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高業績を上げるリーダーの3つの条件とは何か?

高業績のチームもあれば、低業績のチームもあります。この違いは、どこから生じるのでしょうか。

高業績チームと低業績チームのそれぞれのリーダーシップスタイルを調査した研究結果から、高業績を上げるリーダーの特徴が見えてきました。

今回は下記の本を元に、高業績を上げているリーダーの3つの条件について、まとめていきます。

ちなみにここでいう高業績チームとは、"チームに求められる成果・目標を達成しており、新規の課題への取り組みも積極的に行っている"チームとおきます。



①メンバーに興味を持ち、信頼する

皆さんは一緒に働いているメンバーのことをどれだけ知っていますか?

実は、プライベート情報の共有がチームの成果に影響を与えるということが研究でわかっています。

「高業績チームはここが違う」p155より抜粋

これまでのチームを振り返ってみて、「一緒に仕事をして楽しかったな」「この人ともう一度仕事をしたいな」「この人なら信頼できるな」と思う人は、自分のことをよく知ってくれている人ではないですか?

では、よく知っている、とはどれくらいの情報のことをいうのでしょうか。実際に本の中で紹介している情報リストを紹介します。

「高業績チームはここが違う」p156より抜粋

いかがでしょうか。みてもらったらわかると思うのですが、仕事だけをやっているとなかなか知り得ない情報ばかりですよね。

メンバーに興味を持つということは、仕事だけでなくその人のバックグラウンドに興味を持つ、知ろうとすること、になります。

もちろん、急に「誕生日いつ?」「出身地は?」と聞くのは気が引けると思うのですが、日頃から相手を知ろうとするコミュニケーションを取っていることが重要だと思います。

ランチをたまには一緒に食べたり、仕事終わりにご飯に行ったり、ちょっとしたことでチャットをしてみたり、工夫は様々あります。

ちなみに私がよくするのは、その人との会話の中で出てきた映画や本、おすすめの商品など、紹介されたらほぼ必ず目を通してみる、触れてみる、そしてその感想を相手に伝える、ということを大切にしています。

②メンバーが主役であるという認識がある

チームをうまくマネジメントしているリーダーは、上に立つという意識ではなくリーダーを一つの役割だと認識しています。

メンバー一人ひとりを主役とみなし、リーダーはサポート、コーチ的な役割として関わるような心構えを大切にしています。

リーダーが主役だと思っているリーダーの元で仕事をするということは、関わっているメンバーは脇役、ということになります。

大きな案件、一番目立つ仕事、ハッピーエンド。
常にリーダーが主役状態で、メンバーが裏舞台にしかいることのできない環境に、人は居続けたいと思うでしょうか?

もちろん、裏舞台は時に必要な役割です。裏舞台が好きな人もいると思います。

目の前のメンバーが裏舞台が好きでそこにいるのか、ただ単純にその役割しか与えられず裏舞台にいるのか、では全然意味が違ってくると思います。

リーダーはそもそも権限を持っている存在なので、メンバーを下支えするという意識が丁度良い、とこの本では述べています。

③多様性を認めること

最後の条件は、多様性を認めること。多様性、といっても、難しいですよね。

• 多様な分野の専門家チームの方が生産的
• 年齢や在職期間が違うチームは非生産的
• 異質なチームほど革新的で創造性が高い
• 異質なチームほどメンバー間の葛藤高まる

色々なことが研究ではいわれていますが、実は、多様性と成果に関するレビュー論文の中でも、年齢、性別、人種、⺠族の多様性について、一貫した研究結果は見出されていないのが現状です。

ここでは多様性について詳しくは言及しませんが、この本の中では、多様性を認めるために、リーダー自身が「相手の価値観や考えについて最大限の想像力を働かせて、どう思うのか、感じるのか汲み取る姿勢」が重要だと述べています。

私自身も、人と話しているときに「女性ってこういうの、嫌がるじゃないですか」と言われた時に、「私は女性だけど、嫌ではないな」と思ったことがあります。「女性だからこう」「男性だからこう」という決めつけも、その人の経験や価値観からくるものであって、他の人もそうとは限りません。

過剰になりすぎる必要は全くないと思いますが、状況や内容によっては、意識して想像力を働かせたコミュニケーションがメンバーと関係性を築く上では重要だと思います。

以上が、高業績を上げるリーダーの3つの条件として紹介されていた内容です。「そりゃそうだろ!」「当たり前だろ!」と思った方。この当たり前を実現することが、いかに難しいか、ということです。

私自身も、この3つを意識してメンバーと一緒に、チームづくりに挑戦していきたいと思います!




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