男性育休取得を同僚ワーママの立場から語る
概要
・令和3年6月に育児・介護休業法が改正されましたね
・さっそく私の職場でも男性の育休取得者1号が誕生しました
・その方と一緒に仕事した昨日のエピソードを踏まえた、同僚ワーママである私の考えをお話します。
・noteの方にもう少し詳しく書いています
https://note.com/yuka_twinsmama/m/m0f75d622e926
#男性育休 #共働き #パートナーシップ #働きやすい職場 #ワーママ #ワーパパ #子育て #イクメン #双子育児 #育児休暇
※この記事はラジオ番組「ワーママのシンデレラタイム」の台本です。
興味をもってくださった方は、ラジオをお聴きください。
プロローグ
・令和3年6月に育児・介護休業法が改正された
・これを受けて、企業では男性の育児休業取得が促進されるようになってきた
・実際に育休をとった男性の体験談や妻目線での感想がSNSやブログなどで最近はよく目にする
・スタエフでも「#男性育休」で検索すると放送100件がヒットした
感想の多くはこのような内容
・育休取得経験は、自分(夫)にとっても奥さんにとっても良かった
・子供と密に触れ合える貴重な体験になった
・1日ごとに成長していく我が子の様子を見れた
・育児の大変さを知った
・出産後の妻の疲労や負傷を労われた
私の職場の男性育休取得にまつわる事情
・私の勤める会社では今年6月の育児・介護休業法改正に伴い、これまで以上に男性職員の育休取得が促進されるようになった。
・所属部門においては、男性の育休取得率100%を本気で目指すと部門長がメッセージを出し、トップダウン型で取り組まれている
・部門長はもともと、自身も育児好きなパパさんで愛妻家でもある
・自分のためにキャリアを捨ててくれた奥様に多大な感謝と愛情を常々話している
・一方、子供の幼少期に、自分が育休などの制度を利用してもっと家庭への貢献ができていれば、今の家族の在り方がより良いものだったのではないかという思いもあるらしい
・さっそく6月の後半から、部内で初めて男性育休取得者が誕生した
・その人は入社して1年未満の新入職員(前職でのキャリアはバリバリある)。30代。育休取得期間は1ヶ月ちょっと。
男性育休取得1号さんの体験談
・自分が育休をとらなかったら、家庭が崩壊していたんじゃないかと思うくらい、産まれたばかりの赤ちゃんを育てるのは大変だし、産後の奥さんも弱り切っていた
・育児は仕事よりはるかに大変
・育児しながら家事なんてできない状況
・育児している奥さんの食事の用意をしてあげれたのが良かった
・この経験で夫婦の信頼関係が強くなった気がする
・復職後も、育児・家事に積極的に参加できている
・仕事面でのデメリットは何も感じない
男性の育休取得を同僚ママの立場から語る
・昨日はクライアント企業の方で、職場のメンバー私を入れて4人で仕事をしていた。
・40代のリーダーと、30代のスタッフ3人という構成。私以外は男性。
・この中にたまたま男性育休取得1号さん(以下、Aさん)がいた。
・もう一人の30代スタッフは結婚2年目くらいで、そろそろ子供が欲しいとよく言っている人(以下、Bさん)
・仕事が終わるのは夕方5時半
・その後私は保育園へ子供たちを迎えにいくことになっている
・少し離れた場所のクライアントだったので、私は子供たちを迎えに行く時間が遅くなると内心焦っていた
・すると、同僚の方々が心配してくれた
Aさん「お子さんのお迎えの時間は大丈夫ですか?早めに出た方が良いですか?」
Bさん「自分たちを待たずに、もう行って大丈夫ですよ。ねぇ、リーダー?」
※仕事は終わって、リーダーの片づけを待っている状況だった。
本当は庶務的な打ち合わせも若干残っていたけど、Aさんがそれも全部メールで私に送っておくから今日はもう帰って大丈夫、と送り出してくれた。
Aさんは育休をとった経験から、夕方以降の子育ての事情(つまり、迎えに行って、ご飯→お風呂→歯磨き、、、うんぬん)が大変だってことを知っている。想像じゃない。
これまで、同僚のママさん同士では、こういう配慮や助け合いは日常茶飯事だったけど、男性からこんな的確なサポートをいただく機会は少なかった。
・男性育休取得者が増えれば、育児の事情に共感してサポートし合える仲間が増える
・私の職場には、育児だけでなく、親の介護をしている職員もいる。
→育児や介護、それぞれの家庭の事情に配慮して、みんなで助け合える職場は素敵だと思う。
・仕事のパフォーマンスが上がるし、働くメンバーのモチベーションも上がる
・こういう職場は転職(転入)希望者も後を絶たない=人気の職場になる
→実績がものをいう
職場でのデメリットはないのか?
結論:職場での理解があれば、デメリットはないと思う
理由①:スケジュールと配員の管理がしやすい
・子供が生まれる時期は何ヶ月も前にわかる
・女性の妊娠報告は「今妊娠してます。もうつわりで以前と同じようには働けません。業務変更お願いします。あと〇ヶ月で産休に入らせてください。」というような内容になる
→どうしても事後報告になる
→上長としてはすぐに対応しないといけないので、場合によっては同僚へしわ寄せがいく可能性もある
・私も妊娠したときは、つわりの吐き気に耐えながら毎日「すみません」「申し訳わりません」「ご迷惑をおかけしています」と謝り続けていた
・その点、男性の育休取得のお願いは、何ヶ月も前にできる分だけ、職場のサポートは比較的容易なはず
・時間に余裕をもって、計画的に引継ぎができる
・私の職場(部門)は30~40人くらいいて、産休や育休をとっている女性が常に2人くらいいる
→それを込々で、メンバー構成や各プロジェクトの配員管理をしている
→つまり、いつも部員のうち2人くらいは長期休暇で欠員状態になるのだから、2人くらい人数を多めに確保しておこう、プロジェクトも、多少のメンバーに対応できるように、仕事の内容やスケジュールを部内で共有しておこう、ということになる
→今後、男性も育休をとることを当たり前にするのだから、この調整枠を2人から例えば4人に増やそう、という動きになっている
・私の職場は30代の職員が多く、ついで40代
・これは子育て世代でもあり、育児参加しやすい職場環境は、この会社で働く意欲向上につながる
理由②:長期休暇では仕事がたまらない
・数日程度の休暇を取得する場合は、よほど緊急性のある業務以外は引継ぎをしないと思う
→休暇中にたまった仕事は、休暇明けに自分で対処する
→だから数日程度の休暇明けはだいたい忙しい(辛い)
・でも、1ヶ月以上の長期休暇の場合は、基本的に全部の業務を同僚に引き継ぐ
→長期休暇明けは、仕事がたまっていない(めちゃくちゃ忙しい、とはならない)
・実際にAさんも、育休明けは同僚から順次引継ぎを受けながら仕事を再開していた
つまり、男性職員が育休をとることに理解ある職場なら、職場全体の業務継続という観点でも、育休をとる本人も、デメリットはないと思う。
業務に支障がないのだから、評価で減点されることもありえない。
補足:営業職の場合
ただ、営業職など、職員個人の売上成績がダイレクトに評価される職種の場合は、長期の休暇をとることは、デメリットになるかもしれない。
懇意にしてもらっているクライアントが自分から離れてしまう心配がある人もいますよね。
稼ぎ頭で、家族を養う責任を負っている人にとっては経済的な痛手になるかもしれない。
育休をとるメリットとデメリットを天秤にかけることになるのかな。
まとめ
昨日の仕事終わりに、先月育休を取得した男性メンバーに私がフォローしてもらったエピソードから、男性の育休取得について私が考えたことをお話しました。
一緒に働くワーママの立場としては、男性の育休取得率が上がると、私自身の働きやすさも上がので大賛成。有難い。
・次回は、わが家の双子の子供たちが生まれた直後の育児事情をお話する
・私は帝王切開(お腹を切り裂いた)で双子を産んだ
・3ヶ月間の寝たきり生活で50mも歩けないくらい、かがむこともできないくらい体力が落ちていた
・当時、夫は育休をとれなかった
・私と一緒に退院した生後1週間の新生児(息子)とNICUに入院している娘の育児を、私たち夫婦はどう乗り切ったのか?
・乞うご期待
参考情報
※この記事はラジオ番組「ワーママのシンデレラタイム」の台本です。
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