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この文章は、呼吸法・ヨーガの師である
高橋玄朴先生が講師を務められる
筑波大学『みんなのヨーガ』メールマガジン9月号に載せて戴いたものです。

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思えば去年の夏、
新型コロナウイルス大流行で
世間にも不安が拡がる中、
脳性麻痺をもつ9歳の息子もコロナ感染し、
持病の発作併発の心配もあり 
不安な日々を過ごしました。

さらに、息子と帰省中に
母が自宅階段から転落し、
両腕骨折の大けが。
家族も続々体調をくずし、
本当に心身休まらない
夏休みとなりました。

それから1年…

この夏はマスクを外して外出することが
当たり前となった日常に戻り、
お出かけや友人・家族との集まりも、
気楽にできるようになったことを実感しました。

しかしながら、コロナ流行中は人前で笑ったり
話したりすることが何となくはばかられる
心理があり、マスクを外し始めた頃は、
まだ躊躇してしまうことも。

また、対面でコミュニケーションを取る機会が
少ないという状況も続いていたので、
“表情下手”になってしまったことも感じました。

それに反して、息子は相変わらず日々大笑いし、大泣きし、楽しさや悲しみや怒りを思う存分表現しています。

息子の腹の底からの“大笑い”を見ていると、
羨ましくもあり、有難くもあります。

“笑いの波紋”が広がるように、
自然とこちらも笑顔となり、不安や心配が
吹き飛んでしまうような力があるのです。

思えばここ最近、
机をたたくくらい大笑いしたことって
あっただろうか?
人前でポロポロと涙を流して
大泣きしたことはあっただろうか?

そんなことをふと思いました。

息子のあふれ出す素直な喜怒哀楽の感情表現は
まさに大先生級!
『泣く』ことはセロトニンの活性化につながるとも言われるくらい大切なことであろうに、
いつしか、感情を抑えてしまっている
自分がいることに気づかされます。

マスクが外れ、人と人とが顔を合わせて会話し、交流する日常が戻ってきた今、メールやLINEではなく、直接自分の気持ちを相手に伝える表情やコミュニケーション法を取り戻していきたいなと思う今日この頃です。

身近でお手本を示してくれている
大先生を真似ながら(笑)

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