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<ラグビー>2023~24年シーズン(12月第三週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 昔は仕事柄、世界中で発生する事件・事故や自然災害のニュースにとても敏感になっていた(仕事用の携帯電話が鳴って、曜日や時間に関係なく出勤命令が来るため)が、もう定年から二年近く過ぎて、心身のリハビリが進行したのか、あまり敏感に反応しなくなった。また、携帯電話の鳴る音に怯えることもなくなった。
 
 そのせいか、白くなっていた少ない髪や髭が一部黒くなってきた。白い髪や髭はけっこう気に入っていたのだが、老化が一時停止したのだと考えれば、きっと良いことなのだろう。・・・でも、年を取ることを私は嫌でないし、むしろ嬉しく思っているが、これは変なことなのかも知れない。
 


1.リーグワン ディビジョン1結果


三重ホンダヒート0-75スピアーズ東京ベイ浦安

 スピアーズは11トライの猛攻に対してヒートは無得点。ディビジョン1は家賃が高いようで。見どころのないゲーム。

ブラックラムズ東京17-25相模原ダイナボアーズ
 ブラックラムズは好調に思えたが、前半にシンビン3枚、そしてブラックラムズが2枚。その差が8点差の勝利につながった。また、SOマッド・マガーンのゴールキックが・・・。

横浜キャノンイーグルス24-22トヨタヴェルブリッツ
 イーグルスSO田村優対ヴェルブリッツSOボーデン・バレット、イーグルスSHファフ・デクラーク対ヴェルブリッツSHアーロン・スミスの、HB同士の対決が楽しみ。

 トライ数は同じながら、コンバージョンキックの差でイーグルスが勝ったゲーム。ここでヴェルブリッツが勝てないのは、イージーなミスの積み重ねなどチーム力のなせる結果で、いくらスミスとボーデンが奮闘しても、どうしようもなかった。

花園近鉄ライナーズ0-49埼玉ワイルドナイツ
 絶好調のFB山沢拓也のいっそうの活躍を見たい。彼は本当に見ていて楽しい最高のラグビープレヤーだ。しかし、その山沢は前半19分に脳震盪で退場。これが影響したのか、前半のワイルドナイツは、ノッコンやパスミスが目立ってトライチャンスを何回も逃す。これに対してライナーズは、ブレイクダウンとディフェンスで良く健闘し、前半の失点を8点に止める。

 しかし後半に入ると、ライナーズは引き続き得点チャンスがほぼない(一回あったチャンスはノッコンで逃す)一方、ワイルドナイツがアンストラクチャーからのスキルフルなトライを重ねて、結果的に横綱相撲となった。ただし、SO松田力也のゴールキックが開幕戦から調子が落ちていることに加え、松田が交代した後に山沢がいないためゴールキックを担当したCTBダミアン・デアレンデも、けっしてキックが安定しているとはいえないので、接戦になった場合に影響しそうだ。

静岡ブルーレヴズ26-30神戸スティーラーズ
 スティーラーズのブロディー・レタリックとアーディ・サヴェアのオールブラックスコンビによる、縦横無尽なアタックが楽しみ。

 スティーラーズが一方的に勝利することを期待していたが、得点は二転三転して、なかなか勝負がつかない展開になった。最後はスティーラーズが底力を見せて勝ち切ったが、まだまだチーム力が熟成されていない感を強くした。一方ブルーレヴズは、実力があるところを見せた。

東京サンゴリアス19-26ブレイブルーパス東京
 サンゴリアスのサム・ケーン対ブレイブルーパスのマイケル・リーチという、リーダーシップのあるNO.8同士の対決が楽しみ。特にブレイクダウンでの攻防は相当に激しくなるのでは?

 ブレイブルーパスが、14番WTBジョネ・ナイカブラ、4番LOワーナー・ディアンズの活躍を土台にして、SOリッチー・モウンガのキック力で終始得点で先行して、激しい接戦に勝利した。負けたサンゴリアスも、7番FL山本凱や12番CTB森谷圭介を筆頭に良いプレーがあったものの、若いSO高本幹也はさすがにオールブラックスSOのモウンガには敵わなかった。まさに経験値の差が出た結果と言える。

2.大学選手権3回戦結果

 流通経済27-33筑波、関西学院48-7福岡工業、早稲田54-12法政、
天理41-12慶應

準々決勝組み合わせ
 帝京対関西学院、東海対天理、京都産業対早稲田、明治対筑波
今年の関西勢は例年より強いので、天理及び京都産業の二チームは、準々決勝で良い試合を見せてくれそうだ。

3.各種ニュース等

(1)エディー・ジョーンズが、日本代表監督に就任

 エディー・ジョーンズの日本代表監督就任を、13日日本協会が正式に公表した。既にというか、RWC前からの既定路線に沿ってようやく発表したという印象が強い。そして、日本のメディアは歓迎一色で、ジョーンズがイングランドやオーストラリアで失敗したことについて極力触れないようにしている。また、2015年当時の日本代表選手たちが、ジョーンズが監督に内定していることを理由にサンウルヴズへの加入を辞退した関係については、誰も触れる者はいない。もうなかったことにしているのだろう。しかし、実際にパワハラを受けた選手たちの記憶までは消せないだろう。

 一方、海外メディアはさすがに辛辣な記事を書いている。既に賞味期限が切れ、地球上どこにもコーチとして受け入れるところがない状況で、信望者が多数いる日本だけが唯一行かれる場所だったと評しているが、実際その通りだと思う。日本でジョーンズは、2015年RWC南アフリカ戦勝利を基に神様のように扱われているからだが、あれからもう8年、RWC2大会の長い時間が過ぎており、その間にラグビーが大きく変化・進化していることに目をつむっているのだろう。

 さらに海外メディアは、ジョーンズが、RWC前に日本協会と接触しその後も複数回面会していたとの報道について、強くまた繰り返し否定していたことから、ジョーンズに対する信頼感の無さを指摘している。また、元イングランド代表SOアンディ・グーズもSNSで強く批判している。つまり、ジョーンズはRWCで歴史的敗退をしたワラビーズの選手たちを裏切るような、次の就職先である日本協会との連絡をワラビーズ監督時代にしていたのだ。そして「予定通り」RWC後に辞任し、「次の就職先は決まっていない」と明言しながら、わずか45日後には日本代表監督に就任した。

〇 SBWはジョーンズを嘘つきと批判し、日本は貧乏くじを引いたと批評


 元オールブラックスのSBW(ソニービル・ウィリアムス)は、今回のジョーンズの日本代表監督就任に関して、ジョーンズはオーストラリア協会・代表選手・オーストラリア国民に嘘をつき続けてきたと強く批判し、また日本が期待しているほどジョーンズは日本代表を強化できないと批評している。

(2)ジョー・シュミットの、ワラビーズ監督候補の可能性が低くなる


 シドニー・モーニングヘラルドによれば、元アイルランド代表監督で、先のRWCではオールブラックスのアシスタントコーチとして、実質戦術面を担当していたジョー・シュミットが、エディー・ジョーンズが辞任したあとのオーストラリア・ワラビーズ監督の有力な候補であったが、その後、ピーター・ホーンやデイヴィット・ヌシフォラらが有力候補として浮上しており、シュミットの可能性が低くなっていると報道している。

(3)NZラグビーの各賞決まる


 アーディ・サヴェアがNZ最優秀選手賞とオールブラックス最優秀選手賞の二つを受賞した。主な受賞者は以下のとおり。( )は所属チーム。総じて、男女ともにシーズン優勝を飾ったセヴンズの活躍が評価されている。

最優秀レフェリー:ベン・オキーフ
U20最優秀選手:ハリー・ゴッドフレイ(ホークスベイ)
NPC(州代表選手権)最優秀選手:エテネ・ナナイセツロ(カウンティーズマヌカウ)
最優秀コーチ:コリー・スウィニー(ブラックファーンズセヴンズ)
スーパーラグビー最優秀選手:スコット・バレット(クルセイダーズ)
女子国内選手権最優秀選手:ルーシー・ジェンキンズ(マカツ)
最優秀マオリ選手:アーロン・スミス(マナワツ)
男子最優秀セヴンズ選手:アクイラ・ロコリソラ
女子最優秀セヴンズ選手:ステイシー・ワアカ(以前の姓はフルーラー)
ブラックファーンズ最優秀選手:リアナ・ミカエレツウ
オールブラックス最優秀選手:アーディ・サヴェア(3回目
NZ最優秀チーム:オールブラックスセヴンズ
ケルビン・R・トレメイン記念最優秀選手賞:アーディ・サヴェア(2回目)

(4)サンゴリアスがニコラス・サンチェスを獲得


 リーグワンの東京サンゴリアスは、アルゼンチン代表104キャップの名SOとしてだけではなく、世界のSOでもトップクラスの経歴と才能を持つニコラス・サンチェスの加入を発表した。サンチェスは、歴代アルゼンチン代表の典型であったキックだけのSOではなく、パスやランにも長けた現代ラグビーにフィットした選手として、サンゴリアスのラグビーにマッチしているだけではなく、チームの戦力強化に大きく寄与することが期待される。

 なお、サンゴリアスのカテゴリーC(日本代表の資格なし)の選手として登録していた、FLショーン・マクマーン(元オーストラリア代表)とSOガレス・アンスコム(前ウェールズ代表)の二人は、コンディション不良を理由に登録を抹消された。

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