見出し画像

ケセラセラで終わり、再び始まるわたしの明日。

昨日は友人に誘ってもらい
Mrs. GREEN APPLEのコンサートに
初参戦いたしました。

今日はそんなお話をさせていただきます。
JAM'Sになったばかりのひよっ子ですが
はじめてライブに参戦した気持ちを
忘れたくなくて綴ります。

どうぞ温かい目でご覧ください。


コンサート終演後

高揚感そのままに電車に乗り込み
なんとか座れた座席でホッと一息。

心地いい疲労感と余韻に浸りながら
友人と交わす会話は
「凄かったね」「本当に楽しかった」
そんな言葉しか出てきません。

テーマパークやコンサート、舞台観劇など
エンターテイメントを全身で楽しんだあとに

この高まった気持ちを共有して
最適で最大限に表現したいのに
単純な言葉しか出てこないのは何故なのでしょう。

umbrellaの歌詞を少しお借りするならば

”このもどかしさに名前をと
じゃなきゃとてもじゃないけど悔しいよ”

自分の乏しい語彙力と行き場のない悔しさ

ライブ終わりあるあるなんですかね・・・

”みんなもそうならいいな”って思います。

高揚感の裏に燻る小さなもどかしさを抱えたまま
電車の座席に座っていると
おそらく大学生くらいの可愛らしいお姉さん二人が
私たちの前にある吊り革につかまりました。

「いや〜やっぱミセス最高じゃね?」
「まじやばいよね〜」

会話の内容がとっても若々しい。
わたしもそんな時代があったような・・・
なかったような。

コンサート中にまわりにいた方々を
見ていて思っていたのですが
ミセスはファン層が幅広いですね。

わたしの後ろの席は
マダムがおふたりと子連れのママさん。
前の席には20代前後の若いカップルさん。
少し遠くの客席からは可愛いちびっ子の
「もっくーん!」の声援が飛んでいました。

(少年よ、きっと君の声はもっくんにも届いたよ。)


わたしたちの前に立つお姉さんたちは
止まることなくコンサートの感想を
話していました。

そんなマシンガントークに
わたしはずっと心の中で頷きながら
感動していました。

なんでこんなに言葉が出てくるんだと。

若さゆえなのか・・・

いやきっとそうではないでしょう。

聞いているとお姉さんたちは
いろんなアーティストのコンサートに
参加している様子。

心を込めて作ったコンサートに対して
”比べる”という表現はしたくはないけれど
色々経験してきたお姉さんたちだからこそ
出てくる感想なんだと感じました。

そんな会話の中で
わたしが深く頷いたポイントがあったのです。


「ミセスはライブを全身で楽しむというより
歌詞とか音楽をちゃんと楽しみに来てる
って感じなんだよね。
やっぱ音楽って良いわって改めて思うよね。」


まさにその通り。
今すぐにでもお姉さんと握手をしたくなりました。

わたしは純粋に大森さんの歌声や歌詞が好きで
ミセスの奏でる音が好きです。


わたしが好きになったきっかけは
”僕のこと”でした。



とっても素敵なMVなのでぜひご覧ください


最初はただただ歌声に圧倒され

”歌声がエグすぎる!!”

それがわたしの第一印象でした。

”僕のこと”は
壮大なオーケストラのような曲調で
そんな曲に負けない表現力を持つ
大森さんの歌声に心が震えて
自然と涙が溢れたのを今でも覚えています。

それから私はミセスの曲に興味を持ち
一つ一つ歌詞をじっくりと見ながら
いろんな楽曲を聴くようになりました。

ミセスの曲は
ダイレクトで楽しい楽曲もたくさんありますが

仕事、恋愛、友人関係など
ピンポイントなものではなくて
誰にでもある葛藤や不安を紡ぐものが
多く存在します。

だからこそ複雑な葛藤や不安の隙間に
スッと入り込んでくるのです。

そして直接的な答えではないけれど
必ずその葛藤が救われる言葉が存在します。

それらは歌詞を書いている
大森さんからの救いの言葉というよりは
聴いている人の本当の心の声を引っ張り出して
代弁してくれているような言葉で伝えてくれます。

例えば”僕のこと”の曲の中で印象的なサビの部分。


”あぁなんて素敵な日だ
幸せと思える今日も 夢敗れ挫ける今日も”


最初のバースで自分の中にある葛藤を吐露し
それらを肯定をするわけでも
否定をするわけでもなく
それら全てを受け止めて上を向くために
「なんて素敵な日だ」
と高らかに歌っているのです。

これはあくまで私の解釈ですので
皆様のお気持ちにお任せいたします。
聴く人それぞれに違った解釈が生まれること自体が
ミセスの曲の醍醐味ですから。
だからこそ多くの世代から愛されているのだと
私は思います。


わたしもそんなミセスの楽曲に
すっかり魅せられて
いつか機会があれば生の歌声を味わってみたいと
日々思っていました。

”機会があれば”

そんなの自分で作ろうとしなければ
できるはずもなくて・・・

だけど正直なことを言うとわたしは
ファンと呼べるほどの熱量や知識を持っていないし
ただのミーハーとして
純粋にミセスの曲が好きなだけであって
ライブに行くという優先順位は
ほんの少し低かったのです。

こんなことを言うと
JAM'Sの皆様に怒られやしないかと
ひやひやしながら文章を打っていますが・・・

断じて軽い気持ちで
ライブに臨んだわけではないということを
声を大にして言わせていただきます。


とある日
友人から一本の連絡が入りました。

「ミセスのライブ興味ある?」

願ってもみないお誘いでした。

二つ返事で「絶対に行く!」と伝え
その日からわたしの生きがいは
ミセスのコンサート。

コンサートに行くまでのワクワク感が
一番醍醐味だったりしますよね。


そして当日

今回のコンサートのタイトルは”Atlantis”
古代ギリシャに存在したとされる伝説の島。

そんな会場には大きな神殿が佇み
客席には水色を基調にしたライブグッズに
身を包んだJAM'Sの皆さんが
続々と会場入りしていきます。

一塁側のスタンドから見たアリーナに
お客さんが入るたびにどんどんと水色に染まり

”まるで海みたいだね”

と友人が言いました。

なんて素敵な表現なんだろうか・・・


開演時間は18:30

最新アルバムに収録されている
ANTENNAが流れ始め
海が波打つかのように客席の人たちが
一斉に立ち上がります。

会場全体に響き渡る歓声と音楽
キラキラと輝くペンライト

歓声ありのライブに参加するのは
とても久しぶりで思わず涙が溢れました。

そこからは無我夢中で声を上げてペンライトを振り
足の疲れや暑さなんて吹っ飛ぶくらいに
楽しみました。

いやでもちょっと汗が目に染みて
我に帰ることもあったけれど・・・

それもひっくるめてコンサートの楽しみですよね。

なんだかもう終始胸がいっぱいになって
バラードが流れるたびに
大森さんの生歌に心を震わされ
堰き止められた涙が溢れ出ました。


大森さんはハミングすら美しい・・・


楽曲がとても良いのはもちろんのこと
今回改めてミセスのバンドメンバーさんが
好きになりました。

これは本当に申し訳ないことなのですが
バンドメンバーさん一人一人のことを
あまり存じておらず・・・

再びJAM'Sの皆様に謝らなくてはなりません!
ごめんなさい!

そんなミーハー丸出しで
詳しく知らないまま参戦したわたしです。

しかし見ているうちに
本当にバンドのコンサートなのか?!
と思うくらい縦横無尽に動きながら
ライブパフォーマンスをする姿に驚いて
MCで垣間見える個性豊かなところも面白くて
メンバーのお三方にすっかり魅了され
あっという間に虜になりました。

(これは箱推しになってしまうな・・・)

K-POPオタクの私の脳に
そんな言葉がよぎりました。


本当はこの記事で一から十まで
順を追ってライブの感想を言いたいのですが
長すぎても読むのが疲れてしまうと思うので
割愛させていただきます。

(いやこの時点で3,000字近い・・・
ここまで読んでくださってありがとうございます)


そんなこんなで楽しい時間は
あっという間に過ぎていき
アンコールの一番最後の曲は

”ケセラセラ”

(わぁぁぁぁここで来たかぁぁぁ・・・)

と心が叫びたがっていました。



”ケセラセラ”=なるようになるさ

MVを見てなんとなく
お分かりになるかと思いますが

この曲は来る日も来る日も
消えない心の痛みに”ケセラセラ”と唱えながら
不安定な日々をどうにか支えて生きている自分を
歌っています。

この曲中では
”なるようになる”という意味は
投げやりに言っているのではなく
人生は運命により定められているのだから
なるようにしかならないと言っています。

だとするならば
過去にとらわれたり
未来に目を向けて
叶わないことばかりに嫉妬するのでなく

日々の中に存在する小さな幸せに生かされて
必死に健気に生きる自分を愛すること

それが大切であると伝えてくれています。


この曲をコンサートの最後に持ってこられて
わたしは涙腺が決壊しました。


(セットリスト最高すぎる・・・)


”明日からも頑張ろう”


きっと会場にいた誰もが思ったでしょう。


ミセスに出会えてよかった。
ミセスのコンサートに来られてよかった。

きっと・・・
いや絶対にまたミセスに会いに行きたい。

他でもないわたしも
心からそう思いました。


そんなわたしは
いまだにコンサートの余韻が抜けずに
iTunesでセットリストを聴きながら
この文章を打っています。

幸せの充電をたっぷりチャージできたので
きっと暫くはこのセットリストを聴くことで
明日も明後日も生きていけそうです。


そして最後に・・・

Mrs.GREEN APPLE
10周年おめでとうございます!

大切な節目に立ち会えて
本当に幸せでした。

これからはミーハーではなく
胸を張ってJAM'Sと言えるくらいに
応援をさせてください。

最高に幸せな時間をありがとうございました!!



由佳

この記事が参加している募集

#私のプレイリスト

10,834件

#今こんな気分

75,545件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?