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「なぜ〇〇かというと~」という言い回しを禁じているワケ

私は、自分の生徒に、作文での「なぜ〇〇かというと」という言い回しを禁じています。「理由は」もNG

なぜ、私は、自分の生徒に、作文での「なぜ〇〇かというと」という言い回しを禁じているかというと、みんな同じになって気持ち悪いからです。(笑)

禁止にすると、子どもは対策を考ます。

「理由もそえながら」書きなさいという課題で「理由は」のような言い回しをやめてみるよう促しています。ひどい先生(笑)

もちろん「なぜ〇〇かというと」や「理由は」という言い回しは、文法的に誤りではありません。ただ、このような言い回しは「古い」し「ださい」のです。きっと学校で習うのでしょうね。100人いれば99人はこの言い回しで書いてきます。

でも、私の講座の生徒には一歩先を行ってほしい。100人のうち垢ぬけた文章を書く1人であってほしい。スマートで、かっこいい、自分なりの言い回しをゲットしてほしいと思っているのです。

例えば次のように書きたい時、どうすればいいか考えてみましょう。

もし、地震が起きたら、私はまず、机の下に入ります。
なぜ、地震が起きたら、私はまず、机の下に入るかというと、理由は、落ちてくるものから頭を守るためだからです。

例文

文法的には間違いではないので、学校ではOKでしょうね。でも、音読してみてしつこく感じませんか? 繰り返しているだけですよね。

さあ、「なぜ〇〇かというと」「理由は」をNGワード、つまり使用禁止にすると、ではどうしたらいいだろうと、考えてしまいますよね。

例えば、こんなふうに変えるのも一例です。

もし、地震が起きたら、私はまず、机の下に入ります。
落ちてくるものから頭を守るためです。

スッキリ!

あれ? 随分スッキリした?

さらに、こんなのはいかが?

もし、地震が起きたら、私はまず、自分の頭を守ることを真っ先に考えます。人間、頭に物が当たるとその後の行動が考えられなくなります。地震の最初の段階でそうなってしまうと、その後避難さえできません。

考えが深まってる!

これは、さらに考えを深めた例ですね。そうなんです。禁止すると、人間考えるんですよ。もう、みんなと同じじゃない。同じじゃないってすごいこと。

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