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社会人大学院2年目になって、変化したことと、変化しなかったこと。

私は現在社会人8年目で、組織開発と人材開発のプロフェッショナルになるべく立教大学大学院リーダーシップ開発コース(以下、LDC)というところに通っています。

1年目が終わり、2年目が始まっています。2年目はいよいよ修士論文が間近になってきたので、最近はもっぱら論文と向き合う日々です。

もう2年目なのかという衝撃と、やっぱり1年目とは違うと感じる部分があるなと思います。

今回は、大学院1年目と2年目の違い、自分自身の変化について記していきたいと思います。


①読む本の取捨選択

まずは、「読む本」の変化です。1年目も、授業と課題とてんこもりではあったのですが、まだ「論文」を読むという意識が浅く(高い人もいると思うのですが、私は1年目は意識があまりなかったです….)どちらかというと自分の興味関心のある本ばかりを読んでいました。自分が気になったと思う本はなんでも手に取るし、人に勧められた本は基本全て読むようにしていました。

ですが、2年目になってから、自分が取り扱う研究テーマにまつわる本や論文に絞る、ということに変化しました。大きな理由としては、期限がある中で修士論文を書かないといけないというのもあるのですが、とにかく1つの概念を深く知る、調べる、という作業がものすごく時間かかるんです。

日本の論文以外にも海外の論文にもあたる必要があるので、そりゃあ時間かかるよな、という感じなのですが….

もちろん、自分の研究テーマ以外の本や論文も読みたいのですが、仕事をしながら勉強するという限られた時間になるので、2年目になってより取捨選択をするようになりました。

読みたい本の積読は増えるばかり…..

②同級生との関係性

もう一つ、大きな変化としては共に学ぶ同級生との関係性です。1年目はどちらかというと、遠慮をしたり思っていることを言っている時と言っていない時とまばらだったのですが、2年目になって、より深いコミュニケーションが増えたなと感じています。

それはきっと、ただ共に過ごすというだけではなくて、プロジェクトを通してお互いのことをより知る機会が増えたからだと思います。

共にプロジェクトをやる機会が増えると、その人自身の特性だったり癖だったり、思考、価値観が垣間見えます。それはもちろん私も同じで、「ゆかっちだったらそう言うと思ったよ」とか「ゆかはこう考えてるんじゃないの?」と言われて、「確かに、そうかもしれない」と気付かされる場面もたくさんありました。

時には、「ゆかっち、ここはチャレンジなんじゃない?」と私のストレッチゾーンを見抜いて、提案してくれることも。

お互いのことを分かり合えているという状態で、共に学べる環境があるのは、私自身とても安心しますし、楽しいです。

自分自身、同級生との関係性を育てるために意識したことや工夫したこともたくさんありましたし、1年目ではまだ少ししか感じられなかった「共に学ぶ」という感覚が、2年目でより感じられている実感があります。

共に学ぶということは、気持ち良いことばかりではなくて、時に痛みも伴うということなんだということもじわじわ実感しています。

個性豊かな、尊敬する部分がいっぱいある17人の4期生。

③手放す、ということ

最後は、手放すについて。1年目は、基本的に自分のこれまでの経験からでしか議論をすることができず、なかなかこれまでの蓄積を手放すことができませんでした。(このような状態をアンラーンができていない、と言います。「アンラーン(unlearn)」とは、すでに持っている知識や価値観などを破棄することで、思考をリセットさせる学習方法のこと)

大学院には、本当にさまざまな背景、経験、スキルを持った仲間たちが集まります。自分が知らないこと、わからないこと、持っていない視点、視野など、心から「すごいな」と思う人たちがたくさんいます。

仲間の課題や議論のアウトプットを見て、圧倒されることも多々あります。

特に1年目は、そういう状況であればあるほど、自分の得意とすること、これまで積み上げてきた経験を手放せなくなる瞬間もありました。

「それはそうだけど、この視点で見るとこうだよね」
「私の経験からすると、こうだと思う」

自分の積み上げてきた経験は、その場に貢献した気持ちを抱かせてくれます。知らない人よりも、知っているような気持ちも抱かせてくれます。それはとても気持ち良く、自分の役割を果たした気にさせてくれます。

でも、本当にやらなければならなかったことは、全てを真っさらにして、「なぜ、何なんだろう」と考え続けること。

自分がわかることやわかっていることを確認する場ではなくて、自分がわからないことを興味関心を持って、深めていくところ。

大学院で学ぶって、本来はそういうことなんじゃないかと思います。

2年目は、自分の違和感、わからなさ、なぜ?を、一番大切にしています。

「これは知っている」「これはわかる」と自分が無意識に感じていることは要注意。「本当にそうか?」と自分を疑うようにしています。

そうすることによって、自分がどんどん吸収して、新たな気づきや学びが増えている感覚があります。これも、2年目になって、自分の中で起きた変化です。


以上が、私が2年目になって変化したな、と思うことです。

一方で、変わらなかったこともあります。

それは、フットワークの軽さ。大学院と仕事に時間がほとんど割かれるので、ある程度は落ち着くかなと思ったのですが、全くもって落ち着かなかったです(笑)

日本全国、なんなら海外まで、行きたい何かがあったり、面白そうだと思ったらすぐに行っています。

私はきっと旅をしながら学びたい人間なんですね。どれだけライフワークに変化があっても、ここはこれからもずっと変わらないんだと思います。

きっと、学びも人生もJourneyだ!

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