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<ラグビー>しばらくラグビーネタがないので,最近のニュースなどなど

1.オールブラックスのヨーロッパ遠征スコッド

オールブラックスは,10月23日のアメリカ戦を経て,30日ウェールズ,11月6日イタリア,13日アイルランド,20日フランスと今シーズン最後の5連戦を戦う。

この遠征スコッドから,LOの2人が抜ける。日本でプレーするパトリック・ツイプロツと最初の子供の出産を控えたスコット・バレットだ。

一方,ザ・ラグビーチャンピンシップ期間中に欠場していた選手が戻ってくる。HOダン・コールズ,LOサムエル・ホワイトロック,FL兼キャプテンのサム・ケーン,FLシャノン・フリッゼルだ。さらに,20歳の新鋭ジョシュ・ロードをスコッドに入れた。なお,SHアーロン・スミスは,引き続き妻の出産待ちのため,遠征参加は不可能とみられている。

ロードは,2001年1月17日,NZ北島の中央にあるオワンガで生まれた。その後ハミルトンボーイズハイスクールからワイカト大学を経て,2018年にNZU20代表に入った。2019年にタラナキ代表,2020年のチーフスのワイダートレーニングスコッド入りと順調に階段を上った後,今年のスーパーラグビーのクルセイダーズ戦で,チーフスの一員としてトップレベルのラグビーに登場した。

202cm,106kgのフィジカルがある一方,オールブラックスのイアン・フォスター監督は,ロードの高いアスリート性を評価しており,先に代表デビューして活躍しているツポウ・ヴァアイと同様の活躍を期待している。

オールブラックスの現在のLOの序列は,ブロディー・レタリック,サムエル・ホワイトロック,スコット・バレット,パトリック・ツイプロツ,ツポウ・ヴァアイとなっているが,この次にジョシュ・ロードが入った。なお,ロードの他,オールブラックス入りが期待されていた,クルセイダーズのクインティン・ストレンジ,ハイランダーズのパリパリ・パーキンソンの2人は,20歳の若手に先を越された結果となった。今後の巻き返しが期待される。

また,ヨーロッパ遠征では,バレットとツイプロツの2人が欠場するため,オールブラックスのLOは,レタリック,ホワイトロック,ヴァアイ,ロードの4人になる。このため,アメリカ戦とイタリア戦で,ロードがオールブラックスのキャップを得る可能性が出ている。2023年RWCに向けて,新鋭の活躍を期待したい。

なお,この遠征からスコッドに戻るケーンだが,長期にわたってチームから離れていたことや度重なる怪我からの復帰ということもあり,アーディ・サヴェアが継続してキャプテン代行となった。2023年RWCに向けて,キャプテン交代の伏線となるかも知れない。

2.2023年RWCフランス大会のアメリカ第1代表決まる。

これまで,米国地区からは,アルゼンチン,アメリカ,カナダの3チームに加え,時々敗者復活戦を経てウルグアイが参加する程度だった。しかし,今回の予選で,アメリカに2試合の総合点で勝ったウルグアイが,アメリカ第1代表となった。

この結果,オールブラックスが入るプールAのチームは,フランス,イタリア,ウルグアイ及び未確定のアフリカ第1代表(おそらくナミビア)となった。この結果,オールブラックスのゲームは,9月8日対フランス(開幕戦),15日対アフリカ第1代表(ナミビア?),29日対イタリア,10月5日対ウルグアイとなる。その後準々決勝が10月14日と15日に行われるので,オールブラックスとしては,開幕戦のフランス以外は,骨のある相手との試合がないという従来からの課題に取り組むことになる。

なお,アメリカ第2代表は,ウルグアイに負けたアメリカと,カナダに勝ったチリとの間で最終予選が行われる。この勝者は,日本が入るプールDとなるため,日本は,イングランド,アイルランド,サモア,そしてアメリカ対チリの勝者と対戦する。日本としては,情報が少ないチリとの対戦に注意する必要があるだろう。日本のプールマッチ対戦順は,9月10日対アメリカ第2代表(アメリカ対チリの勝者),17日対イングランド,28日対サモア,10月8日対アルゼンチンとなっている。

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