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⑩ある程度のルールは必要?ルールのない地獄のような学級から見えた結論/学級崩壊

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。主に日本の小学校に関して1990年代後半に新聞やテレビなどのマスコミが使うようになって広まった表現とされている。

学級崩壊とは…?

1. ルールは必要?必要じゃない?


前回は問題行動のあった児童の保護者とどのように関わりをもったか紹介しました。今回は学級のルールを徹底させるために行った実践を紹介します。

☟ 前回の投稿はこちら ☟

子どもたちが椅子に座り、一斉授業を受ける。
学校のルールを守り、先生の指導に従い、友だちと仲良く遊ぶ。

これが日本の学校の当たり前。

これとは全く真逆のことが怒る、いわゆる学級崩壊。
もちろん私がこの時もったクラスもこれらのことは全てできていませんでした。

4月はできていたのに、だんだんクラスが荒れ、当たり前のこともできなくなってきた…。

んっ?当たり前ってなんだろう?
実は当たり前ではなかった?
当たり前ができるようになるには?

できなくなったことが多すぎて、正直どこから手をつけたらいいのか…。

また当たり前のことが当たり前にできるようになるにはどうしたらいいか私は考え、そして1冊の本を本棚から引っ張り出しました。

私と同年代、もしくは少し歳上の先生方ならご存知だと思います。今から約20年前に世界的な大ベストセラーとなった本です。

著者は数々の教育困難学級を受け持っては、全て立て直して成果を出し、28歳の時には「全米最優秀教師賞」までとってしまった小学校教諭です。

私が以前、投稿した
崩壊学級を立て直すために、その経験者に聞いて、その実践を真似する。
まさしくそこに当てはまる人が、“国は違えどいた”のです。

そんな彼は本の中で書いています。

「一見『奇跡』とも思えるような結果を私は生み出したように見えるかもしれないが子どもたちにごくふつうの生活のルールを守らせただけだ。

ごくふつうの生活のルールとはどういうものなのでしょうか?

2. ルールがあることにより、もたらされる効果


彼が本の中に載せているルールをいくつか紹介します。

ルール1 大人の質問には礼儀正しく答えよう
ルール2 相手の目を見て話そう
ルール4 人の意見や考えを尊重しよう
ルール15 宿題はかならず提出しよう
ルール16 授業の準備はすばやくしよう
ルール19 代わりの先生がきても礼儀正しくしよう
ルール20 授業中は許可なく席を立たない
ルール35 集会ではおしゃべりをしない
ルール39 全員で廊下を歩く時にはおしゃべりをしない

※このようなルールが本には50こ載っています。

見てもらったらわかると思いますが、誰でもわかる当たり前のルールです。
では、なぜこれらのルールが必要なのか答えてくださいと言われたら、皆さんはいくつ答えることができますか?

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