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山奥に残された鉄道の町*パラナピアカバ

サンパウロの愉快米です。私の住むサントアンドレ市の片隅には、今も当時の姿をそのまま残す鉄道の町「パラナピアカバ」があります。晴れていたと思ったら一瞬で霧に包まれ、途切れた霧の隙間から時計台が現れる。あの雰囲気が大好きで、子供たちが小さい頃から何度も足を運んでいます。

去年、学校の社会見学で行った長男をガイドに、久しぶりに出かけたパラナピアアカバ。もう何度も来ているのに・・・訪れる度に新たな発見がある不思議な町です。

 ▼目次
・1867年に開通した英国資本のサンパウロ鉄道
・霧が出やすいので天候の変化に注意
・平日は静かに息づき、週末は観光客で活気づく町
・様々な伝説の残る町「パラナピアカバ」

1867年に開通した英国資本のサンパウロ鉄道

山頂からサントスの海が見えるパラナピアカバ。
サントス港とサンパウロ州内陸を繋ぐ、貨物輸送 (主にコーヒー) と 旅客列車運行の拠点として、サンパウロ鉄道の駅が作られました。

その周辺には鉄道で働くイギリス人職員と、その家族のための職員住宅が設けられ、更に学校、病院、スーパー、クラブ施設、図書館、教会、墓地など「パラナピアカバ」の町が形作られていきました。町に足を踏み入れると、一瞬で当時にタイムスリップすることが出来ます。

霧が出やすいので天候の変化に注意

山の中にひっそりと佇む町「パラナピアカバ」
少しでも天気が悪いと、あっという間に霧に囲まれてしまいます。家を出たときは晴れていても、町に近づくにつれて霧が出てくることも。

また「パラナピアカバ」に着いたときは晴天でも、天候が変わりあっという間に霧で真っ白ということもよくあります。薄い霧に包まれた町は、途切れ途切れに見え隠れする時計台や線路、朽ち果てた列車が幻想的に浮かび上って素敵ですが、あまり濃い霧だと真っ白で何も見えなくなります。

平日は静かに息づき、週末は観光客で活気づく町

1981年に閉鎖されたサンパウロ鉄道、現在は休日の特別列車のみ運行。
「パラナピアカバ」は観光業で生計を立てている住人も多く、レストラン、バー、みやげ物屋、アイス、お酒・・・観光客の多い週末は沢山の店が開店します。開いていれば、倉庫内を見物したり列車に乗ることもできます。

当時の家に住みながら、自宅の一部を利用して営業している所もあれば、平日はサンパウロ市に住み、週末だけ仕事に来る人もいます。この日唯一開店していた店のおばあちゃんは、生まれ育った自宅で今もその店を営んでいるとのことでした。

帰宅後、パラナピアカバの伝説を調べていたら「お店のおばあちゃんがいた!」と言って、子供たちが騒いでいました。

様々な伝説の残る町「パラナピアカバ」

町の入り口には墓地と教会があり、そこから急な坂を下ったところに鉄道と当時の町並みが広がります。

坂を下りながら町を見渡すと、まず目に入るのが時計台。鉄橋の下をどこまでも続く線路、その先には当時使用されていた機材が今も眠るレンガ造りの倉庫があります。

時折大きな汽笛を上げ、鉄橋を行き交う人々の下を行き来する列車。線路の脇には、雨風に晒されて錆付いたまま放置されている焼け落ちた廃車両が今もそのまま残っています。

「パラナピアカバ」には、今も語り継がれる人物や建物にまつわる伝説がいくつもあります。帰宅後さっそく調べていた子供たちは、一人でトイレに行けなくなる程怖がっていましたが、伝説を知っても知らなくても、1日では時間が足りないほど見どころが盛り沢山です。

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