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東国三社巡り③香取神宮の奥宮にゾクゾク。河岸に立つ「一ノ鳥居」

東国三社巡り、いよいよ最後の三社め。
「香取神宮」

ほかの2社はこちら


関東の最強パワースポットと呼ばれる、鹿島、息栖、香取の東国三社巡り。

レンタカーなら1日で回れるとのことで、朝から三社めは香取神宮。


ご祭神はフツヌシさん。


香取は、鳥居をくぐってから、くねくねと曲がった参道の新緑が美しい。
奉納されたたくさんの燈籠が映える。

紅葉が結構たくさんあったので、紅葉の時期はさぞかし美しいだろうと想像するが、紅葉の時期は人出も増えそうだし、

ゴールデンウィーク直前のこの時期、人も少なくて、でも新緑が楽しめて、けっこう観光によい時期なんじゃないかと思う。

のんびり歩きながら雰囲気を楽しむ。

参道を抜けて本殿へ。


個人的に、香取神宮のほうが鹿島より荘厳なイメージなのかなと思っていたが、実際には香取神宮のほうが全体的にマイルドな印象。あくまで個人の感想です。

もう少し進むと、神池が。こちらも鯉が泳いでいて、水がある場所ってなんだか落ち着くなぁ、と思う。

チョロチョロ音がする方に進むと、滝、とはいえない一本水が流れ落ちていた。

ご神木はやはり杉の木。杉って樹高もあるし、樹齢も1000年とかいくし、やっぱりなんとなく神聖な印象があるんだよなぁ。

と、正直本殿は想像よりアッサリ、な感じだった。

当然、奥宮にもお参りするぞ、と奥に進んでいく。

すると、奥宮は、本殿とぜんっぜん違う雰囲気で、わたしはダントツこちらの奥宮に惹かれた。何がどう、というのが言語化できないのだけど、そして荒魂を祀っているので、もっと厳格なイメージかと思っていたが、なんとなく「気が合いそう」な感じがしたのだ。

割と有名な神さま相手に「気が合いそう」というのは失礼な気もするが、この場所にいるととても安心するというか、しっくりくる感じだった。

よく読むと、奥宮のお社は、伊勢神宮の遷宮の際に出た木材の再利用で作られているようだ。

こういう神社とか、正解のない場所って、完全に好みの問題で、「なんか好き。」って結構大事かなと思うので、はぁーーーと深呼吸をする。

もひとつ、鹿島神宮と対をなす「要石」も見どころ。

災いを起こすナマズを鹿島と香取の神さまが協力して、ナマズの頭と尻尾を押さえている石。


要石のそばに、中が空洞になった木があり、この神社の歴史を感じさせる。

奥宮でほっこりしてからさらに進むと、護国神社というのもあり、そちらのルート経由で元の鳥居に戻る。


参道には、きっとほんとなら賑やかなのであろうお土産屋さんが店を連ねているが、開いているお店は数件。なんだか寂しい感じ。

参道の入り口にあったお店で、「厄落としダンゴ」というのが売っていて、3本からしか売ってなかったのだが、お店のおばちゃんに「いま一本食べたいんだけどバラ売りはないの?」と聞いたら、その場で1本売ってくれた。


このお団子、ただのみたらし団子と思って食べたら、めちゃくちゃアツアツでふわふわで美味しかった。これは、もっと名物になっていいと思う。香取神宮に行ったら、ぜひ「亀甲堂」に立ち寄ってぜひ食べてみていただきたい。


ちなみに鹿島神宮もそうだったが、一の鳥居はやはり河岸にあるらしい。鹿島では車で橋を渡るときに遠目で見ただけだったので、香取はぜひ一の鳥居も観たくて、帰りに、川沿いの「一の鳥居」を見に行った。

誰もいない場所だったけど、この真正面に鹿島の一の鳥居が設置されているらしく、さっき訪れた鹿島神宮が目の前にあると思うと「ヤッホー」と言いたくなった。

この豊かな水郷は、稲作、畑作など作物や人々の暮らしを支える重要な水源でもあっただろうけれど、そのぶん、水害などにも苦しめられてきたのだろう。その人々の祈りが、こういう大きな神社に込められている気がして、敬虔な気持ちになった。

こうして1日で回った東国三社。どこも個性があってすごく魅力的な神社だった。そしてやはり感じるのは、昔の人たちが、水の恵みを感謝して、その土地を大事にしてきたんだなぁという思い。

いまは人が操作できることが多くなって、逆に自然やそこにある目に見えないものの存在に気づきにくくなっていると思う。

だけど今でもやっぱり自然は私たちを確実に生かしてくれているわけで、自然の恵みがなければわたしたちは生きられないんだな、と神社を訪れることで改めて感じることができる。

忙しい毎日だけど、ときにはこういう場所に足を運んで、与えられているものの豊かさに気持ちを向けるのも良いな、と思った。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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