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⑪怒り・悲しみ、負の感情がたくさん溢れる学級には何が効果的か?/学級崩壊

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。主に日本の小学校に関して1990年代後半に新聞やテレビなどのマスコミが使うようになって広まった表現とされている。

学級崩壊とは…?

1. 負の感情をコントロールするために出会った奇跡の本!!


前回はルールが崩壊していた学級でルールの再構築を行うために行った手立てを紹介しました。今回は学校生活を子どもたちが送る上でさまざまな事象に出会った時の感情のコントロールや対応方法などを身につけていった実践を紹介します。

☟ 前回の投稿はこちら ☟

例えば荒れているクラスは・・・
• 話が聞けない。 聞こうとしない。
• 返事や挨拶ができない。
• 言葉が乱暴になったり、 少しのことでキレたり、暴れたりする。
• 喧嘩があちこちで発生する。
• 感情のコントロールができない。

これらのことが日常的に起こります。

実際に私のクラスでも、怒りに任せて物を壊したり、 相手に暴言を吐いたり叩いたり、 自分を責めたり攻撃したりするなど、激しく感情を露わにする子どもたちの姿がたくさん見られました。

教師は子どもたちが、 自分や友だちなどを傷つけていた場合、 それは全力で止めなければいけません。

__ただ、それらのことが日常的に行われていた場合… __·

止めるだけでなく、 そういう行為が慢性的に続かないように指導しなければなりません。

ただこの時の子どもたちを見ていると自分たちでも衝動を抑えきれないという感じで、ものすごい速さで怒りの沸点が頂点まで到達し、襲いかかる・・・という感じでした。

どうしたものか・・・。
困り果てていた私ですが、 救世主となる『奇跡の本』と出会うのです。

☟それがこちら!!☟

SEL - 8S学習プログラム (Socialand EmotionalLearning of 8Abilities at School)とは、 社会的能力を日本の小中学校での教育事情に合わせて効果的に育成できるように工夫した学習プログラムです。

SEL - 8Sとは…?

2. SEL-8Sとは…?


このプログラムで育成を図るのは、次の8つの社会的能力です。

  1.  自己への気づき

  2.  他者への気づき

  3.  自己のコントロール

  4.   対人関係

  5.   責任ある意思決定

  6.  生活上の問題防止のスキル

  7.  人生の重要事態に対処する能力

  8.  積極的,貢献的な奉仕活動

例えば『怒りのコントロール』であれば①自己への気づき③自己のコントロール ④ 対人関係 ⑤ 責任ある意思決定に繋がります。

【このプログラムのよさ】
① 45分の略案がついている。
※ちなみに著者の大学教授である小泉さんは自由に先生方で指導の仕方は変えてもらって構わないと言われています。
② ロールプレイ方法が載っている。
③ すぐに使えるワークシートがついている。
④ 子供が覚えやすい合言葉がある。
⑤ 子どもたちが楽しみながら社会性スキルを身につけられる。
⑥ 幅広い内容で生活に生かされる。

【例えば「話の聞き方」 について】
① 話の聞き方合言葉を知ります。(本がなくてもDLできます!)
② 合言葉を参考にして伝言ゲームなどのゲームやロールプレイを通して“話の聞き方”を身につけます。
③ 教室に合言葉を掲示するなどして意識の継続化をはかります。

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