見出し画像

【R. シュタイナー『魂のこよみ』】10月第1週

第27週

存在の深みに誘われていく。
予感に満ちた憧れが 自らを見つめよと私を鼓舞する。
私自身が 夏の日がくれたもの 
今は 秋の空気を温めながら 萌芽として息づくもの 
私の魂の迸る力であることに 気づくようにと。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)
 

きらきら光る水面に別れを告げて
海の中へと深く潜っていく。

太陽の光が次第に届かなくなって
水は肌にひんやりと冷たい。

暗く冷たい 底の知れない海の底へ。

水が冷たければ冷たいほどに、
夏の太陽がくれた熱が 
内側からほんのりと身体を温めているのがわかる。

予感でしかないけれど、なぜか信じられる。
この先のどこかに 宝の小箱がきっとあることを。

※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?