YujiYamadaHorn

アマチュアホルン奏者 山田祐司です。他称マニアですw。 音は物理・音階は数学・音楽は芸…

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アマチュアホルン奏者 山田祐司です。他称マニアですw。 音は物理・音階は数学・音楽は芸術 をモットーに、既成概念にとらわれない演奏・編曲・楽器製作(改造)活動をしています。昔関数電卓を手にノートに書き殴り、最近Excelで可視化した「ロジック」を執筆予定。結論:C上昇は至高。

最近の記事

自分でできるプチ改造:ミュート紐を長く、滑り止めテープ

本改造のご利益は計り知れません。余分な衝突音が無くせるだけではなく、実は着脱の時間も短くできる可能性があります。 基本構造市販のホルン用ミュートは、ストレートミュート・ゲシュトップミュートとも、たいていは手首に通す紐(ひも:本稿では漢字表記に統一)がついています。これにより、床から取り上げるよりも迅速にミュートを装着することができます(オープン→ミュート)。また、取り外し(ミュート→オープン)の際の落下、床等との衝突音を防ぐことができます。 問題しかし、(だゆうじの知る限

    • 所有楽器紹介:Alexander203DGBL

      ベースの楽器Alexander 203GBL、B/低Fフルダブル 3番上昇システム(フレンチシステム)、B/F共通gestキー付き 製造番号:3806 ベル:オリジナル 直彫り 回路システム:以下 システム改造回路図 3番上昇を下降化 ・3番バルブを動作反転:ロータリー内部を90度回転し、レバーを押したらバルブスライドへ迂回するように変更(レバーとロータリーの接続部や回転台は手を入れず) ・全音上昇(B→C/F→G)の長さのバルブスライドを外し、通常のダブルと同じ全

      • 自分でできるプチ改造:レバー板高さ

        本改造のご利益は計り知れません。操作性が格段に向上するだけでなく、肩こりや腕の痛みも減らせる可能性があります。 基本構造ロータリーバルブ周りの構造は下図である(ネットで拝見した絵をだゆうじが加工)。呼称はテキトウなのでぜひ正式名称を教えて欲しい。 奏者の指がレバーを押したら、レバー部品 → ベアリング(ボールジョイント)→ プッシュロッド(ネジ棒) → ベアリング(ボールジョイント) → ロータリー回転台、と順にチカラと運動が伝わる。プッシュロッドとベアリングはネジでつな

        • 自分でできるプチ改造:ベアリングとロータリー回転台の角度調整

          機械工学では、垂直と水平は基本中の基本である。ズレはロスに直結する。 基本構造ロータリーバルブ周りの構造は下図である(ヘットマンカタログをだゆうじが加工)。呼称はテキトウなのでぜひ正式名称を教えて欲しい。 奏者の指がレバーを押したら、レバー部品 → ベアリング(ボールジョイント)→  プッシュロッド(ネジ棒) → ベアリング(ボールジョイント) → ロータリー回転台、と順にチカラと運動が伝わる。 本題ベアリング → 回転台はネジで留められている。当然、ここでも、部品間は

        自分でできるプチ改造:ミュート紐を長く、滑り止めテープ

          所有楽器紹介:Alexander99GL

          ベースの楽器Alexander99GL、高B/A デスカントシングル 製造番号:3252 ベル:ワンピース ロータリーキャップ:通常品 システム 高B/A切り替え メインチューニングスライドの交換 2番バルブスライドの交換 ※あまりに全長・スライド嵌合部が短く、B用スライドを多めに抜くと自重で落ちるため、A用専用が付属していると思われる。 改造マウスパイプの新作 楽器と体:唇との距離を遠くするために、湾曲部の向きを変えた。その際レシーバー部からの部分をマイスターヴェル

          所有楽器紹介:Alexander99GL

          所有楽器紹介:Alexander107AGBL

          ベースの楽器Alexander107GBL、B(gest付)/高F デスカントフルダブル 製造番号:0+92 ベル:1990年代のAlexander103GBLの3*gを装着、エンブレム無し。オリジナルは軽量31*g エンブレム直彫りは103GBLへ ロータリーキャップ:新上昇(旧gest)、1、2、3、B/Hクラッチを軽量アルミ製に交換 システム改造C上昇化、Hクラッチ ・B管側全長ををB♭→Cへショートカット ・旧gestバルブを反転:レバー押さないとスライド経由 /

          所有楽器紹介:Alexander107AGBL

          低ーい実音Cを正確な音程で吹くためには、F3スライドをどれだけ抜くべきか?

          前書きもちろん、13の運指がどれだけ上ずっているか、それを相殺逆補正するためにどれだけ管全長を長くすればよいか=スライドを伸ばせばよいか、という基本アプローチでいく。 既存例というか教則本レベルの奏法として、先輩はトランペット。彼らは4番バルブを(ほぼ)使わず、トリガー操作という名のもと、バルブスライドを延伸している。音高はソプラノB管、ホルンのバスF管との相似比計算も容易なはず。。。 なんと。どんなにぐぐっても、「何センチ何ミリ」ってのが出てこない。 まあ、写真はそこそこ

          低ーい実音Cを正確な音程で吹くためには、F3スライドをどれだけ抜くべきか?

          倍音次数と音階の関係03 第11倍音も使える!

          01で倍音次数ごとにどのくらい音程がずれているのかを述べた。そして02で約31.7セント低い第7倍音の実用化について述べた。 今回も同様に 発音音程=基音音程x自然倍音音程 の原理に沿って 第11倍音を実用化していく。 第11倍音は上記五線譜に書いたように、約51.3セント高い「ファ」・約48.7セント低い「ファ#」、実質ど真ん中である。ということは、約50セント基音の音程がずれている状態にすれば良い。 実例:テナートロンボーンの実音高EsB管テナートロンボーン、実音高E

          倍音次数と音階の関係03 第11倍音も使える!

          所有楽器紹介:Alexander103GBL

          基本仕様親指設定:開放B♭/押F 製造番号:13999 ベル:1970年代?のAlexander107GBLの318gを装着、エンブレム直彫り。先端ほど非常に薄い(弾くと「コーン」とか「カーン」ではなく「キーン」とか「チーン」と鳴ります。 ロータリーキャップ:4つとも純正のまま   123用:15.1g、FB切替用:26g 音のクセ良く鳴る、音程が取りやすい、打率が高い(自分のせい) ・実音真ん中のC:B1 第5倍音、全然ぶら下がらない ・実音真ん中のD:B3 第6倍音、良

          所有楽器紹介:Alexander103GBL

          倍音次数と音階の関係02 第7倍音も使える!

          01で倍音次数ごとにどのくらい音程がずれているのかを述べた。ここでは、実際に発音される音の音程、すなわち基音=基本管長=運指やポジションによる管長生成と自然倍音次数の掛け合わせについて述べていく。 発音音程=基音音程x自然倍音音程より正確には、 発音音程のズレ=基音音程のズレx自然倍音音程のズレ とも言えよう。 端的には、以下の2種でしかない。 ・高い基音(高くなる運指やポジショニング) x 低くなる倍音次数  → 相殺されて正しい音程 ・低い基音(低くなる運指やポジショニ

          倍音次数と音階の関係02 第7倍音も使える!

          倍音次数と音階の関係01 基本のおさらい

          自然倍音と音階との関係特に金管楽器奏者はみな自然倍音という言葉を知っている。高次の倍音を使って異なる高さの音を発生させることができる。これは周知。 倍音によっては音程が正しくない、よく聞く常套句。(なお、「正しい」とは、A4=約442Hzを基準とした平均律で定義される音高に対して、の意味である。音楽的どうこうは本投稿では一切触れない) では、第何次の倍音が どのくらい 正確でない:ずれている:高いor低いのか、定量的に可視化して説明されている教則本やサイトは多くない。 こち

          倍音次数と音階の関係01 基本のおさらい