人の行動は誘導できる?

こんにちは

今回は「行動経済学」の本を読んで面白かった本を紹介しようと思います

そもそも、行動経済学とは他の学問に比べて新しい領域であり、心理学×経済学のようなイメージです


日頃私たちが行っている消費行動には規則性や売り手によって誘導されている部分があるのか?という問いが面白いです

今回の記事で紹介する本はこちらになります

まず、タイトルにそそられました(笑)


この本は比較的読みやすく、読書が苦手な方でもスラスラ読めると思います!

ただ、ページ数は440ページほどあるので読みごたえはあります

サラリーマンでマーケティングをしている方には特におすすめです


では、さらっと内容に触れていきましょう!


普段何気なく、飲食店や服、サブスクリプションなどなど

私達は常に何かにお金を払って、商品・サービスを利用できています

その、お金の使い方がもしかすると合理的なもしくは戦略的に誘導されているのだとしたらどうでしょうか?


具体例を挙げていきます!

・今あなたはとあるカフェのテーブルでメニューを読んでいます。メニューには、1800円のパスタ、700円のコーヒー、400円のプリンがあります

この時あなたは1800円のパスタがあることによって、700円のコーヒーと400円のプリンが安いという錯覚に陥ります

さらに、パスタの値段だけを文字を太くして強調するとどうでしょうか?

1800円のパスタ、700円のコーヒー400円のプリン

さっきのメニューよりもコーヒーとプリンが安く感じませんか?

これは、人間が価値を絶対的な指標ではなく、相対的にしか価値をはかれないという特性と視覚的な効果を利用しています

まず、高額な1800円のパスタをメニューにおくことによって、その値段が消費者にとってメニューの値段の上限の基準になります、なので700円・400円は安く感じるということです

いわば、1800円のパスタはコーヒーとプリンを少しでも安く見せるおとりです!

でも考えてみてください、700円のコーヒー、400円のプリンをコンビニに置いてあると絶対割高だと思いますよね(笑)

それは、コンビニのコーヒーやプリンは高くて300-200円くらいなので、そこを基準に価値判断をするからです


この現象は祭りの夜店などでも見られます

日常から考えると明らかに割高な食べ物でも、他の店も割高であるとそれが基準になってしまうのです

後は祭りは大衆心理もあります、列ができている商品には同調圧力がかかるので、興味が向きやすく買いやすい傾向にあります


それともう一つこの本で紹介したいのは「アンカリング」です

アンカリングとはビジネスで考えると価格ブランディングの事です

例えば、ルイヴィトンのバックが20万円するのに、ほとんどの人が「バッグにしては高すぎる!」と思わず、「ヴィトンだからそれぐらいするよね」と感じるのはヴィトンが高級品というブランディングがあるからです

他にも、黒真珠などは現在では高級品ですが、昔は黒い鉛と呼ばれるほど価値がないものでした

しかし、それに目をつけた人達が黒真珠を高価格で売り続けた結果、黒真珠→高級品というイメージが定着しました

その後、黒真珠は今でも高級品として買われています

こういったアンカリングの効果を利用すれば、原価がめちゃ安くても高額で売れるチャンスはあるということです

ポイントは「いかに、高級品で手に入りにくいもの」と大衆に刷り込むかです


以上の

・相対的にしか価値判断できない

・最初の価格が決まれば、後になってもその値段で消費者は買い続ける(アンカリングの効果)


を挙げましたが、本では「無料の効果」や「人間関係」においてもそういった行動経済学の現象をわかりやすく説明してくれています

もし、興味がある方は是非手に取ってみてください


最後まで読んで頂きありがとうございました

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