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ベランダで育てているバラの鉢に生えた雑草の勢いがすごすぎて、抜かずに思わず観察しちゃった件


雑草のようにたくましく。

と言う言葉があるが、雑草が本当にたくましいのかどうかは、あんまり考えたことがない人が多いのではないだろうか。

私もその1人だった。

だが、ベランダでバラを育て始めて、薔薇の鉢に、ある日突然クローバーがぽつんと生え始めてから、雑草の恐ろしさを知ることになる。

草原などに行くと当たり前に三つ葉のクローバーがたくさん生えていると思うが、

我が家のバラの鉢も1年前は何でもなかったのに、ある日から小さなクローバーが生え始めた。

最初はかわいいなと思って見ていたら、ちょっと見ぬ間にあっという間にその鉢がクローバーで埋め尽くされた。可愛さを超えて怖い。


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ちょっと増えすぎたかなと思って、一度ぶちぶちと抜いたのだが、取り残しがあったようで、また気がついたら元に戻っていた。

そんなこんなしていたら、お世話をサボっている間に、隣の鉢に飛び、また隣の鉢に飛び・・・と、気づいたらバラの鉢が全部クローバーまみれになっていた。

ここまで来たら面白くなってきて、このままほっとくとどうなるかを見たくなり、しばらく放置していたら、なんとクローバーの花が咲き始めてしまった。

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それどころか、よく河原とか草むらで見る別の植物が花を咲かせようとしているのではないか。

何この花。

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わたしが住んでいる関東も寒くなり、バラは休眠期に入りかけていて、もうバラは蕾を付けても咲かないし、寒いしで、ベランダをあまり見なくなっていたのだが、

その間にも、「冬ってなんですか?」と言う感じでお構いなしにクローバーが大繁殖している。雑草すげぇ。

そのたくましい生き様に、なんとなく抜く気がなくなってしまい、まだ様子見の今日この頃。

雑草のようにたくましく、という言葉にピンと来なかったが、マンションのベランダで育てているバラの鉢に、どこからともなく運ばれてきて、すべての鉢いっぱいに繁殖するのを見て、「雑草のようにたくましく」の意味を身をもって知った。

踏まれても踏まれてもと言うよりは、抜かれても抜かれてもと言う感じ。

まぁバラの鉢にある土の栄養分をとられている気がしなくもないが、冬になれば土を入れ替えて植えなおしをするし、うちのようなベランダではなく、地植えの場合はいつも雑草と共存しているのだから多分大丈夫。という感じで雑草をも暖かく見守っている今日この頃だ。

薔薇は丁寧にお世話をすることで、繊細で美しい花を咲かせる。それを見ることもわたしの楽しみの一つだが、頼まれてもいないのに、鳥だか風だか虫だかに媒介されてマンション12階の我が家に種をもたらし、わたしの許可もなく勝手に鉢じゅうに繁殖するその根性というか、やる気が憎めない。

人も同じで、繊細でケアが必要な人もいれば、ほおっておいても勝手にずんずん進んでいって交友を広げる人もいる。それが自然界というもので、良い悪いではなく、その個体が持つ特性で、それらが共存して世界が成り立っているということだ。

ということは、人間界でも雑多な種が混在しているわけで、わたしがあれこれ人間関係でイライラしているのも、なんだか馬鹿げているというか、そんなの当たり前なのだから怒るのも意味なしと思えてきた。

薔薇の鉢に生えた雑草を見て達観するというのも、なかなかオツなものだ。自分からしたらありえない存在でも、その人なりの生き方がありスタイルがあって、それをまずは尊重すべきなのかな、と雑草に教わったような気がした。

雑草のようにたくましく。

こういう生き方、ちょっと好きかも。

今日もお読みくださりありがとうございました!

※追記:コメントで、上記のクローバーと呼んでいる植物は「カタバミ」というもので、クローバーと似て非なるものだそうです。

コメントいただいた方のリンク

調べてみたら、確かに!!!


この後日談も書いたので、良かったら(note注目記事になりました!)


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