国語教師が説く。問題の原因と解決方法の考え方
文章力養成コーチの松嶋です。
はじめに言葉ありき。言葉で思考を整理しましょう。
ある大学の小論文の小論文の課題を少し変えたもの。このように、何かうまくいかなかったことの原因を書いて、では次にどうしたらいいかというようなことを言葉にすることは、日常生活でも本当によくある。
問題の原因をさぐり、解決方法を考える。もう、人生そのものだね。
このような課題があった場合、言葉を使って、どのように考えを進めていくべきか、また他の人との差別化はどうつけていくか。
まず、うまくいかなかったことを思い出して、原因を3つぐらい書く。
積極的な人がおらず、活動が進まなかった。
自分が意見を言った時に、反応がなくてモチベーションが下がった。
話が拡散だけして、収束しなかった。
例えばだけど、このような原因があったとする。普通は、これに対して1対1対応で対策を書くよね。
ファシリテーターをまず決める。
出た意見に対して必ず反応するようにする
タイムテーブルを作る
確かに、こういうことは、1対1対応でなんとなく解決しそうだ。でもちょっと考えてほしい。そもそもうまくいかなかったことには、根本的な原因があって、それがすべての問題を引き起こしてる可能性がある。だから、ここですべきことは、まず自分が掲げた問題点3つに対して、根本の原因を見つけること。
今回の場合だと、この3つなので「主体性のなさ」「心理的安全性の低さ」「時間配分の甘さ」が大元の原因のように思う。そこもきちんと言語化する。だから、解決策も自ずと言葉が変わってくる。
積極的かどうかよりも、全員が主体的になるべきである。
何を発言しても、いきなり否定するという行為を禁止にし、心理的安全性を確保する。反対意見も尊重する。
タイムテーブルを作り、話を拡散する時間では、どんどん主体的に意見を出し、収束する時間に、新たな意見を追加しないなどのルールを決める。
こんな感じかな。こんな感じになるかどうかは、人によって変わるよね。私の答えが模範解答というわけでは全くない。そこの洞察の深さを小論文や面接では判断するわけだけどね。
日常生活でもそうだ。例えば何かイベントがあった時に、反省点をいくつもあげるのもいいけれど、その根元に流れている原因は何かを探らないと、1対1対応の対策では、もぐらたたきで、また似たような問題が起きてしまう可能性がある。
追伸
この小論文課題では、後半の文で「グループ活動」を「チーム」に直しているところもポイント。そんな話はまたおいおい。
ほんと、言葉ありき。
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