女同士のシェアハウス的生活に憧れながら観る「海街diary」
老後は、女同士のシェアハウスみたいなところに住みたいと思っている。
ひとりっ子で鍵っ子だったわたしは、すごろくのようなボードゲームさえ経験したことがない幼少期を過ごした。家族団らん、ワイワイするのが憧れ。だから「海街diary」みたいな4姉妹の生活にめちゃくちゃ憧れる。
おそらく生来、さびしがり屋なのだろう。
女同士で仲良くワイワイやるときもあれば、醜いケンカも多発する。そういう濃い関係に憧れてしまうのだ。
ちなみに現在、わたしの生活は、中2息子と共感性の低い旦那との3人暮らしだ。おしゃべりが大好きで、ああでもない、こうでもないとくだらない話をしながら日々を過ごすのが好きな私にとって、無意味な女子トークが少ない毎日は、しんどくなるときがある。
息子は3月上旬のテスト明けから休みに入り、4月の上旬までずっとお休みだ。人付き合いをしないから、当然ずっと家にいる。
わたしが家にいるとき、映画でも観ようかとテレビをつけると、近くに寄ってきて邪魔をしてくる。
息子は、自分がゲームをしているときは絶対に話しかけられたくないのに、自分に少し時間ができると、わたしがわたしの時間を持つことが気に入らないらしい。まだまだ中身が幼児だ。
ひとりになることが全くない状態とは、必ず誰かの気配を感じるということで、不必要に話しかけられることも日常茶飯事だ。集中して本を読むとか、映画を観ることができないので結構しんどくなる。
だから、映画なんかも、流して観られるものが増える。
「海街diary」を紹介するのは2回目だが、実際、何度も見ている。とにかく平和で、何事も起こらないから、流し見しても安心していられる。
周りのノイズがあっても流し見ができて、鎌倉でおだやかな生活を送る姉妹に憧れながら現実逃避するのによい映画だ。
お互い、いろいろあるけれど、必要なときは助け合う。そんな関係がすごく憧れてしまう。
こんなに自分の時間がない子育てだって、そのうち卒業して、またひとりでつまらない日々を過ごすのだろう。なにしろ、一人の時間が欲しいのに、ひとりぼっちは嫌い、というやっかいな性格だ。
わたしの旦那は20歳年上だし、息子には迷惑をかけずに行きたいと思っているので、息子が成人した後の自分の人生について、よく考えるようになった。
さびしがりやのわたしが、ひとりきりで生きていくのもしんどい。だけど自由に生きたい。だから、気楽な女同士のシェアハウスに入りたいなぁと思うことがある。
だからといって、メンバー次第で居心地も変わるし、お金はあるのかとか現実問題を考えると、それが最適解とは限らないと思うが、なんかもっと気楽に、必要なときだけお互いを助け合える場所で、ゆったりと老後を過ごしたいなぁと思う。
「海街diary」自体は、老後も何も関係ないけれど、鎌倉の古民家で4姉妹がゆったり暮らしているのを見ると、自分の老後に思いを馳せてしまう。
人恋しい時はリビングにしゃべりに行って、ひとりになりたいときは部屋でゆっくりする。
子育てと家事でいっぱいいっぱいなわたしが憧れるのは、そんな生活。
だけど、それを手に入れたら手に入れたで、今のような慌ただしい生活が恋しくなるのかもしれないけどね。
今日もお読みくださりありがとうございました!
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