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短編小説(悠×陽希)

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オリジナル短編小説を各カップル毎にまとめています。 このマガジンは、悠(ゆう)と陽希(はるき)のお話用です。 異性でも同性でも、どちらでも当てはまるよう意識して書いています。
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記事一覧

デート日和(悠と陽希)

デート日和(悠と陽希)

季節外れの雪景色。
内側から見ていてもワクワクするほど寒そうだ。
アパートの狭いベランダも白く染まり、小さな雪だるまくらいなら容易に作れるだろう。

遅めの朝ごはんを食べたら、近くにある公園にでも行きたい。
そこならきっと、もう嫌と言うほど雪があって、遊び尽くせるに決まっている。

1人計画を練りながら、横目で布団と仲良くしている恋人を確認。

さっき一緒に目覚めたはずなのに、おはようの後、さむっ

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悠(ゆう)と陽希(はるき)

設定
悠→インドア、かっこつける、愛が少し重め

陽希→アウトドア、天然(悠のツボ)、年上

今のところこんな感じです。
書いていくうちに増える予定。

春一番

春一番

「はっくし」

ズズっと鼻を啜ってティッシュに手を伸ばす君を見て、今年も春が来たな、と実感する。

窓から差し込む暖かい太陽と、麗かな声で昨日より気温が上がることを告げる天気予報士を睨む君。

その目が真っ赤に染まっているのを確認し、不憫に思いつつ目薬を手渡す。
ありがとうの代わりにもう一発クシャミをすると、もう我慢ならんと目を擦り始めた。

「今日は一段ときつい…」
「目、そんなに掻かない方がい

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