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演劇制作とわたし

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舞台・演劇の公演で「制作」と呼ばれる仕事をしている私が日々その仕事と向き合って思ったことをまとめています。 形があるようで形がないものを作る仕事は、時としてその価値が不明確になり…
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#制作

2020年 コロナ禍における演劇周りについての私見まとめ【随時更新 12/12update】

今、この状況で動いているものを、それに触れた時の気持ちを残しておく、ということをしている。 きっとその時の考えも含めて、後で絶対に役に立つと思ってるから、あえて残す。 ▼公演運営について▼舞台の配信について▼配布物・アンケートなど

小劇場の演劇制作が選ぶ、実際に使ってる役立ちWebサービス〜お金編〜

お金は意外といろんなシステム使ってた方が便利。絶対安全だし。 これまでの記事 💻 Webサービス編 🍱 弁当編 【銀行】過去にも記事で展開したのだけれど、 ◉ GMOあおぞらネット銀行 ◉ PayPay銀行 の2銀行が爆速でできるので便利! 個人的には、GMOの「使い分け口座」とかで振込先を仕分けることや(1企画の中でチケット代の入金専用だったり、別の企画だったりと任意で分けられる)、PayPay銀行のBA-PLUSで、複数人による口座管理ができるのとかすごく便利

キャッシュレスというけれど

付け帳公開しました

「付け帳(つけちょう)」ってご存知ですか。ピンとこない方も多いと思いますが、まあ歌舞伎の頃からある衣装とか小道具とかをリストにしてる帳面のことです。 〘名〙 演劇の上演に必要な大道具・小道具・衣装・鬘などの名称、また下座音楽の指定などを、それぞれ一冊の帳面に書き出したもの。付立帳。 で、なんでこんな話が出てきたかっていうと、小劇場だと衣装とか小道具とか全部自分でやらないといけないので、プラン立てとかでこれに描いてもらうと話がスムーズなので、私が入った現場のいくつかではこれ

大劇場での公演グッズっぽいものが欲しくて「本日初日」「千秋楽」看板作ってみた

《この記事は最後まで無料で読めます!》 これがあると「なんか大きいところでやってる公演みたい〜〜〜✨」とテンションが上がるもはや自己満足グッズなのですが、「本日初日」「本日千穐楽」の看板の存在をご存知でしょうか・・・ これです。 これは楽屋口の入り口に貼ってあるんですが、劇場によっては会場入り口のポスターの近くに貼ってあったりしますよね。これが欲しくてですね!!! ひねりゼロですが作りました。 「本日初日」 「本日千穐楽」 「当日券有」 A4サイズの縁なし印刷でフ

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新しい時代の当日パンフレットとチラシ束

はっ、そういえば最近よく読まれてる記事のひとつにこの記事がありまして。 この記事があるんですけど、ここ2ヶ月舞台見に行ってふと思った。「チラシ束と当パン、渡されてない」 ◉最近見た舞台でのチラシ束7月に観た舞台『願いがかなうぐつぐつカクテル』と8月に観た『オズマ隊長』は言ってしまえば新国立劇場財団の主催公演(両者微妙に仕切り違うけどそこはおいといて)なので、いわゆる民間の公演とは若干違う、という前提はありつつの話。 先日の記事に書きそびれたんですが、「ぐつぐつ〜」ではネ

アフターコロナ・ウィズコロナ時代 劇場でのケータリングあれこれ

劇場でのケータリング問題って本当に根が深いよなあって思うんですけど、「こっちは出しとるやろがパンとか置いてあるし💢」VS「何これ餌みたいな出し方嫌なんだけど??!」みたいなめっちゃギスギスしてる現場だったら戦争案件はある。うん。「うちの劇団は全員に弁当だしてるんですけどぉ〜」とかって客演が言うてきたって言われたと主宰に言われて「はい、で!?どうしたいんですか?」って思ったしな。 まあなんとなくこれまでのイメージとして、 ✔️ 単価が1個1,000円とか小劇場では予算的にだ

そういえば、当日精算って

昨日書いたnoteとほぼほぼ(本当に)タイミングを同じくして シアターギルドも同じようにアンケートをとっていて、私としては「当日精算優勢」というのにびっくりなんだけど、ひとつ気になることが。 当日精算ってある種の売掛金だけど、これって天災などで公演が中止となって回収する側(主催者側)が回収を断念した場合って、損失として計上できるの? と言うのも、損失諸々の助成金とかを見ていると「一回売り上げとして入ってきたものを契約が履行されなかったため返金します」というのだと明確に損

「前はこうだったのに」とならないためにアフターコロナ・ウィズコロナ時代の演劇公演フローを今考える

それがどうした「前はこうだった」といちゃもんをつける人は常にいる。 前は開演前に物販やってたのに! 前は当日券取れたのに! 前は喫煙できたのに! 前は学生証なくても学割で入れてもらえたのに! はっきり言うわ、知らんがな。 けどそれが知らんがなで済まされんな、という状況はすぐそこまで来ている。 抜本的にこれまでのやり方が通用しなくなるし、おそらく6月1日から新時代の幕開けなので、今から覚悟しないと。 さて、前の記事でこうなるんちゃうか、と色々考えたけど、それについてどっ

アフターコロナ・ウィズコロナ時代の舞台公演を考える 稽古場編

いまカクシンハン・スタジオってところでちょっと裏の手伝いしているんですけど、オンラインも2ヶ月目、そろそろ稽古場に戻りたい。 しかしスタジオの稽古もさることながら、このありとあらゆるものがオンライン・デジタル化への移行が進んだ中で演劇とか身体にまつわるものはオフラインだよねえ〜こればっかりは仕方ないよねーという感じ。 自分の身体が必要だし、私は普段趣味でフィギュアスケートをやっているんだけど、スケートや水泳みたいに「やる場所が絶対限られる」ものも多いわけで。「リアルな場所は

アフターコロナ・ウィズコロナ時代の舞台公演を考える

本当だったら、今日は「ナツノヨノ夢」の舞台本番で、千穐楽で、今日はきっと今頃打ち上げでよっしゃーーーってなれていたはずなのに、と思うと不可抗力とはいえ辛い。そもそも、この2ヶ月ほとんど外に出ず、関東の案件もなく休業状態、プライベートの予定もなく、と言う状況だったら関東の家を引き払って関西に帰ってもいいんじゃないかと思うぐらいには疲弊している。ねこにあいたい。 かわいい さてまあということで、なんか「お前現場知らんやろ💢ていうか、伝える気ないやろ💢」みたいなガイドラインが出

それでもあえて「販売」にする

おかげさまで「役者のための会計講座」募集案内に多くのリアクションいただいております、有り難い限りです。 で、前回は募集に際してしばいのまちさんの協力を得たのですが、今回も参加者については事前チケット購入制にしています。当日精算での販売は行わない予定です。 「そりゃ当日精算のほうがいいところがある」だって実入りはシステムを使わない方が圧倒的に入るわけですよ。5パーセント+振込手数料+システム利用手数料って言われたらそりゃ考えますよね。無料のグーグルフォーム見張っておいて定員

11/11(月)「役者のための会計講座」開催します

リクエストもあったので実施する運びになりました! ◎イベント開催概要役者のための会計講座、今年も開催! 今年は来年の確定申告のために必要な「会計」の基本のキからをゲームを使って学んでいこうと思います! ■日時:11/11(月)19時〜21時(開場・受付開始18時30分) ■場所:東京都新宿区内  ※お申し込みいただいた方のみにメールでお知らせいたします。 ■内容:基本的な会計について学ぶ講座    ・そもそも経費って何ぞや    ・これって経費になる?「ゲーム

「持ち帰ってください」と言われても

多分これで楽日に頭悩ませたことない人いないでしょこれこそなんかうまくソリューションで解決できないのか、と思う劇場のゴミ問題。 人間が生活しているだけでもゴミは出るのに、ましてや特殊な事をやってる劇場で出ないわけがない。 劇場で発生するゴミを書き出してみると。 ==== 【舞台面】 木材 釘、番線 布 【受付周り】 チラシ・ダンボール ビニール・テープ 弁当がら、ビン、カン、ペットボトル アレンジ花・スタンド花 【楽屋周り】 弁当がら、ビン、カン、ペットボトル 生ゴミ