こういう考え方も必要なのではないか
1. いろんなことが絡み合って…
「教員不足」
ここ数年よく聞かれるようになってきた言葉。
もともと子どもが大好きで教員になり、日々目の前の子どもたちのために奮闘してきた自分にとっては少し悲しくなってしまう今の現状…。
きっと同じように心を痛めている先生方も多いのではないでしょうか…?
「教員不足」と一言で言っても
たくさんの要因が複雑に絡み合って起こっていると思います。
ただ今回は報道でよく言われている長時間労働やネガティブ報道ではなく、別の角度から「教員不足」を見てみようと思います。
2. 夢を書かせて思ったこと
6年担任として子どもたちに将来の夢を書かせてみて気づいたことがあります。
実に様々な職業を子どもたちが書くということ。
看護師、パティシエ、美容師、サッカー選手、ユーチューバー、ゲームクリエイター、保育士など…
もっとあるが、ほんとに様々。
自分が学生だった頃に比べてみても実に様々な職業が現代には溢れていることがわかります。
20年前程前から始まった総合的な学習の時間や、キャリア教育、プログラミング教育…などなど、時代と共にいろんな学習が学校には入ってきました。
そのたびに先生方は子どもたちに学びを提供してきたと思います。
そんな子どもたちは、学校での学びの中でいろんなことを知ったり、体験したり、ゲストティーチャーに会ったりして成長していったと思います。
休日も家族でいろんなところに出かけたりする子は、そこでもたくさんの体験や人との出会いがあったのではないかと想像できます。
そして今は情報を得ようと思えばいつでも何でも得ることができるのです。
情報化社会になる前は、社会に出るまでの大人と言えば、家族や学校で出会う先生が主な大人だったかもしれません。
でも今は情報化社会です。
いろんな職について簡単に知ることができるし、趣味の延長が仕事になっているような子どもたちにとっては夢のような人も簡単に見ることもできます。
だから昔のように先生が人気の職業でなくなったとしても何もおかしいことはありません。
それだけ今は魅力に溢れた仕事がいくつもあります。
3. 教育内容も増えているからこそ…
今の学校教育は読み書きそろばんだけを教えているわけではありません。
先生方が悩みながらも現場に降りてきた◯◯教育を至極真っ当に教え続けてきたからこその成果でもあると私は考えます。
先生たちの仕事は
“目の前の子どもたちを育てること”
であって
“教員志望を育てること”ではありません。
教員志望が減っていることは先生たちのせいでもありません。
むしろ子どもたちが日々の教育や暮らしの中で、色んな物の見方が加わり、職業選択の幅が広がっているということであり、歓迎されるべきことであるはずです。
だからこそ、魅力的な職業がある中で、ネガティブ報道がある中で、それでも教員になりたいと日々、頑張っている若い人たちを心から尊敬します。
そして支えていきたいです。
むしろ、それらのことを考えると「教員不足」はもっと早くから予測できたのではないでしょうか?
懸命に子どもたちに◯◯教育を教えている先生方が潰れないようにサポート体制を作ってくれる国になっていきますように…。
今回のように、たくさんの先生方が培ってきたものは報道ではとりあげてもらえないので、勝手に私が思う教員不足を別の角度から投稿させてもらいました。
4. コロナ禍で個人的に1番驚いたこと
ict教育に関して言えば、国が本気を出せばあれだけのスピード感で現場に新しい物が入ってくるんだと正直驚きました。
…と考えると教員不足は急務な問題だと思います。
あの時のスピード感をもって国が本気で手を打ってくれることを心から願います。
そして同時にその本気は、今まさしく現場で奮闘されている先生方を助ける対策が先決だと思います。
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