見出し画像

毒親に育てられたけど毒親になりたくないの、という話

第二子である娘を出産して1ヶ月半。現在私は、産院の「産後こころケア外来」なるものに通っています。

産後うつ!?

いえいえ、違います。

自分が毒親にならないための治療、です。

これから何年も続く2人育児。
早くも壁にぶち当たることがあり、かつ来年5月に復職も控えているので、ここらで根本治療が必要と判断し、2週に一度、心理カウンセラーの先生の所へ話をしに行っています。

どんな壁!?

ズバリ。上の子(3歳男)にしばしば怒鳴ってしまい、自己嫌悪になり辛くなること、です。
(結構なヒステリー気味で怒ってると思います)

毒親育ちなのよ

私は毒親に育てらてました。

もとい、大人になってから、自分の親は世間で言うところの毒親であったことに気がつきました。

毒親とは?
子供の人生を支配し子供の人生に悪影響を及ぼす親。気づかれにくい虐待ー心理的なネグレクトや、精神的な虐待、過度の干渉によって子を支配しようとするなど、まさに子供の成長にとって「毒」となる振る舞いをする親のこと
■ 毒親 / 中野信子 著 より

そんな私は、毒親の子育て方法しか知りません。
毒親に育てられたのですから。

画像1

辛かったです。
同じ思いを可愛い息子、娘にさせたくありません。
しかし、今のままだと、自分も毒親になってしまう気がしてたまらないのです。

絶対に避けたいです。
そのために、自分が毒親にならない「治療」を半年間、続けることにしました。

ことの発端・・娘の1ヶ月検診にて

画像2

1ヶ月検診時、産科医との面談で、上の子(3歳男)にたびたび怒鳴ってしまうことがあり、自己嫌悪になって辛い、という旨を伝えました。

すると、産後うつ対策で「産後こころケア外来」という、産科医と1時間の対話を通して母の心の負担を軽くする、という診療枠があることを教えて貰いました。

そこまで思い詰めてないよ・・・

と思っていたのですが、お試しで一度きてみたら?と言われたので、1週間後、足を運ぶことにしました。

とある話で涙が止まらなくなる

画像3

1週間後、産科医との面談中、とある話になった時に突然涙が止まらなくなり「これはおかしいな・・・」と自分でも気づきました。

”とある話”とは?

自分が幼少期、親にどのように育てられたか、という話です。

自分が自分の子供に怒鳴ってしまい、なぜそうなったのか?と訊かれた時に、自分はその育て方しか知らず、なぜなら自分の親は自分に、いつも鬼のような形相で怒鳴って私の頭や頬や太腿を叩いてきたからです。

子育ての悩みの根本原因は、自分の幼少期の生育環境に起因していたのです。

自分が毒親になりたくないのであれば、自分の心の傷を完全治癒させる他、方法がないことを知ります。

今の状況に仕事が加われば…

画像4

来年5月には復職も控えています。今と変わらず、ワンオペ育児です。育休中の今でもこんな状況なのに、これに仕事が加わるとなると…

精神が崩壊してしまうのでは笑

画像5

そう感じた私は、復職までの半年間「産後こころケア外来」に通い、心理カウンセラーの先生とともに自分の心の傷と向き合い、同時に「しつけ」の技術を学ぶことにしました。

行動しない、という選択肢もあるが

画像6

私には兄と弟がおり、2人とも家庭を持っています。ふと、

私たちの両親今思うと毒親だったよね〜

なんて会話になった時に、弟は「自分は毒親に育てられたから自分も同じことをしてしまうのは仕方ない」と言っていました。

兄は、子2人が男の子というのもありますが、既にどつきまくって育てている、と言っていました。特に問題意識は持っていないようです。

兄弟と言えど、よその家庭の教育方針に口出しする気はありませんが、子供に暴力を振るうと、理性や知性を司る脳の一部、前頭葉が収縮するという研究結果が出ています。
脳が縮んでしまうのです。

私は絶対に暴力や恐怖心を与えることで子供をコントロールしたくありません。なぜなら、自分が物凄く怖い思いをしたからです。

毒親に育てられたママへ

画像7

息子を怒鳴ってしまった翌日、たまたまその時に読んでいた中野信子さんの著書「毒親」にこう書かれてありました。

「静かな愛情で、いつも、何がどうあろうとパートナーの人格を認め、大切に扱おうとしてくれる人が身近にいれば、それが運命の人です。運命の人、というのは、結婚する相手、ということではなくて、あなたの人生を変えてくれる人、という意味です。 
〜中略〜
この人が向けるような静かな愛情を、自分でも自分に向けてみるのです。どんな失敗をしても、どんな姿であっても、あなたはあなたであり、僕/私の大切な人です、というメッセージを、自分に発してあげてみてほしいのです。
〜中略〜
もしも、そういう相手に日常生活の中では出会うことができなかったとしたら、優秀なカウンセラーの先生など、プロの手を借りるでもよい。自分の心の中にいる傷ついた子どもをどう愛したらいいのか、そのやり方を教えるすべを持っているはずです。その力を借りるのは、日常生活で関係のある相手に頼るよりももしかしたら数段スマートで、賢い方法だといえるかもしれません。」

私はこの本を読んだことが理由でカウンセラーへの通所を決めたわけではありませんが、結果的に私の背中を押してくれました。

画像8

1人で決して悩まないで!

医療機関の専門の先生に相談してみてください。
(大金を吸い上げるキラキラ起業家のカモにはならないでくださいね)

感情のままに怒鳴ったり、手をあげたりすることと、「しつけ」をしっかり区別して、子供達と接することができるようになる、その日まで。

2児の母親、0.1年生。

子供と一緒に成長していきましょう!

ここまでお読みくださり、ありがとうこざいました!
また更新します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?