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動くスタジオの可能性

キャンピングカーをスタジオにしたい。と思い立ったのは、確か2年前。日本最大級のキャンピングカー予約サイト「Carstay」の代表:宮下さんとの出会いがきっかけ。朝の担当番組で、当時「GWは車中泊もあり?!」的なテーマでゲスト出演して頂いたこと。車を拠点に「旅」をする、というテーマでお話を伺いながら、その「時」から、可能性の無限さを感じつつ、少しずつお話をさせてもらいながら、2021年2月11日、ついに、その実験的企画で9時間の番組を実践することに。

車は「空間」。その空間を使って、できることを考えたい、ということが前提にあったので、今回は移住や副業、これからのオフィスの在り方、農業への関心、そして「住まい」の価値観を、番組が一方的に紹介するのではなく、みんなで「話そう」と呼び掛けるスタイルに。

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これがキャンピングカーの車内のモバイルスタジオ。モバイルステーションのMCはRDS/HERO Xの杉原行里さん。いわゆるしゃべりのプロではなく、超魅力的、かつ未来的なプロダクトを開発する会社の社長さん。杉原さんにお願いしたのは、これからの「新しい選択肢」を一緒にワクワクしてくれるところ。(大半は、ワクワクさせてもらう事の方が多いけど。)今回も、完璧なワクワク感で番組を魅力的なコンテンツに引き立ててくれたのは、間違いなく杉原さんのおかげでもある。で、モバイルステーションと冠されたキャンピングカーで、片瀬江ノ島~狛江~三鷹~下北沢~代々木公園を「ラジオのスタジオ」とすることができた。2月19日まではradikoで番組を聴くことできるので、ぜひ、聞いていただきたい。

香りを感じる。

モバイルステーションには、書道家の武田双雲さん、コンパクト農ライフ塾を主宰する井本喜久さん、下北沢の新しい街「BONUS TRACK」の仕掛人:内沼晋太郎さんらを迎えて、それぞれが考える「豊かな生き方」につながる活動をお話いただいた。迎えて・・とは書いたあとで思うのは、今回は我々がゲストのもとにお迎えに行く、というスタイルになったのも、今までとは違うスタイルだったな、と(笑)。ただ、特に三鷹の冨澤ファームさんでの生放送は、畑を吹き抜ける風に、ネギのいい香りがブレンドされて、動くスタジオならではの空気感があった。現地の「環境」を感じながら話すことができるのも魅力の1つだった。もちろん、香りは、音声メディアでは100%伝えられない。ただ、感じるコトで話す内容は存分に変わってくる。それが、まさに今回の番組だった。

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新しい生き方の選択肢は「余白」。

9時間のうち、モバイルステーションから放送したのは、番組コンテンツの半分。もう半分は、いつもの高層ビルの33Fのスタジオからの放送。印象的だったのは、奥多摩に移住した菅原和利さんのお話。若い頃に移住を決断し、奥多摩に移住。しかし、この最初の移住に「失敗」し、一度は、奥多摩を離れ、会社員として都心で働き、その後、再度、移住した、という経験をされた方。移住や多拠点生活、副業、農ライフ、などなど、新しい生き方といいながらも、それを実践できる人は、まだまだ限られている。ただ、関心がある人はいて、ぼくはそれを勝手に「予備軍」や「潜在層」と考えている。この番組は、そうした「予備軍」「潜在層」に届いたらいいな、という想いで構成を考えていた。実践した方を「先輩」と考え、その先輩の経験談から何かヒントを得ようということ。もし移住予備軍という方は、菅原さんの本は、そのファーストステップにおすすめかもしれない。

みなさんの生き方に共通していたのは「余白」を楽しむということだった。今回、番組自体が移動をするスタジオということで、我々にも、その余白が番組の中に生まれていたように感じつつ、いずれ、こうした「番組」が新しい生き方を提案するベースになれるように、今後もブラッシュアップしていきたい。今回は、久々に嬉々として楽しんだ9時間特番だった。

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途中で経由したキャンピングカーが停車(車中泊)もできる駐車場にはハイエースを活用したVANも。

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そして移動したらから出会えた偶然の出会いで、YouTuberのチキチキバンバンさんのお二人にも遭遇。本当に偶然で、たまたまDIYをしていたところを突然お声がけして番組に出て頂けた。

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農業への関心の高まりは、以前から番組で取り上げてきたが、その時、いつも情報発信にご協力を頂いてきた「コンパクト農ライフ塾」を主宰する井本さんにも、キャンピングカーだったからこそ、はじめてリアルでお会いできた。農業はかっこいい、し、儲かる、そうするためのノウハウを提案しつづける、とんでもなくイケてる方。

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