(株)九州博報堂×西福岡中学校総合「職業ナビゲータープロジェクト③」×クリエイティブ教育|出前授業
1.「職業ナビゲータープロジェクト」本格始動!!
今から1カ月ほど前に、西福岡中学校からの依頼があり、スポットティーチャーとして2学期から3学期にかけてのキャリア教育長期プロジェクトに関わる話をさせていただいていたのを覚えていますか?
担当の先生方と定期的に連絡を取り合い、計画・準備・授業が着々と進んでいるんですよ ♪ そして今回は2人目のスポットティーチャーとしてゲストをお呼びした授業の紹介をしていきます!
☟1回目の授業はこちら☟
☟2回目の授業はこちら☟
さて、この単元のゴールを覚えていますか?生徒たちは「なりたい職業」や「気になっている職業」を調べ、その魅力を伝えるために『CM作り』に挑戦します!
とはいえ、CMは短い時間で伝えたいことを詰め込むコンテンツです。普段目にするものの、子どもたちも先生も初心者。そこで今回は、強力な助っ人をお招きしました!
CM作りといえば…広告代理店さんです!
何とか授業をお願いできないかと交渉し続け、ついに許可をいただきました!今回は、(株)九州博報堂の副田治さんをお迎えし、授業をしていただけることになりました👏
ただ、CM作りを本格的に学ぶには多くの時間が必要です。そこで、今回は動画制作の元となる「絵コンテ作り」を教えていただくことになりました。授業の事前準備としていただいた「コンセプトシート」に取り組み、授業当日までに完成を目指していました。
このシートが、どのようにして絵コンテに落とし込まれるのか……?
どんな授業になったのか、これからご紹介します!ぜひ最後までお読みくださいね ♪
2. CMをつくるってどういうこと?
「CMってなんだろう?」
(株)九州博報堂の副田さんは、授業の冒頭でこう問いかけました。そして続けます。
「僕たちはCM作りに携わっていますが、雑誌、YouTube、Instagramなど、さまざまなメディアを駆使して、お客様のメッセージを届ける仕事をしています。また、地域がより良い社会になるためのプロジェクトにも取り組んでいます。」
その言葉と同時に映し出されたスライドには、どんな職種や立場の人でも心に響くような応援の言葉が並んでいました。副田さんはこう締めくくります。
「僕たちは良い広告を作るだけでなく、地域の情熱やより良い未来を創ることを目的としています。今日はそのためにピッタリのお仕事をいただきました。」うれしい言葉もいただきました。
続いて副田さんは自身の経歴を紹介し、最後に「私の仕事はマーケティングです」と教えてくれました。
「マーケティングとは、『売りたい人のために、お客様が本当に欲しいものや必要としているものを見つけ出し、最適な方法で届けること』です。ただ商品を売るだけではなく、相手のニーズや気持ちを理解し、価値を提供することが重要です。」
さらに副田さんはこう続けました。
「なので今回はみんなで言えば、この会社がこの仕事が社会のためにどういうメッセージを送っているのか。その仕事の意味や大切さが1言で表されているもの。それを見つけて、15秒のCMにしてもらいたいと思います。」
画面には生徒たちがこれまでに一生懸命調べ、まとめたコンセプトシートが映し出されます。
「これを読むのに何分かかると思う?実は読むだけでも結構時間がかかるよね。でもCMはほとんどが15秒です。例えば、氷菓子のCMも15秒だけど、一目見ただけで『食べたい!』『新しい味が出た!』ってわかるでしょ?」
「つまり、読むのに数分かかるこのシートを、今日は15秒にまとめなければならない。大切なのはこれ。」
次に映し出されたのは1枚のスライド。
「これ、似ているようで少し違うの、わかる?」
スライドに見入る生徒たち。副田さんは続けます。
「『伝える』ってなんだか一方的な感じがするよね。今日みんなは『伝わる』を目指すよ。15秒で伝えるメッセージを1つだけ。7文字でその仕事を象徴するような魔法の言葉を探して、そういう作品を作ってほしい。」
___7文字程度の魔法の言葉___
生徒たちは、自分なりに考えながら熱心に話を聞いていました。
また、副田さんはCM作りにはルールがあることも説明しました。
「例えば、車のCMでシートベルトをしていないと炎上することがあるよね。だから、見る人がどう思うかを考えることが大切。最後にもう一度、しっかりチェックすると新しい発見があるかもしれないよ。」
注意事項もしっかりと伝え、絵コンテ作りの本格的な授業がスタートしました。
3. 絵コンテを書いてみよう!!
その後、画面には絵コンテの例が映し出されました。副田さんからは、起承転結を意識すること、CMに付ける音楽にもこだわること、そして最後に7文字程度の魔法の言葉を入れるのがおすすめだと教わりました。ここまででおよそ15分。いよいよ、絵コンテ作りの時間です!
生徒たちは思い思いの場所に広がり、個人で、あるいはグループでアイデアをまとめ始めます。その進め方はさまざまでした。
役割分担をしながら効率的に進めるグループ
絵になりそうな素材を検索しながら構想を練るグループ
7文字程度の魔法の言葉をひたすら考える生徒
それぞれが工夫を凝らし、熱心に取り組んでいました。1時間はあっという間に過ぎ、各グループとも真剣に考え抜いた絵コンテ作りが終りました。
今回授業を受けた子どもたちや先生の感想を紹介させていただきたいと思います。
5. これからのこと
最後に、副田さんより話がありました。
「最初の授業は岩永さんから仕事に関するお話がありました。そして、そこから自分らしい仕事を見つけた皆さんが、その仕事の魅力をどう伝えるかを自身で考える体験をしてもらいました。時間が足りなかった人もいるかもしれませんが、これから協力しながら完成を目指していってください。」
「また、これまで何気なく見ていたCMについても、少し意識して見てもらえたらうれしいです。」
__なかなか知ることのできないCM製作の世界____
短い時間の中で全てを理解することは難しいかもしれませんが、今まで意識していなかった世界を垣間見ることができ、少しでも体験できたことは、子どもたちにとって貴重な経験になったと思います。
特に、これから実際にCMを作っていく子どもたちにとっては、CMの見え方や考え方が大きく変わることでしょう。ぜひ今日の授業で得た学びを今後のプロジェクトに活かしてほしいと思います✨
貴重な授業をしてくださった副田さん、本当にありがとうございました👏✨
☟九州博報堂HP☟
☟ スポットティーチャーHP ☟
これから、子どもたちは完成した絵コンテをもとにCM作りに入ります。また、この「職業ナビゲータープロジェクト」の進捗も引き続き追っていきますので、ぜひご注目ください😊!
最後までお読みいただき、ありがとうございました~!!