見出し画像

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】5月第3週

第7週

世界の光に惹きつけられ
私の自己が 飛び去ってしまいそうになる
予感よ,今こそ現れよ
おまえらしい力強さをもって
埋め合わせてほしい
感覚の輝きの中で 消えかける
私の 思考の力を

"Siebente Woche"(Steiner, 1912)
訳:yuka ogiso

天を駆け上がり
太陽に近づきすぎたイカロスは

たしかに恐れ知らずで 
傲慢だったかもしれない

でも
太陽があんなに輝いていたら
背中に大きな翼があったら

誰だって
飛んでいきたくなる

羽ばたきの音
フワッと軽く どこまでも舞い上がる

温かく 熱く 上気する頬
目が眩む 真っ白な恍惚

──ああ,予感よ。

遥か先を見通して
向こうみずな私の手をとり 導いてほしい

切なくも大胆なる
やむにやまれぬ この飛翔を


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,685件

#やってみた

37,038件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?