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やりたいことなら頑張れる。ゲームで目標達成した息子を見て思うこと。

中2息子は勉強をしない。
家ではほぼゼロ。
なので学校の成績も当然悪い。

しかし、ゲームは真剣にやる。
まさに「ゲームばっかりして」状態。

そんな息子が、そのゲームが上手くなりたいと頑張って、そのゲームプレイ人口の上位10%までランクインしたらしい。

わが子ながら「すげぇ、よくやったな」と思った。

世の中の育児論は、「ゲームば悪」とする風潮だ。
けれど、わたしはゲームを頑張る自分の息子を見ていて、そうは思えない。

だから今日はそのことについて書いてみようと思う。

1.頑張りたいものが「ゲーム」なら、応援するしかない


ゲームとはスマホは大人から見ると「悪しきもの」という前提で語られることが多いが、わたしはそうは思わない。ただのツールだもん。

四国のどこかの県が、ゲームは1日30分とかいう条例を出したらしい。
なんのゲームに、どんな悪影響があるのか、根拠もなく決めつけたこの条例は愚の骨頂だと思うし、ディテールを見ずに、わけもわからずバッサリと決めつけるのが本当に嫌い。

確かにゲーム依存もあるかもしれないが、無思考でダラダラとゲームしている子ばかりではない。

息子は、夢中になっているゲームが上手くなるために、地味な自主練をコツコツしている。上手いゲーム実況者のyoutubeを見て上達のコツを学び、それを意識して練習しているようだ。

もっともっとうまくなりたい、と毎日1時間半ほど射撃訓練をしているのに、思うように上手にならないと、泣いたり怒ったりしていることもある。

そんなに怒るなら辞めればいいのに、と思うけれど、よく考えたらわたしだって、フラメンコが上手くなりたいと思って練習してもうまくいかず、嫌になることがたくさんある。

きっとやりたいことの対象が違うだけで、そこに向かう気持ちは一緒なのかな、と思う。嫌になるときもあるけど、でも上手くなりたい、という気持ち。

そういう気持ちを、対象が「ゲーム」だからといって止めるのはどうかと思う。わたしだって他の人から見たら「フラメンコなんか」と思われているかもしれないような趣味に入れ込んでいる。死ぬまで踊りたいと思って頑張っている。

だから、他の誰に価値を認めてもらえなくても、自分が頑張りたいと思っているものを否定しないほうがいいと思う。

幸い、中高時代をのびのび過ごせるように、高校受験回避で中高一貫校に入れて、まだ中だるみを味わっている真っ最中。

どうせ勉強しないだろうという読みで、勉強にうるさくない学校に入れたのだから、予想通りと言えば予想通り。

とはいえ、勉強しなさ過ぎてどうかと思うこともあるけれど、好きなことを思い切りやれる時間というのは、人生のなかであまり多くない気もするから、もうやれるだけ思い切り頑張れ、と思う。

スポーツだって、勉強だって、「地道な練習を重ねて成果を出す」という意味では同じだ。そして「何かに夢中になる」という経験も貴重だと思っている。だったらそのプロセスを「ゲーム」を通じて体験できる絶好の機会だと思う。

だからわたしは、彼を応援せずにはいられない。

だけどこのことをママ友に話すと、なんとなく苦笑いされる。やっぱりゲームって「母の敵」で「憎むべきもの」なんだろうか。


2.たかがゲーム、されどゲーム。世界観の壮大さに仰天。


初代ファミコン世代なわたしは、ゲームにはなじみがあれど、永遠にゲームをプレイしていられるほど中身の濃いゲームをしたわけではない。

なので、息子がそこまで入れ込めるゲームっていったいどんなものだろう?と興味を持った。

息子も、自分の夢中になっているゲームについて、嬉々として話してくれる。わたしはあまりシューティング系のゲームには興味ないのだが、息子があまりにも楽しそうに、熱っぽく話しつづけるので、片耳で聞いてる感じ。


いまハマっているのはAPEX LEGENDSというゲーム。


要はシューティングゲーム。最後のひとりが勝ち抜くまで戦うバトルロワイヤル形式のものらしい。

このゲーム、大人もハマっている人が多いらしい。それもそのはず、毎シーズンごとに設定がしっかり作りこまれていて驚く。

各シーズンにひとり、新しいキャラが出てくるのだが、そのキャラの作りこみもすごい。新キャラのトレーラー、息子に見せられて見てみたら、見ごたえがありすぎて驚いた。


世界観がわかるトレーラー


世界観の作りこみが、下手なハリウッド映画よりしっかりしている。

こんなすごいことになっているとは知らなかった。やはり夢中になるには、それなりの理由があるのだなと思った。

よく見ずに「ゲームは悪」と切り捨てることは危険だなぁと思った。

3.夢中になれることと成功体験は、将来の糧になる


そんな息子、部活も行かず、学校の友達とも付き合いがないが、とにかくゲームだけは真剣に頑張ってやっている。

その頑張り方が尋常じゃないので、逆に感動し始めている。

そこまで夢中になれること、そして、自分なりに頑張って目標達成したことは、あとあとの自信につながるだろうと思う。

仕事でも勉強でも趣味でも、なんでも同じだ。行動を積み重ね、試行錯誤しながら成果を出していく。このプロセスは何に置いても大事。

そして「自分はやれた」というやりがいや達成感を体験するって、すごく大事だなぁと思うのだ。

さらに言えば、それを周りに応援されている体験も大事だなぁと思う。自分がやりたいことを達成した、という事実を認めてくれたら、どんなにうれしいだろう。

わたしが頑張っているフラメンコを、うちの旦那は「興味ないから観たくない」と堂々と言う。興味がないのは仕方がないし、無理してみてくれなくてもいいが、「頑張ってるね」と応援してくれたら、どんなに嬉しいだろうと想像する。

周りがどう思っても、自分のやりたいことをやるのは楽しいものだが、できれば周りにも応援してくれる人がいたら嬉しいと思う。

だからわたしは、息子が夢中でやっているゲームを応援する。

よく頑張ったじゃん!!!

その成功体験と応援された経験が、きっと彼の将来、何かの糧になると信じている。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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