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自分の時間を取り戻すためのキーワードは「生産性」

自分の時間が欲しい。

ここ最近、そればかり考えていた。

とにかく忙しかった。1週間前の記憶がないくらい。
職場の環境が悪化して体力、エネルギーともに消耗している上に、たびたびぶっ込まれる息子の学校行き渋りや、体調不良でグズる案件の対応。

さらに自分の体調不良などなど、11月あたりから自分が一息つける時間がいよいよなくなってきた。

そして昔からママっ子である息子は、中2でも、家にいると常にわたしに話しかけてくるので、気が休まる暇がない。

さらに旦那も定年間際の閑職で出張や重めの仕事はないわ、コロナ禍で飲み会はないわ、だいたい7時くらいには家にいるという感じ。

旦那のテレビ、息子のゲーム音とノイズ溢れるリビングから逃げて、ひとり静かにゆっくりしようと寝室にいると、息子が追いかけてくる。

息子が寝てからゆっくりしたくても、もう中学生、私が先にギブアップするくらい深夜まで寝ない。

ここのところ息子のイレギュラー案件と、職場のマウンティング女子とサボり癖のある社員に振り回されて疲弊しており、とにかく自分の時間が欲しい!と切望していたときに見かけたちきりんの本。

自分の時間を取り戻そう

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タイトルが秀逸すぎる。
藁にもすがるような思いで即ポチ。

とはいえ、読書も最近できていなかった。

ひとりで静かに過ごす時間が少なく、家にいる時間、どちらかといえばBTSの動画などで「耳をふさぐ」系、雑音を上回る爆音で対抗していたので、本さえも買っても読めない積ん読状態。

今日こそは読もうと、都内の病院でがんの定期検査に行く途中や待ち時間を利用して一気読み。

集中すれば1時間もかからず読める。読みやすいし一気読みが良いかも。

そして、この本、今のわたしにジャストフィットだった。

冒頭には、自分の時間がない、いろんなパターンのケーススタディ。

中間管理職のサラリーマン、ワーキングマザー、フリーランス、経営者、などなどの「時間に忙殺されるあるある」が凝縮されたエピソード。そこに共通するお悩みは「とにかく時間がない」

どんな解決法かと期待してページを捲ると、そこからは一貫して「生産性」の話。

ある意味お金よりも有限で、希少性の高い「時間」。

人の生きられる時間は限りがある。しかも睡眠や食事など最低限使わねばならない時間もある。生きるためのお金も稼ぐ時間も必要だ。

だから、その大事な時間を、自分は何に使うか、どう使うかを考えなければ有効活用できない。

そのためには、いかに生産性を上げるかを必死こいて考える必要があるし、自分の時間は先に確保して、決めた時間でいかに必要なタスクを完了できるか、生産性を高める努力をするしかないわけだ。

自分がやらなくてはいけないと思い込んでいることや、時間をかけねばならないと思い込んでいることも見直して、いかに短縮できるか、効率化できるか見直す必要があるなと思った。

わたしの息子ハプニングのような、「ぶっ込み案件」も出てくるが、それも不足の事態分としてバッファの時間を取っておく必要があるようだ。

やることに追われすぎて考える暇さえなかったが、ちきりんの挙げてくれたさまざまな事例や例え話で、なるほど、もっともっと改善の余地があるなと思える。

ポイントは、「無茶ぶり無理めな目標をつくる」こと。いつも10時間かかる仕事を1時間でやると考えた時、全てやるのではなく優先順位をつけてどうでもいいものはやらない、とか、既存の概念を取っ払って、めちゃんこ効率化するとか、そもそも外注しちゃって自分でやらない、とか、枠を外せば選択肢はいくらでもあるということだ。

有限な時間の使い方を考えることは、自分の人生の質を高めることだ。だって人生は、毎日の時間の積み重ねだから。

なるほどなるほどと、あっという間に読み進め、冒頭に出てきた数人のケーススタディについて、生産性をあげると、その人たちの生活がどう変わったか?の改善エピソードもあり、とても分かりやすい。

自分の身近な話としてストンと落ちるので、よし自分もやってみよう、という気になる。

いくら良いやり方を知ったところで、実践しなければ意味がない。まずは自分の時間を見直してみようと思う。

効率化が大好きなわたしだが、まだまだ盲点が多いことに気づいて、得るものが多い本だった。

時間がない!と悩む人はぜひ手に取ってみてほしい。

今日もお読みくださりありがとうございました!


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