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北海道・超ローカルグルメ。美唄の焼とり「たつみ」で味わう、異文化やきとり体験。


夏休みは毎年、旦那の地元である北海道の田舎に一週間ほど滞在するのが慣例だ。

もう義両親は亡くなり、用事なんてないのだが、息子が1歳の時から毎年来ているのでなんとなくもう行くのが当たり前、になっている。

北海道と言えばカニ!とか海鮮!のイメージが強いと思われるが、旦那の地元は道央、つまり内陸。海側の地域とは文化が違い、「マジ田舎」である。

今年もそんな「マジ田舎」にやってきた私たち。特別な観光はほとんどしないので、楽しみは旦那があれこれ調べたローカルグルメ。

先日紹介した滝川の「やきとり上条」も然りだが、内陸側の推しは「鶏」だ。

千歳空港から旦那の故郷に向かう途中にある「美唄(びばい)」という町も、元炭鉱で栄えた町で、焼き鳥が有名とのこと。

「焼き鳥たつみ」という人気店があるとのことで訪れてみた。

車で訪問したけれど駅から至近距離なようで、地元の人気店な様子。入ると昭和の香りが漂うテーブルクロスがかかった席に案内された。

ちなみにこちらでは、焼き鳥というと「もも串」を想像するが、こちらの焼き鳥は「もつ串」が標準らしい。


美唄やきとりを解説するサイトに、こんなことが書いてあった。なるほど。

一般的に焼き鳥は、食べたい部位を選んで注文しますが、美唄やきとりは一本の串にさまざまな部位の肉が刺さっています。

皮、レバー、心臓、砂ズリ、セセリ、きんかん、もも肉など、一本の串で鶏を丸ごとあますことなく味わえるのが美唄やきとりの特徴です。

美唄では、遠方から訪れた客に対して鶏1羽を余すことなく料理してもてなす、という風習が残っており、その名残りが美唄やきとりに表れています。

https://www.hondarentacar.jp/blog/gourmet/bibaiyakitori-tatsumi

1本の串に、いろんな部位が刺さっているというのが変わっているなぁと思ったが、わたしはあまりホルモン系が得意ではないので、ちょっと頼むのを躊躇していた。

だけど、ものは試し、ということで注文。

奥2本がもつ串、普通の肉は「精肉」というメニュー。手前の2本が精肉。

とりあえずもつ串。なんの部位だかわかんないけど、美味しければよし!ということでいただいてみる。

どの部位も、クセがなく、柔らかくて美味しい。強めの塩味で、ビールやお酒が進む味。

精肉のほうが普通かな、と思って食べてみたら、こちらはおそらくムネ肉か?あっさりしているが少しパサつきがあり、この店はやっぱり「モツ串」が売りなのだなぁと思った。

周りを見ると、山盛りのもつ串をアテにお酒を飲んでいる人多数。

口コミサイトを見ると、鶏めしと鶏そばも美味しいとのことで聞いてみると、鶏めしは完売で、鶏そばはあるとのこと。大きさもハーフサイズ程度なので注文。

鶏のこってりめの出汁がいい香り。

わたしは両親が関西の人なので、基本はうどん派。そばはめったに食べないのだが、北海道はそば粉も取れるせいか、そばがしっかりしていて美味しかった。出汁は鶏肉のコクが出ていてしっかりした味。強めの味に、ジャリジャリのネギがよく合う。

焼き鳥自体の概念が違うので、なんというか、「異文化」に出会った気分。やっぱり普通の鶏肉が好みではあるけど、こういうのを「焼き鳥」っていうのだなぁ、という異文化体験が楽しくて、超ローカルグルメを探るのって結構楽しいなぁと思った。

普通の焼き鳥は、滝川の「やきとり上条」さんのが絶品だった。

こちらの記事にも書いたが、炭鉱で栄えた町は、ハードな肉体労働者が仕事帰りにお酒と食べる塩っ気の強い食べ物ということで、鶏グルメが栄えたんじゃないかな?という気がする。

ここからほど近い三笠という町でも、鶏めしや焼き鳥が地元グルメになっていたから、やっぱり共通点はありそうだ。

いずれにせよ、地域に根付いた食文化を体験するって面白いなぁと思う今日この頃だ。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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