見出し画像

これは家事の革命だ。食洗機の偉力に降参した話

2020年秋から冬にかけて築20年のわがマンションの水回りをリフォームした話を書いてたら長くなり過ぎて、この話の主人公である革命児が出ないまま終わってしまったので続き。

ついつい結論よりもそこに至るプロセスばかり書いてしまい、ついつい長くなるので先に伝えておこう。

このリフォームの革命児とは何を隠そう
「食洗機」=自動食器洗い乾燥機である。

断言する。
「食洗機は、家事の革命児である」


こんなに便利なのにコストや大きさの面と、必要性などの面で意外と普及していないらしい食洗機。わたしも導入した方のブログを探したりとリサーチしたが、なかなか実際に使っている方の意見が見つけられなかったので、もしこれから食洗機の導入を考えている方がいたら、何かの参考になるかもと思ったので、今回はそこに至るまでの話と、実際に使ってみた感想を書いてみようと思う。

以前の記事でも書いたが、とにかく家事が嫌いなわたし。
掃除、洗濯に加えて大嫌いな家事が「皿洗い」である。

これも私の嫌いな「マイナスをゼロにする行為」に他ならない。

食洗機に関しては、以前から興味はあったのだけれど、
食洗機に入れる前に軽く水洗いしなくてはいけないという話も聞き
水洗いする手間をかけるなら、洗剤で洗っても同じなのではないか??
と思っていた。


しかし、あるきっかけで、
食洗機をぜひ入れてみたいという気持ちになった。


それは、息子の中学受験の塾友のママさんとの他愛ない会話だったのだが、2月1日からの息子たちの受験を間近に控えた1月に、家の食洗機が壊れて困った、入れ替え工事までに数週間かかるので、それまで皿が洗えないのでどうしようと嘆いていたのだ。

食洗機を使ったことがない私からすれば、

「食洗機がなければ、手で洗えばいいじゃない」

とマリーアントワネット的なことを言ってしまったのだが、

そのママさん曰く、食洗機が便利すぎて頼り切った生活になり、皿一枚も洗うのが嫌だという。

「皿の洗い方を忘れた」

とまで言ったが、それは若干盛っているとして、とにかくそこまで食洗機が便利だということなのだなと解釈した。

そして、受験が迫った寒い1月、親ができることは食事など生活面の応援くらいかな、という時期である。割と食事も大事な時期であるなとは思うのだが、なんとこのママさんは食洗機がない間の対策として、紙皿と紙コップを大量に買い込み、それでしのぐといって、晩酌も紙コップでしているらしいと聞いて驚いた。

まあ、このママさんがかなりユニークな方なこともあり、おそらく大半の方は食洗機がなければ手洗いでしのぐのだろうが、わたしがこのママさんの発言を聞いて思ったのは

「食洗機には、紙皿を使わせるほどの威力があるのか」

と、食洗機への興味ががぜん強まってしまったのだ。

そこから、受験を終えて春を迎え、我が家のリフォームの話が持ち上がったときにまず「食洗機をどうするか」ということが話題に上がった。

食洗機というのは、導入には割とハイリスクな家電だ。
まず、場所を取る。とにかくデカイのだ。

我が家はマンションなのでキッチンが結構狭い。間取りとしては4畳あるが、シンクや食器棚など箱モノを入れると残るスペースは1畳ちょっと。マンション用のシステムキッチンは幅も決まっているため、その中で使えるスペースが増えるわけではなく、収納に取れるスペースもあまり多くない。

外置きの食洗機は置く場所がないほど狭いので、自動的にビルトインの食洗機を選ぶことになるため、収納を殺して食洗機を入れることになるわけなのだが、それでもし使わなかったら、ただの使えない穴ぼこを持て余すことになる。

なので、本当に使うのかどうかを考えるべく、事前に生の声を集めてみることにした。

Facebookで主婦の方に意見を聞いたり、直接友達にリサーチしたりで、アドバイスをもらった。

大半の意見は「マジ便利」「絶対入れたほうがいい」だった。

少数意見でときどき使わなくなってしまったという話も聞いたが、それは「容量が少なくて、あまり入らなかった」とか、「家族の生活時間帯が違いすぎて一人分ずつ洗うので、一気に洗わない」などという意見だった。 

要は「大容量を一気に洗う」シチュエーションなら活躍できそうだということがわかった。

そしてかねてからの疑問だった「水洗いするくらいなら洗ったほうが早くね?」問題も、

「水で洗うといっても、汚れを浮かせるために食後に水に漬けておくだけの話で、水洗いと食器洗いは大違い。ズボラには食洗機一択だ」

という意見をもらい、

さらにリフォーム屋さんの話では、
「最近の食洗機はめちゃくちゃ進化して、ちょっとカピカピになった汚れでも簡単に落とせます」とのこと。

それどころか
「グラスは驚くほどピカピカになります。コーヒーカップに残る茶渋なんかも洗えば洗うほどきれいになって、きっと驚きます」
ということらしい。

若干セールストークが入っているのだろうと疑い深い私は思ったし、別にグラスがピカピカかどうかなんて、たいしてこだわりもないのだけど、そこまですごいのなら、やっぱり試してみたい。

そして食洗機を入れて良かった、と思う人たちの勝因はどうやら

「一気に洗う食器の量が多く、食洗機自体も大きい場合」

であることがわかった。

我が家の場合を考えてみると、我が家は旦那の好みもあって
基本「白ごはん+おかず」 だ。なので、3人家族なのにとにかく使う食器が多い。茶碗が3つ、みそ汁のお椀が3つ。メインの魚などの皿が一つ、小鉢が一つ、刺身だったりすると醤油の小皿も3つ。夕食後、広いはずのシンクに皿が山積みになる。すでに食事作りで疲れていて、お腹いっぱいで動きたくないのに、さらにこの皿洗いが仕事として残っていると思うと毎日憂鬱な気分だったし、これが少しでも解消するなら入れてみる価値もあるだろうと思った。

もうひとつはリフォームのお金を出す旦那の説得である。旦那は男性にしては家事はできるほうで、しかも超絶にマメで、面倒くさいとか効率が悪いとかを言わない。それどころか「ラクすることは悪」みたいな意識もあり、さらには変化を嫌い、新しいものを好まないかなりの保守派なため、、食洗機は必要ない派の人間である。

だが、長い結婚生活の間に、私が家事に苦痛を感じすぎて今までさまざまなバトルがあったことも鑑みて、食洗機導入に関しては承諾してくれた。


リフォーム自体に関しては、これはこれでかなりいろいろあったので、別の機会に書くとして、 
ついにリフォームが終わり、我が家に食洗機が導入された。

こういう長く使う家電はケチって使えないものをつかむと逆に損だと思い、
先輩方の意見を参考にして、パナソニック製の一番大きい容量で、3Dプラネットアームという2mの水圧で全方位的に食器を洗い倒す、なんだかもう無敵感が漂う最上位機種を入れることに成功した。


パナソニックの食洗機について詳しくはこちらをご参照いただきたい。



きっと旦那は違いが分かっていないが、使うのは私だ。長く使うからということで大蔵省である旦那を説得、というかねじ伏せての導入だ。


結論からいうと、本当に入れて大正解だった。


わたしは今までなぜこんなに素晴らしいものを入れようとしなかったのだろう。今までの皿洗いに費やした人生を返してほしい、損したと思うくらいの感動である。


多少皿の入れ方にコツが必要で、慣れるまでに少し時間がかかるが
慣れてしまえば皿を入れて、ポチっとスイッチを押すだけで、わたしよりも上手にきれいに確実に、文句も言わずに皿を洗ってくれるのである。


そして仕上がりは確かに感動モノのピカピカさだ。
特に営業トークと思って重要視していなかったグラスのピカピカは、我が家のグラスではないくらいピカピカになり、茶渋だらけだったコーヒーカップは、いつも中が真っ白で茶渋知らず。


子どもに持たせている水筒や、家で常備している麦茶ボトルも、感動するほど内部がピカピカになった。今までは水筒の肩の部分に茶渋がこびりついてしまい、見かねてブラシでこすってもなかなか取れず、衛生観念の薄いわたしは、まあ死なないだろうということで見て見ぬふりをして茶渋だらけの水筒を使い続けていた。


しかしこちらも感動のきれいさで、人生でこんなに茶渋フリーに慣れるだなんて想像もしておらず、感動の毎日だ。

皿洗いが嫌いなので、手で洗っていた時は撫でるように適当に洗っていたので、汚れが残っていたのだろう。特に落差がよくわかる。

なぜそこまでキレイになるかといえば、食洗用の洗剤は、人の手では荒れてしまうほどの強い洗剤を使うことと、50度の高温で洗浄するからということ。確かにそれは機械に任せたほうがいい。

強い洗剤を使うし、電気も使うので、あんまりエコではない気もするが、パナソニック製の食洗機は、「エコナビ」という食器の量に合わせた洗い方で節水の機能もついてて、エコじゃない部分とエコな部分が共存しているので、もうそれでいいことにする。何より私の負担を減らせるのがエコである。時代は機械ができることは機械に任せる、なのだ。

そしてこだわっていなかったはずのピカピカグラスだが、ピカピカのグラスでお茶を飲む気持ちよさに感動した。ピカピカのグラスを使うのが、こんなに気持ちが良いものだと知らなかった。


そしてもう一つ、食洗機の導入で、意外なメリットにも気づいた。

それは、皿洗いという、一番疲れている晩ごはんを食べた後の労働が軽減されたことで、精神的にかなり負担が軽くなったということだ。

今までは、晩ごはんを作ってやっと食卓に着き、ごはんを食べている最中でも、無意識に「その後に待ち受ける皿洗い」が頭の片隅にあって負担だったのだろう。

自分が皿洗いをしていたころは、悪気なくじゃんじゃん新しい皿を使う旦那や息子にイラっとしてみたり、この茶碗地獄の和食生活がいつまで続くのだろうと憂いたり、たまには旦那が洗ってくれればいいのに、とか、いつまで私はこの大嫌いな皿洗いマシーンとして生きるのだろうと考えることもあった。

けれど今は食洗機という味方がいる。わたしは一人じゃない。
食事中に皿洗いのことを考えなくてもいいって、こんなに気持ちがラクなんだ。ということに気づいた。

人は当たり前に慣れてしまうと、それが重荷に感じていることも分からない。変化があってはじめて、いままで気にも留めていなかったもののの存在に気が付くのだなと思った。

とはいえ、最近はそのラクさに慣れてしまい、皿を入れるのさえちょっと面倒になっているのだが、そこはギリ頑張れている。

デメリットがないわけでもない。

洗浄中の音がうるさいとか熱風が出るなんて話も聞いていて、確かに洗浄中はワイルドな音はするし、乾燥までやるので熱風が出て、多少キッチンがムワっとする。

わたしとしては、洗ってくれているのだから、そこはあまり気にならない。

食器の並べ方がいまいちだったり、洗剤の量が少なすぎたりすると、洗い残しが出たり、油が全体に回ってやり直しなんて失敗もある。

そこは機械だから仕方ない。使い方を工夫するのみだ。

そして、ここは注意が必要なのだが、カタログ上は6人分の食器が入るという一番深型のものを選んだのだが、それでも想像するほど食器は入らないし、フライパンやボウルなどの調理器具は場所を取るため別洗いになってしまうので、洗い物がゼロになるわけではない。

希望としては全部突っ込みたくて試行錯誤しているが、やはりどうしても洗いきれないものは出てくるので、そこは妥協している。

高温でワイルドに洗うので、もし繊細な食器や伝統工芸の焼き物、塗りの食器などが多いなら、染色が禿げたり食洗機で洗えないものが多いので、剥かないかもしれない。

わたしはあまりこだわりがないので、食洗機で洗えるものに買い替えていく傾向にある。ここは個人差があるだろう。おそらく繊細な食器が好きな人は、食器を大事に扱える人だろうから、そもそも必要がないのだと思う。

まあ、まだ欲を言えば改善点もあるが、
皿を洗わなくていい日が来たというのは感動でしかない。

自分は経験していないが、高度経済成長期に「三種の神器」といわれた、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器が登場した時代の主婦たちも、あまりの家事の負担減に狂喜乱舞したことだろう。

わたしも洗濯板から洗濯機に昇格したような思いを味わうことができて感無量である。

食洗機について聞かれたら、まずこう答えるだろう。

「これは家事の革命である!」


ブログチャレンジ7日目達成!
今日もお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?