見出し画像

<ラグビー>2022~23シーズン、インターナショナルラグビー関連等(6月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 近代までのヨーロッパでは、「心」や「精神」は心臓に宿っていると信じていて、亡くなった人の心臓を特別に保存していた(例えば、ショパンの心臓は母国ポーランドの教会に埋葬された)。これは、古代エジプトのミイラ作りの遠い影響があるように思うが、現在「心」や「精神」が所在すると理解されている脳は(現代では、アインシュタインの脳が断片となって保存されている)、あまり重要視されていなかったように思う。

 なお、解剖学的には、人の神経伝達機能が所在するのは「免疫」だそうだ。つまり、神経伝達物質の流れそのものが「精神」なのであり、その物質が行きかうところの出発点や到着点よりも、その行きかう流れ自体に特別な意味があるそうだ。

 この考え方は、哲学の世界における「存在」「実在」「一神教の神」「現象」「構造」といった「物質」を起点とするもの(大多数はヨーロッパ、例えば実存主義など)に対して、日本を含む東洋思想における「道」「空」「無」「自然」「天」(神道、仏教、禅)といった「関係」を起点にするものに近い気がする。

1.スーパーラグビーパシフィック準々決勝結果

6月9日(金)

ブルーズ41-12ワラターズ


 LOパトリック・ツイプロツが怪我で欠場する。プレーオフ期間はプレーできないが、ザ・ラグビーチャンピオンシップにはぎりぎり間に合う可能性がある。

 イーデンパークのブルーズは強い上に、そもそもワラターズと実力差がありすぎる。キックオフ早々にハイパントの入れ替わりでトライを先制された後は、ブルーズはスクラムを圧倒するなど、優勢なFWを拠点に気持ちよくトライを重ねて、前半を17-7で終える。後半も66分までに38-7とした後、ワラターズにキックパスでトライを返されるが、80分のPGで最後を締めて圧勝した。SOボーデン・バレットのゴールキックが好調で、次戦以降が心強い。

6月10日(土)

チーフス29-20レッズ


 チーフスは、レギュラーシーズンで唯一負けた相手との再戦になる。しかし、レギュラーシーズンではBチームだったので、チーム力は全く違うレベルにある。

 チーフスは、前半を16-10としたが、後半60分にレッズのトライで19-20と逆転される。しかし、70分のPGで再逆転し、76分のトライでつきはなして勝利した。予想外のレッズの善戦にチーフスは苦しんだ形となった。

クルセイダーズ49-8フィジードルア

 クルセイダーズは、レギュラーシーズンにアウェイにBチームで臨み負けてしまったドルアとの再戦になるが、今回はAチームのメンバーを揃えたホームゲームであれば、勝利は揺るがない。また、LOサムエル・ホワイトロックは、アキレス腱の怪我のため大事を取って休養するが、FLイーサン・ブラカッダーがリザーブから復帰する。

 ホームで現時点のベストメンバーを組んだクルセイダーズが、前半を28-8、後半を21-0とドルアを圧倒して、準決勝に進んだ。終わってみれば、順当な結果となったが、クルセイダーズがドルアの不得意とするFW戦に持ち込んだのが、最大の勝因と言える。

ブランビーズ37-33ハリケーンズ

 ブランビーズには怪我人が多い。ハリケーンズは、アウェイ以外は勝つ条件が揃っている。ハリケーンズは、最近絶好調のブライデン・イオセをNO.8で先発させ、キャプテンのアーディ・サヴェアを7番FLでプレーさせる。

 予想通りの激しいゲームとなった。前半はブランビーズが25-16とリードするが、後半は、60分までにハリケーンズが連続得点して、25-33と逆転する。このままリードすればハリケーンズの勝利となったが、64分と71分にブランビーズがトライを返し、37-33と再逆転した。

 そして、85分までの最後の10分間をハリケーンズが猛攻を繰り返し、何度もインゴールに近づくが、レフェリーはトライを宣告してくれない。そして85分、ハリケーンズのキャプテンである7番FLアーディ・サヴェアがインゴールに入ったものの、ブランビーズ選手の手がボールの下にあると判定され、万事休すとなった。しかし下の映像を見ると、サヴェアがグランディング(タッチダウン)している(つまりトライ)と認定されても不思議ではない。

85分サヴェアがインゴールに入る 
同上

 ハリケーンズが勝利すれば、準決勝はNZチームの独占となったが、ブランビーズが唯一のオーストラリアチームとして準決勝に残った。

準決勝組み合わせ
6月16日(金)
 クルセイダーズ対ブルーズ
6月17日(土)
 チーフス対ブランビーズ

2.コーチ・選手の移籍等

(1)クルセイダーズの次期監督は、ロブ・ペニーに決定


 クルセイダーズ現監督のスコット・ロバートソンは、オールブラックスの次期監督に就任するため、来シーズンから空席となるクルセイダーズ監督に、現在日本代表U20の監督をしているロブ―・ペニーの就任が決まった。

 ペニーは、カンタベリー、アイルランドのマンスター、オーストラリアのワラターズ、日本のリーグワン浦安D-Rocksの監督を歴任した実績を持つ一方、選手時代からカンタベリー及びクルセイダーズとの縁が深いことあり、今回の就任が決まった。

 また、ペニーを支えるアシスタントコーチに、タマティ・エリソン、ダン・パーリン、ジェイムズ・マーシャル、マット・トッドがそれぞれ決定している。

(2)チェスリン・コルベはサンゴリアス


 南アフリカ・スプリングボクス代表WTBチェスリン・コルベは、フランスのツーロンとの二年契約を終え、RWC後にリーグワンのサンゴリアスに移籍することを発表した。コルベは、今シーズンのヨーロッパチャンレンジカップ決勝で、マンオブザマッチに選ばれる活躍をしていた。なおコルベは、南アフリカのストーマーズに移籍(復帰)するとの噂もあったが、サンゴリアスが獲得した結果となった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?