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教育現場における共感力について

こんにちは。今日はこのタイトルについて書いていこうと思います。

共感するって大事ですよね。相手の感情や意見、考えを認め、共有する。

人間にとって、人間関係において欠かせないものだと思います。

共感の対義語は反発とか反抗が挙げられます。

相手の思いを汲み取らず、理解しようとせず、反抗することは何だかとても寂しいような、悲しいような気持になります。

私はこの共感力が教育現場で働く大人にとって非常に大切な資質の1つだと思います。

その理由は2つあります。

まず1つ目は【子どもの思いに寄り添える大人になれる】です。

私は放課後児童クラブで勤務しており、身体的にも、精神的にも、とても近い距離で子どもと関わっています。そのため、子どものあらゆる言動、一挙手一投足を間近で聞いたり、見たりできます。

その中で子どもの健全な成長を感じることができますが、時には人を叩いたり、物(石や砂など)を友達に投げたりするなどの場面に出くわします。

その時は当事者の子どもを呼んで、対話をしながらその行動の理由を聞きます。(ここで決して怒りはしません。

私は対話をしながら、1つ意識して行っていることがあります。

それは、、、

【自分が子どもだった頃を思い出しながら共感する。】

これだけです。

これは子どもと関わるうえで非常に大切なことだと思います。

私たち大人はいつからか子ども心が薄れたり、無くなったりします。

そのせいか子どもの言動が全く理解できず、腹を立て、子どもの考えを聞かずに怒ることをしがちです。

でも、それが果たして【子どもと寄り添うこと】に繋がるのでしょうか。

私は子どもと対話、対峙する時は、意識して自分を子どもの頃に戻します。深く深く戻します。

表現するのが難しいですね(笑)例えるならば、、、

【精神だけ子どもの頃にタイムトラベルする】

こんな感じだと思います。

私たち人間は、人を叩いたり、石を投げたりしたことが一度は経験していると思います。

私も小学生の頃、石を投げて車のガラスを割って、怒られたことがあります(笑)

つまり、その言動を最初から否定するのではなく、まずは子どもの頃の自分と照らし合わせて共感できるなら共感する。その上でその言動の問題点について話し合い注意する。

これが真に【子どもの思いに寄り添える大人】といえるのではないでしょうか。

何で叩いたの?そっか、腹が立ったんだね。自分も腹を立てて、お友達を叩いたことがあったよ。でも、叩いてその子が泣いたとき、自分も悲しいし、悪い気持ちになったんだ。何で腹が立ったの?友達を叩いて君は今どんな気持ち?(以下略

こんな感じで対話をしながら、意見を聞き出すようにすることで当事者の子どもが自分の行動を振り返り、反省することができます。

また、この先生ならしっかり自分の思いや考えを聞いてくれるという安心感を与えることができるのではないでしょうか。

そして、2つ目は【大人同士で思いや考えを共有しやすい環境を作ることができる】です。

私たち教育者は自分の教育観をとても大切にしています。それはもちろん良いことなのですが、それが行き過ぎると視野が狭まり、凝り固まった教育観になってしまいます。

その凝り固まった教育観のせいで、他の教育者の子どもへの対応を否定したり、攻撃したりする人もいます。

私は教育に絶対的なものなど存在していないと思っています。

自分自身を怒る教育、怒らない教育など語っていますが、もちろんこれらが絶対に正しいとは思っていません。1つのアイデアです。

ただ、この教育の方法は、子どもの健全な成長に繋がっているのかなと疑問に思う時はあります。

そんな時、まずはその当事者の話を聞きます。なぜ、その対応をしているのかと。

それを聞いた上でなるほど、そんな考えがあるんですねと共感し、自分の思いを伝えます。そして、お互いの思いをすり合わせ、もっと子どものためになる教育を考えるようにしています。

この共感は建前なものではなく、自分の教育観にはなかったものに気づくことができたという共感です。

私は仕事中でも休憩中でもプライベートでも教育について周りの人とよくお話しします。(面倒くさいと思っている人もいるかもしれません(笑))

しかし、それによって性別、年齢の垣根を越えて、よりたくさんの教育者の教育観を知ることができ、自分の教育観をアップデートし、幅を広げることができています。

それができているのは、共感力を日々高めているからだと思います。

一緒に働く教育者の方々が気を遣うことなくお互いの意見をぶつけ合い、改善する。そして、よりよい子どものための教育にどんどん進むことができたら、最高です!

そのためには共感力を高め、対等な関係を築き、性別、年齢関係なく、思いや考えを共有しやすい環境を作っていけたらいいですね

今日はここまで。ありがとうございました。

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