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数学も英語も大学入試まで頑張ればいい。としか言えなかった私。

私の中学生コースの生徒で、歴史と生物が好きで得意な子がいるんだけど、どうも数学と英語が苦手だそう。というか、好きじゃないらしい。この教科の勉強は苦痛でしかないし、授業もつまらないと。というか、興味が持てないので頑張る気にもなれないらしい。

先生、苦手な科目ってどうしたら好きになれますか。

可哀そうに。苦手な異性を好きになれというくらい、無理そう。可哀そうに。でも日本の高校、日本の大学に進もうと思ったら、英語は避けて通れないし……。理系なら数学も。

日本の学校に進学するのなら、数学も英語も大学入試まで頑張ればいい。好きな学部を選んで、あとは思い切り専門科目を楽しんで!それくらいしかアドバイスができなかった。もちろん日本の大学に進まないという方法もあり、実際、私の生徒は海外の高校や大学に進学した子もいる。その場合は好きなものを学習するために、必死に英語を勉強できるらしい。そもそも語学ってツールだから、そういう意味で言えば、一番大事なのは国語だけどね。と、さりげなく自分の教科を宣伝(笑)

え?先生?大人になったら数学はやらなくても大丈夫なんですか?

彼女のこの答えの方がびっくりだ。

そうだよ。大人になったら自分の得意なことで稼げばいい。

苦手なことは、それが得意な人に任せればいい。それが社会というものだよ。人間は社会的動物だから、それぞれ助け合って生きていけばいい。大谷翔平くんは、理科ができなくていいし、藤井壮太くんは絵を描けなくていい。

細かいことが苦手でも大丈夫。そういうことが得意な人がやってくれる。アピールが上手にできなくても大丈夫。そういう仕事はそういう人がやる。
ま、機械にさせたっていいんだし、AIにさせたっていい。とにかく苦手なことを我慢してやらなくていい。だから、自分の得意なことを見つけて、とことん取り組んで、めっちゃ得意になっておくと、人の役に立てるよ。

じゃあ、何のために、今、こんな難しい公式とか覚えなくちゃいけないんですか?

ほんとだねえ。何の為だろうねえ。一緒に考えていこう。考えることだけは、一生使えるツールだから。

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