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疲れると甘いものが欲しくなる。

「甘いもの」が止められない。

仕事や勉強で疲れたとき、甘いものを食べたくなることはありませんか?

甘いものは一時的に気分を上げたり、エネルギーを補給したりする効果がありますが、食べすぎると逆効果になることもあります。


甘いものは人間関係の潤滑油にもなる。

疲れると甘いものが欲しくなる理由

疲れると甘いものが欲しくなるのには、主に以下の2つの理由があります。

脳がエネルギーを求めるから
人間の脳は、ブドウ糖を主なエネルギー源としています。
仕事や勉強などで脳を使うと、ブドウ糖を消費してエネルギーを作ります。

しかし、脳にはブドウ糖を貯蔵する機能がありません。
そのため、脳がエネルギーを使い果たすと、血液中のブドウ糖を補給する必要があります。

血液中のブドウ糖は、肝臓や筋肉に貯蔵されているグリコーゲンという物質から作られます。
グリコーゲンは、食事で摂取した炭水化物が分解されたブドウ糖の一部が変化したものです。

しかし、グリコーゲンの量にも限りがあります。
体や脳がエネルギーを大量に消費すると、グリコーゲンが不足し、血液中のブドウ糖が減少します。この状態を低血糖と呼びます。

低血糖になると、脳や体にブドウ糖が十分に届かなくなり、疲れやだるさ、集中力や思考力の低下などを感じるようになります。

このとき、脳はエネルギー不足を回避するために、ブドウ糖を補給しようとするサインを出します。

そのサインが、甘いものを食べたいという欲求なのです。

甘いものは、ブドウ糖に変わりやすい糖分が多く含まれているため、血糖値を素早く上げることができます。

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幸せホルモンを分泌するから

甘いものを食べると、脳内で幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。
セロトニンは、気分を安定させたり、ストレスを軽減したりする効果がある神経伝達物質です。

セロトニンは、トリプトファンという必須アミノ酸から作られます。
トリプトファンは、食事で摂取したタンパク質が分解されたときにできるアミノ酸の一種です。

しかし、トリプトファンは他のアミノ酸と競合して脳に入るため、食事だけではセロトニンの分泌量は限られます。

甘いものを食べると、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンは、血液中のブドウ糖を体の細胞に運ぶ役割をしますが、同時に他のアミノ酸も細胞に取り込みます。

その結果、血液中に残ったトリプトファンが優先的に脳に入りやすくなり、セロトニンの原料となります。

セロトニンが増えると、心地よさや満足感を感じたり、不安やイライラを和らげたりすることができます。

疲れたときに癒されたい、幸せを感じたいという欲求が、甘いものを食べたくなる理由の一つと言えるでしょう。

器を丁寧にすると、食べ過ぎを防げます。

甘いものを食べるときの対策

甘いものは、一時的に気分を上げたり、エネルギーを補給したりする効果がありますが、食べすぎると逆効果になることもあります。

甘いものを一度にたくさん食べると、血糖値が急上昇した後に急低下する「血糖値スパイク」を引き起こします。

血糖値スパイクは、強い疲労感や強烈な眠気を引き起こす原因であり、疲れがかえってひどくなる原因にもなります。

また、血糖値スパイクは、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞など、深刻な病気のリスクを高める原因にもなります。

疲れたときは、甘いものを好きなように食べるのではなく、以下のような対策をすることが大切です。

ゆっくり食べる:
ゆっくり食べると、一度に吸収されるブドウ糖の量が少なくなるので、ブドウ糖の吸収が遅くなります。

血糖値の上昇も穏やかになるため、血糖値スパイクも起こりにくくなります。

果物を食べる:
ほとんどの果物は、砂糖使った食べ物よりもGI値(血糖値の上がりやすさを示した指標)が低く、血糖値が上がりにくいです。

食物繊維やカリウム、ビタミン類など、栄養が豊富というメリットもあります。

たんぱく質や脂質を一緒に摂る:
たんぱく質や脂質は、ブドウ糖の吸収を遅らせる効果があります。

たんぱく質や脂質を一緒に摂ることで、血糖値の上昇を緩やかにし、満腹感も持続させることができます。

たんぱく質や脂質の例としては、ナッツやチーズ、ヨーグルト、牛乳などが挙げられます。

適度な運動をする:
運動をすると、筋肉がブドウ糖をエネルギーとして使うので、血糖値が下がります。

運動は、甘いものを食べる前にするのが効果的ですが、食べた後にするのでも効果があります。

運動は、セロトニンの分泌も促進するので、気分も良くなります。

運動の種類や強度は、自分の体調や好みに合わせて選びましょう。

和洋中問わず、スイーツの世界は素晴らしい❤

まとめ

疲れたときに甘いものが欲しくなるのは、自然な反応ですが、食べすぎると健康に悪影響を及ぼすこともあります。

甘いもの、体が欲するものなので、無理して我慢するのは(リバウンドが強く出て)逆効果にもなりそうなので、適度に幸せを感じながら摂取していきたいですね。

今日も読んで頂きありがとうございました☺

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