見出し画像

憧れの貴船神社へ。ご神気にクラクラし、紅葉に胸躍る秋の京都。

中3息子の研修旅行に合わせて、わたしもひとり旅をした。ディープ奈良神社ツアーの翌日は、以前からぜひ行きたかった京都の神社参り。

ディープ奈良ツアーの記事はこちらで。

貴船に向かうこの日は旅行最終日で、14時くらいには京都駅に着いていなくてはいけない。限られた時間内でお参りするなら、詳しい方と回りたいと思い、昨日ツアーでガイドしてくださった、くれや萌絵さんに、カスタム参拝として同行していただいた。

大学時代、京都に4年も住んでいたのに、寺とか神社とかさっぱり興味がなく、清水寺と金閣寺くらいしか行ったことがなかった。京都はご存知のとおりお寺も寺も有名どころがザクザクあるのに、もったいなかったなぁと思う。

当時は神社と寺の違いも分からなかったわたしが、なんとわざわざ神社参りに来るなんて・・・人って変わるもんだなぁとしみじみ。

さて、そんな中で、ずっと行ってみたいと思っていた貴船神社。京都市内はある程度地理がわかるので、自力で行こうと思えば行けるのだけど、貴船神社は京都でも北部の少し山の方にあるので、やや行きにくい場所にある。

けれど、ぜひ一度行ってみたいと思っていたので、やっと夢叶った。

1.いざ龍神の棲む貴船神社へ


神社をよく知る萌絵さんも、貴船は行きにくいし紅葉の時期で混むかもしれないので、早めに集合してもらって、いざ貴船へ。

けっこう細い山道がクネクネしているし、有名神社の割に駐車場が異常に少ないので、確かにめっちゃ混むかも。

早めに出たのが良かったのか、無事到着!

1-1.本宮の龍神に会いに行く

古代感あふれる奈良と違って、洗練されていてスキッとした印象。やっぱ京都は違うわぁ。

鳥居をくぐると「写真で見たことある!!!」という貴船の階段が。そうそう、この写真を見て「行ってみたい!!」と思ったのを思い出した。

階段を登り切ったらすぐ本宮の拝殿。そんなに広くなく、お参りと、お守り授与所が狭めに配置されていた。

貴船のお守りと言ったらどれ?と聞いたら、萌絵さんが「塩やろ」ということで、お清めの塩が入ったお守りをゲット。

本宮のご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。水の神さま、龍神さん。
奈良時代には昨日訪れた丹生川上神社が雨乞いの神として崇敬されていたけれど、平安遷都以降は、この貴船神社が雨乞いの神として朝廷から崇敬を受けたそう。

ちなみに丹生川上では祈雨の時には黒馬、止雨の時に白馬を献上していたらしいのだが、なぜか貴船は逆。だそう。リアル馬はおらず、馬の像があった。

1-2.桂のご神木に力添えをお願いする

境内にはご神木として桂の木が。実は桂の木って初めて見たのだけど、すごく変わった形をしている。

木の根元あたりから、何本も細い幹が出ていて、それがシャーっと天に舞い上がっているような印象。この姿が龍神に見える気もする。

萌絵さんから、龍神と言うと、「上昇」とか「成功」のキーワードが浮かびやすいけれど、上昇する前に一番エネルギーが必要なのが、「ゼロから1を生み出す」タイミング。

その「一番最初の立ち上がり」の力も貸してもらえるかもしれないね、とコメントをいただく。

確かに、ロケット打ち上げもそうだけれど、最初の打ち上げる瞬間が大変なわけで、打ちあがってしまえば、あとはある程度慣性の法則で登っていける。

わたしは熱しやすく冷めやすいが、熱したときの馬力が大きい。だから0から1を生み出すのが結構好き。スタートアップとか、何かを始めるとか、これからもそういうことがあるだろうから、その「打ち上げる力が必要」なときに力を貸してもらえるようお願いした。

2.中宮「結の社」で違う雰囲気を味わう


貴船神社はかなりのパワースポットと聞いていたけれど、本宮が意外と狭くて、あれ?と思っていたら、なんと中宮、奥宮は敷地がつながっておらず、いったん外に出て、また山沿いに道を登っていくとある。知らなかったよ。萌絵さんに一緒に来てもらってよかった。

2-1.こちらに祀られているイワナガヒメって?

結の社(ゆいのやしろ)こちらはイワナガヒメが祀られている。

神社に興味が出てから、頑張って古事記を読んでみているのだが、どうしても神代の世界の登場人物の名前が覚えられない。ぜんぶ「なんちゃらヒメ」「なんちゃらのミコト」とついちゃうので、見分けがつかないと言うか。

昔から暗記が得意なわたしだが、ここまで覚えられないのが不思議なほど覚えられず、この「イワナガヒメ」も聞いたことあるけど、何をした人が分からず。

萌絵さんに聞くと、天孫ニニギノミコトの奥さん(コノハナサクヤヒメ)の妹さん。

古事記のエピソード内では、こんな神さま。

オヤマツミの娘で、コノハナノサクヤビメの姉にあたる。岩石を司る女神であるとされることから、頑強、永遠の神とされている。そもそも神々に寿命ができたのは、ニニギが嫁を迎える際に、コノハナノサクヤビメと共に、姉のイワナガヒメを娶らなかったことから繁栄の永続性が失われたといわれる。
こちらの記事より引用

コノハナサクヤヒメは「桜=すぐ散るはかなさ」に対して、イワナガヒメは「岩=永続性」ということで、このセットをおすすめしたようなのだけど、言うことを聞かなかったので、神さまにも寿命ができちゃったよ。というエピソード。

萌絵さんに改めてエピソードを聞いたら、ああ、そんな話を読んだ気がする!と思い出した。この兄弟姉妹関係とか、奥さんが誰とか、この家系図のようなのが全然頭に入らないのよね。知ってるともっと楽しめると思うのだけど。

ちなみに平安時代、和泉式部がこちらに通って恋の歌を詠んだら恋が叶ったそうで、恋愛成就の神さまとしても慕われているとか。

永続性を表すイワナガヒメが祀られているせいか、ここの敷地はなんとなく落ち着いた雰囲気。わたしは瞬発力があるけど、飽きっぽいし、継続性が不足しているので、そこの力をお借り出来たらなぁと思った。

2.本宮とは違う雰囲気のご神木に気持ちを向ける

こちらにも、さらに大きな桂のご神木が。本宮と敷地が違うので、雰囲気が違う。本宮の桂はもっと明るい感じ、こちらは落ち着いた感じ。

敷地内にもうひとつ、天の磐船という石が。確かに神さまが乗りそうな船の形。川を使った移動に必要なのは船。貴「船」だものね。

こちらの結社は、本宮が天に上るような上昇気流の雰囲気なのに対し、地に足がついた感じがした。あくまで個人の感想です。

3.さあ、いよいよご神気溢れる奥宮へ


3-1.いよいよ奥宮へ

さらに山道を登って、奥宮へ。
奥宮は、もとの貴船神社があった場所。火事で焼失した後、本宮が建てられ、もとあった場所が奥宮となった。

ご祭神は「闇龗神(くらおかみのかみ)」。龍神。

境内がつながっていないせいか、それぞれ別の神社をお参りしているような感覚だった本宮と結社。奥宮はどんな感じなのかなぁと思って進んでいくと、もうこの入り口ですでに「なんか違う」

なんか違う、としか言えない違いを、なんとか言語化しようとすると、とにかく美しく神聖で濃い空気ではない何か、もう少し質量が重めの荘厳な「何か」が、たゆたっている場所。


3-2.奥宮で「ご神気」を感じてみる

ここのところ神社に行くのが楽しいし、行く場所によって雰囲気も全く違って、その荘厳な雰囲気を楽しんでいたが、

いわゆる「ご神気」ってなんのかな。という疑問が常にあった。

前日に奈良ツアーに一緒に参加した方で「ここら辺の場所はご神気がすごくて、ずっと頭が痛い」と言っている方がいた。

わたしの仲良しの友人も、お寺とか神社に行くと、頭が割れんばかりに痛くなることがあるらしい。

そういう何かがあるのだろうとは思うけれど、わたし自身はあまり感じたことがないし、せっかく萌絵さんにご同行いただいているので、そのことについて質問してみた。

すると、人によって感じ方は違うけれど、萌絵さんは今日のこの場所を、右回りにグルグルしているようなエネルギーっぽく感じる、と言った。だからといってわたしがそう感じなきちゃいけないわけではなくて、その感じ方も、感じるかどうかさえ人それぞれだと言った。

わたしはどう感じるのだろう、と意識を向けると、さっきからなんだか頭がクラクラする。

思ったよりも坂道を歩いたせいか、昨日の旅の疲れが残っているせいか、と思っていたが、もしかしたらこういう症状が「ご神気」を浴びている状態「かも」しれない。

とにかくここは、なんだか異次元な感じだけはした。
萌絵さん曰く、貴船の奥宮はやっぱりエネルギーが強いとのこと。あんまりわかんないわたしでも「とりあえずなんか全然違ってすごい」という語彙力喪失の感想くらいは出てくる。

別にご神気を感じなくちゃダメってもんでもなく、でもどうせ参拝するなら、その自分の内面に起こる感覚の変化を知りたいなぁと思った。

その天候や自分の体調、そのときの神社の状態によっても変わるので、それを知るには同じ神社に何度も足を運んで検証したり、同じ症状が出たときに「あ、これだ」とわかったり、要は経験と検証で、なんとなくわかるようになってくるらしい。

分からなくても楽しめるけど、体験したいわたしは、今後神社に行ったらいろいろ意識して感じてみようと思った。

3-3.貴船は「黄色い船?」御船型石の伝説


もうひとつ、奥宮の境内に「御船型石」というのがあった。これはタマヨリヒメ(神武天皇の母)がこの地に来るときに乗ってきた船で、(それが黄色い船、できぶねの説もある)その船を石で固めて隠している場所、らしい。

誰もこれを掘り起こしていないので、本当に船が埋まっているかは謎だけど、そういう場所。らしい。(写真右奥)

3-4.本殿の下には、龍穴がある?


さらに、奥宮の本殿の真下には「龍穴(りゅうけつ)」があって、それがどこかにつながっているという伝えがあるらしい。

龍穴とは、大きなエネルギーの流れの出口なんだそうな。人間でいうところのリンパみたいな?

こちらは「龍穴」の存在を誰かが掘って確認してみたわけでもないし、その穴をたどってみたわけでもないので「伝説」レベルだが、なんだかミステリアスでロマンを感じるよねぇ。


4.美しい貴船の川と紅葉に癒される


本宮、中宮、奥宮と回って、ものすごいフル充電されたというか、いろんなものを受け取ってお腹いっぱいになった感じがした。

そして奥宮から山を下って戻る途中、神社沿いに流れる川のせせらぎと、それを彩る紅葉に心を奪われる。

晴天にも恵まれ、「いかにも京都の秋」、という紅葉をおがめたのは、本当にラッキーで幸せなことだなぁ、と思った。

帰りには、インスタ映えしそうなスポットも発見し

さすが、京都ってやつは、パワースポットでもインスタ映えを忘れないよねぇ、ときめく。

帰りの道も、紅葉がキレイすぎて萌絵さんもわたしも「ぎゃあああキレイ!!」とノックアウトされる。

楽しい旅行に、神さまのエネルギー、紅葉と晴天と、もういいとこどりでありがたいとしか言いような経験で、身も心も潤った。

なんだかとにかく、空気感が違う、パワーチャージをしたい人はぜひ貴船神社へ。

貴船神社の公式ホームページはこちら。

今日もお読みくださりありがとうございました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?