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魂のこよみ

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Anthroposophischer Seelenkalenderは,ドイツの神秘思想家ルドルフ・シュタイナー(Steiner, Rudolf)が1912年に発表した詩篇形式のカ…
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2020年10月の記事一覧

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第3週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第3週

宇宙の彼方から見れば、
私は動いていることさえわからないただの一点。

私に灯った小さな炎に
力いっぱい風を送るうち

宇宙のどこかにきっとある
汲めども尽きぬ力の泉から
大きく深い追い風が吹いてくる。

それでいい、それでいい、と。

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steine

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第2週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第2週

第28週

私の中に 新たなる存在の広がりが
生き生きと感じられる。
そして 力に満ちた思考の光が
陽光を存分に浴びた魂に導かれて
生の謎を解き明かし、
数多の願いを成就させる。
とうに翼の萎えてしまった たくさんの望みを。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso) 

とうの昔に忘れてしまっていた感覚。

鳥になって青空を舞い
猫になって塀の上を歩いた
箒に乗って宙を飛び
石ころは

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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第1週

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第1週

第27週

存在の深みに誘われていく。
予感に満ちた憧れが 自らを見つめよと私を鼓舞する。
私自身が 夏の日がくれたもの 
今は 秋の空気を温めながら 萌芽として息づくもの 
私の魂の迸る力であることに 気づくようにと。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso) 

きらきら光る水面に別れを告げて
海の中へと深く潜っていく。

太陽の光が次第に届かなくなって
水は肌にひんやりと冷たい

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