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必要に迫られ寝室にワークスペースをつくってみたら、新たな発見があった

まさかこんな日が来るとは思わなかった。

わたしは産後、主婦起業やライターの仕事で、リビングに据え置きのデスクトップマシン1台で今まで仕事をしてきた。

だけど昨年の夏、たまたまお声がけいただいた仕事でいわゆる「リモートワーク」もするようになってきた。

ひとりで作業するのであれば、リビングに人がいようが何であろうが関係ないのだけど、zoomで打ち合わせとなるとそうはいかない。

わが家は夫が嘱託でわりかし在宅することが多かったり、息子は学校があるのに行かなかったりと、本来なら平日昼間はわたしひとりのはずなのに、予定外に家族がいることも多く、そのたびに「人払い」をしなくてはいけなくて、リビングでの作業に限界を感じていた。

iPadで別の部屋で打ち合わせもしてみたけど、資料の画面共有とかがしにくくて、結局パソコンベースじゃないとやりにくかったし。

それでもなんとか社内MTGくらいまではリビングでやっていたのだけれど、徐々に社外のクライアントとも打ち合わせをすることが増えてきて、いよいよ限界を感じてきた。

リビングにいると、日中ひとりでも不用意に電話がなったり、ピンポンが鳴ったりする。家の電話はほとんど勧誘、ピンポンはわざわざ夜に時間指定した荷物が「いちおうピンポンしとくか」と持ってきたりするやつ。昼間にピンポンされたくないから夜に時間指定したのに、昼間にピンポンされたら意味ないやんけ!!!と思ってしまう。

社内のMTGだと「ちょっと出てきますね」なんて席を外せるけど、限られた時間内であれこれ決めなくてはいけない社外ミーティングとなると不用意なピンポンに出るわけにもいかず、だからといってマイクオフにするわけにもいかずでどうにも困ってしまう。家の電話もインターホンもリビングに集中しているので、リビングで日中にミーティングをしていること自体が、邪魔が入ってしまうのだ。

家族との兼ね合いや日中の不測のピンポンなど考えて、やはり他に作業場所をつくらないといけないと考え始めた。候補としてはただひとつ、わたしの寝室だ。

だけど現状の寝室では、デスクなんか置けるスペースはない。どうしたらよいだろう?と悩んだ挙句思いついたのが、現在のベッドの向きを90度変えて、本棚をひとつ息子の部屋に移動し、空いたスペースにデスクを置くこと。

そのためにはベッドの移動がまず最初、いや、それよりも先に家具の移動のためにあれこれ断捨離が必要・・・

と、大移動の前にやることが多すぎてなかなか進まずにいた。

とはいえ、毎回のミーティングで不用意なピンポンや営業電話が鳴ったりと毎回ストレスにさらされるのも耐え難くなり、年末にかけてエイっと気合を入れて模様替えをした。

まずはベッドの位置替えから。マットレスさえ外せば簡単に動かせると思いきや、うんともすんとも言わずに、人を雇わないといけないのかと悩んだ。わが家は絨毯敷き込み型なので、家具の滑りも悪く、ある程度家具を持ち上げないと移動ができない。ちなみに夫と息子という男手はあるが、夫は齢70、そしてあれこれうるさい。息子は残念ながらわたしより体力がないので頼れない。なので一人力でやるしかないのだ。


どうしたものかといろいろググっていたら、わたしのような悩める乙女のために、重たい家具を持ち上げられるジャッキがamazonで販売されていて、これを使えば楽々移動できるという。

本当にうんともすんとも言わなかったのでワラをもすがる思いでポチってみた。まずベッドが動かないことには、デスクが置けないのだもの。

届いたジャッキは、ただの角度がついた棒。ジャッキで家具を持ち上げ、キャスターを4つ角に挟み込んでいくのだ。「てこの原理」ってあったよなぁと思いつつ、あんなびビクともしないベッドが、こんな器具で持ち上がるもんかねぇと半信半疑になりながらも、ジャッキの説明書に沿って持ち上げてみる。

すると、ちょっと押しただけで、メリッとベッドが持ち上がった。まじでこの瞬間、「てこの原理」を考えてくれた人に感謝した。わたしは物理とかまったく興味がなかったのだが、その恩恵を初めて受けて、「てこ最高!」と言いながら四隅にキャスターを挟んだ。

そこからそろりそろりとベッドを動かしてみる。意外と動く。途中、キャスターが滑って外れてしまったりもしたが、あの大きなベッドはジャッキとキャスターのおかげで一人でも動かせてしまった。

自分でできないと思っていたことができると、なんともいえない達成感が得られる。イエーイ!

動かしながら、ベッドの位置を慎重に決める。ベッドを壁にくっつけすぎるとシーツが変えにくかったり、湿気が溜まったりするし、あまり空けると部屋が狭くなるしで悩みながら設置。こういうときに人を雇って移動するとその場で決めないといけないから、ジャッキとキャスターのおかげでゆっくり考えながら設置することができた。気に入らなければまたジャッキで移動できるしね。

やっと大きなベッドを90移動し、机を置くスペースができた。デスクはネットで購入したもの。ノートPCだと画面が小さくて不便なのでモニターを購入し、デュアルモニターで作業するつもりだったので、モニター台がついて、かつ片側を長く使えるL字型のものをゲット。

部屋が広ければもう少し横幅が欲しかったけれど、それは無理なので90センチ幅のものを。大型のものはネットで買うのが怖いのだが、口コミもよーく読んだが好評なので決めた。

組み立ては息子にもヘルプ要請。昔から「ほねほねザウルス」など組み立て系のおもちゃが大好きで、レゴにもハマったし、ゾイドワイルドという組み立て系のおもちゃにもハマった。おかげで組み立て家具などの説明書の読みこなし能力が素晴らしく育った。わたしも割と説明書を見ればすんなり理解できるのだが、息子がその能力を超えていたのが頼もしかった。投資した分はどこかに生きるもんだね。

ちょっとわかりにくい説明書と、左右間違えると袖机の位置が変わってしまうので息子にも確認してもらい慎重に組み立てる。ふだん滅多に手伝わない息子も、組み立て系は燃えるのか一緒に手伝ってくれて、ほどなく完成!

口コミを読んでいたら、省スペースな分椅子のキャスターが大きいと入らないということで、キャスター部分のサイズを書いてくれていた人の情報をもとに、小さめの椅子を探してゲット。ベージュ色がかわいい。

下調べのおかげで、椅子のキャスターもデスク下のスペースに入り、完成!

袖机の下に可動棚もあって、なかなか便利そう!

嬉しくなって、さっそくノートPCとモニターを設置。

動作確認として、推しを映してみる。

今まで寝室では寝るだけで、ほぼリビングでいろんなことをしていたが、自分の部屋にワークスペースができたことで、なんとなく一人暮らしをしていた頃のプライベート感が戻ってきたような気がした。

子どもが小さいとずっとベッタリで、それに慣れていたけれど、やっぱり自分一人で何かしたいときもある。モニターもあるのでオンラインコンサートだって部屋にこもって見られるし、使い道はいろいろありそうだ。

新たに始めた仕事のために、必要に迫られて作ったスペースだけれど、このおかげで部屋の模様替えもでき、デスクも置いて自分スぺ―スが増え、なんだか初めて部屋を与えられた少女の気分(笑)

別に今までも寝室として自分の部屋だったのだけど、ベッドの配置上ほかにモノが置けない状態だったので、自室でipadを見たり本を読みたくても寝ながらやるしかなく、腰が痛いやらで結局寝る以外の用途では使っていなかったけど、これからはできるじゃん!

実家では砂壁の和室しかなく、白い壁にベッドがある洋室の部屋が欲しい!って憧れてたもんなぁ。「私の部屋」とか雑誌を読みふけってた自分をふと思い出し、ふふふとほくそ笑む。

そういえば、小さいころに欲しくて仕方なかったシルバニアファミリーも叶えたしね。

小さい頃の「執着」みたいなものを叶えてあげると、自分の中で消化されるようだ。シルバニアを飾れて満足したわたしは、今回の模様替えでスペースがなくなったので、引き上げることに。またリユースショップに引き取ってもらった。

幼いころに叶えられず、そのまま忘れてしまっていたことをちょっとずつ叶えている今日この頃。人生長く生きると、思いがけず楽しいことがあるね。


今回購入した商品

モニターもきれいで快適に作業できます


楽天で買ったものを紹介するスペースがあるらしいので作ってみた。

noteで紹介した楽天購入商品をROOMにまとめるコーナーを作ったので、興味あれば覗いてみてくださいな。

https://room.rakuten.co.jp/room_a34b179542/items


今日もお読みくださりありがとうございました!

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