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<ラグビー>日本対ウルグアイ第二テストマッチの結果から

日本43-7ウルグアイ

 今週は、この試合しか話題にするべきものがないのが、ラグビー好きとはしては少し残念だが、しかし、それだけこの試合に集中できるというもの。

 先週の第一テストマッチは、NDS中心のメンバーで対戦し、マスコミは手放しで絶賛していたが、私としては消化不良かつコーチングに疑問符が沢山付くようなゲームの感想だった。

 また今週は、スーパーラグビーも終わったこともあり、世界的にもトップレベルにあると思うトニー・ブラウンが、日本代表アシスタントコーチ(アタック担当)に戻ってきたので、これだけでも日本代表の進化が期待できたし、また事実その通りになったと思う。

 実際、コーチング席にこの人がいるだけで、数倍の期待が膨らむのは、やはり2019年の実績があるからだろう。一方、TV解説では、同じくアシスタントコーチ(ディフェンス担当)のジョン・ミッチェルをイングランドから引っ張ってきたことを、日本代表の成果であると解説していた。

 たしかに、相手がティア2で単純なアタックしかしないウルグアイ相手とは言え、この試合でディフェンスは機能していたが、この部分ではやはりフランス相手にどこまでやれるかが、本当の意味での試金石だろう。

 そして、これは個人的な好き嫌いになってしまうが、ミッチェルのコーチングについては、2003年RWC準決勝で、オールブラックスがエディ・ジョーンズのワラビーズに負けて以来、信頼できないているし(二度とオールブラックス指導陣には入れないだろう)、オールブラックスの輝かしい歴史に泥を塗ったコーチだと思っている。

 とはいえ、その後、南アフリカや北半球で実績を残して、あのジョーンズにディフェンスコーチとして雇用され、2019年RWCで準優勝の結果を残したことは評価されて当然なので、これ以上は何も言いません。フランス戦の結果を待ちます。

 さて、肝心の試合内容は、NDSより明らかに良いメンバーを揃えた日本代表は、Bチームのウルグアイにとっては一段上のクラスにいる強敵であり、またウルグアイは、アタックが単純なばかりか、ディフェンスもラッシュアップディフェンスが不十分なので、日本代表としては自由自在にアタックできる相手となり、あまり参考にはならなかったと思う。

 それでも、シンビンにはなったが1番PR稲垣、16番HO堀江、4番LOディアンズ、6番FLリーチ、13番CTBライリーらは、良いプレーをしたし、SO山沢、FB野口も良かったと思う。そうした個々の選手が持ち味を発揮できたのが、この試合の成果ではないか。そして、SO田村に代わって山沢が十分テストマッチで使えることがわかったのが、一番の収穫だろう(ただし、22番李は時期尚早であり⦅サンウルヴズがあれば、ここで経験値を積ませたかった⦆、また21番SH中島はもっと勉強が必要に思える)。

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