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#2届かぬ声

読書記録#2
52ヘルツのクジラたち
町田そのこ


本屋大賞を受賞したことで話題となっていた作品で内容については全く耳に入れない状態で読むことにしました。
題名もとても気になるものだったのでワクワクしながら読みはじめました。


この本は幼少期に親から愛情を注がれずに育ったキナコという女性が、紆余曲折あって移り住んだ先で、自分と同じ境遇の男の子と出会い、助け合い成長していくお話です。(ほんとうにざっくり)

読み終わったときは「あぁー。」というような感情。考え込んでしまいました。

「自分が日々過ごしている日常の中でも、誰にも届かない声を上げている人はいるだろう。
そして、自分は身近な人のその声に気づけているのだろうか、、
自分がそうなったときに声を聞いてくれる人は果たしているだろうか、、」

キナコのように過去に辛い体験をしている人にしかそのような声は聞けないのだろうか。そんなことはないはずです。
大切な家族、友人、同僚、恋人、また初めて出会った人、その人たちが届かない声を上げているとしたら、その声を聞けるような人でありたいし、その声を届けたいと思う人でありたいと心から思いました。

この本全体を通して
「声を聞いてくれる人は必ずいるから勇気を持って声に出して」
という一つのメッセージを放ってるような気がした一作でした。


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