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<旅行記>公園の八重桜とハンバーガー

長く寒い冬も終わり、サマータイムへの切り替えとともに、春が一進一退でやってきて、ついさっきまで枯れ木だった枝に新緑が満ち溢れ、ソメイヨシノの束の間の開花の後、八重桜が公園で満開になった。

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どこの国の人でも、桜の木の華やかさと美しさには魅了される。さらに、初夏の心地良さが加われば、ここ日本庭園にある八重桜には、オーソドクスのイースター連休と重なって、多くの家族連れがピクニック(花見)に訪れていた。

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子供たちや犬は、桜の木の下を走り回り、普段見かけないモデル体型のような美人は、高級なカメラで撮影されている。そして、皆ようやく訪れた最高の季節を、身体中で満喫しようとしているようだ。

私達老夫婦は、空いている桜の木の下に持参したマットを敷いて、水筒に入れたビールをぐびりと飲みながら、地元の人々の姿を眺めつつ異郷の地の八重桜の花見を楽しんだ。人々が活気に溢れて、思い思いに自然を楽しむ姿は、見ているだけでも気持ちが良いものだ。

そして、日本庭園から少し離れたところにある緑に囲まれたカフェへ行き、早めのランチにした。鳥たちの声が最高のバックグランドミュージックになっている。

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この写真の右端に映っている好青年の気持ちよいサーブもあって、私たちは、当然の如くビールを飲み、そして年不相応なハンバーガーを食べた。途中、待ちかねたように一匹の若い猫がやってきて、私たちの足にすり寄る。妻は、持参した専用の餌をあげたが、少しだけ食べてどこかへ行ってしまった。たぶん、もっと美味しいものを知っているのだろう。

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程よいビールの爽快感とハンバーガーの満腹感を味わいながら、歩いて帰路についた。暑いくらいの日差しの下で、猫も心地良い午睡を楽しんでいるようだ。

20210501ブカレストの猫


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