エジプト_2022年9月
コロナ流行から2年半、やっと海外旅行の締め付けが緩和されたタイミングで、待ってましたとばかりに飛んで行ったエジプト。
2019年に地球の歩き方を買ってから、ずいぶんと時間がかかったものだ。
今まで私が訪れたことのある発展途上国は、シンガポールと中国のみ。シンガポールは治安が良いし中国も上海だったしで、いわゆる”危なそうな国”には行ったことがない。
というわけで、今回は個人旅行ではなく、H.I.Sの添乗員付きツアーで行くことにした。
往路・復路ともにドーハ空港(カタール)で乗り継ぎ、フライト時間は成田⇔ドーハが11時間、ドーハ⇔カイロが3時間といったところ。今回は、2022年航空会社格付けランキング1位のカタール航空を利用。以前より機内食の趣味が悪くなった気がしたけど長距離フライトは常にグロッキーなので比較的どうでもいい。
行きは、23時頃成田を発って現地時間の翌日午前11時頃カイロ着。着いたらまずビザを買うのだが、こちらのキラキラした紙切れ1枚が20米ドル。エジプトでは考えられない高額商品らしい。
ちなみにエジプトの通貨は「エジプトポンド」。日本では両替することができないので、ドルを持って行って現地で両替するか、空港や街中の至る所にあるATMでキャッシングをするのがgood。お土産屋さんではドルを受け付けてくれることも多いが、レートが合っているかは必ず自分でも計算しよう。
空港から全ての行程はHISの貸切バスで移動。現地ではHISの添乗員さんとは別にエジプト人(日本語ペラペラ)の現地ガイドさんが常に同行して、観光地の説明だけではなく、ここは危ないから買い物しちゃダメとか、ここは安全だからクレジットを使っても大丈夫などといった情報をくれてとても有難かった。
バスはなんとメルセデスベンツ。ベンツのバスなんて初めて乗ったわ。
内装もキレイで、添乗員ガイド含めて20人+αぐらいのツアーなので移動中ものんびりゆったり過ごすことができる。
そして衝撃的だったのが車のナンバープレート。
読めねえよ。
エジプトの公用語はアラビア語。とはいえお店の名前や電話番号はアルファベット・西洋数字も普通に使われてる中で、何でナンバープレートだけ地元愛強めなん?もしここで轢き逃げされてもナンバー読めなくて終わり。
空港からまずランチへ移動。ここからエジプトの洗礼が始まる。
中央にあるパンが「アエーシ」という一番トラディショナルなパン。中が空洞になっていて、横に並んでいるひよこ豆(無味)やナスの炒め物(無味)、ゴマペースト(すっぱい)、ビーツ(…)を挟んで食べる。
このセットはどの料理屋さんでも必ず出てきて、要するにメイン料理が出るまでこれでも食って待っとけというお通し的存在。全然美味しくないので3食目ぐらいから誰も手すらつけなくなった。
この時のメイン料理は焼き鳥(のようなもの)と、何故かしょっぱいライス。このときの先行き不安な気持ちは的中、その後もエジプトで「あー美味しかった~」と思う料理に出会うことはなかった。
そんな中、唯一美味しかったのがフレッシュマンゴージュース!
エジプトのマンゴーを絞った(削った?)果汁100%のドロドロジュースで、どのお店にも置いてあったので毎回飲んだ。お値段は3~4米ドル。激安だね。
午後からはエジプト考古学博物館へ。
この建物、なんと1902年製。地震のない国って素晴らしい。
とはいえ、老朽化が激しいので移転先となる新しい博物館が既に竣工していて、数年以内には主要な展示物がそっちに移動するらしい。今回はミイラたちが移動した後だった。
今回、ツタンカーメンの黄金のマスクも見ることができた。写真やテレビの映像でしか見たことがなかったものが目の前にあると、やはり胸が震える。ツタンカーメンエリアのみ写真撮影禁止だったので、お見せできないのが非常に残念だ。
黄金のマスク以上に私が驚いたのは、ツタンカーメンの棺。
世間で取り沙汰されているのは「黄金のマスク」だが、私はその外側の「棺」に目を奪われた。
簡単に説明すると、ツタンカーメンは3重のマトリョーシカの中に、マスクをかぶった状態で眠っていた。つまりマスクの他に3重の棺があったのだ。
そして、第1の棺、第2の棺も黄金に輝いていて充分凄いのだが、一番内側の第3の棺はなんと純金製。本当にお見せしたいのだがネットにもほとんど画像がなく、よそ様のブログに載っていた雑誌のデータを拝借。
輝きに目が眩んで見逃してはいけないのが、この装飾の緻密さ。文字や模様が目を凝らさないと見えないほど細かく刻み込まれており、純金の上に顔料を塗って色をつけちゃうという贅沢さ。これは本当に、是非エジプトに行って実物を見てほしい。純金の洋式トイレなんて作って喜んでる現代の金持ちと芸術家は自分を見つめなおす機会になるかもしれない。
ところでツタンカーメンは、18歳という若さで亡くなったにも関わらずどうしてここまで有名なのか。
ガイドさん曰く、それは「墓がほぼ完全な状態で発見されたから」。それ以上でもそれ以下でもなく、エジプト文明においても何ら爪痕はのこしていないらしい。
ただ、ピラミッド然り王家の谷然り、古代エジプト王の墓は盗掘されて宝物が残っていないことが殆どな中、1922年にこの墓が発見された時は世界中が驚いたのだそうだ。
古代エジプト文明において、左足を前に出して両手をまっすぐおろしているのは「生きている姿」、両足を揃えて両腕を胸の前でクロスするのが「死者の姿」。上のラムセスⅢ世は生きている姿であることがわかる。
ホルスとアヌビスが手前側の手に持っているのは「生命の鍵」(=アンク:現世(此岸)と来世(彼岸)の間にある「境界」を無事に超えるための、通行証である。「境界」を超えて、来世に渡ることができれば「復活」できる。(wikipediaより))。私は復活願望は一切ないものの、この生命の鍵というアイテムに尋常ではなく心惹かれてしまってギリ法外な値段の18金ネックレスを購入したが、この話は割愛。
2時間弱の見学を終え、次はマーケットへ。
エジプトで一番面倒くさかったのが、どこに行っても「ジャパニーズ!」「もうかってまっか!」「ぼちぼちでんな~」「ヤマモトヤマ~!」「これ1ドル!(もちろん1ドルではない)」などと言いながら現地の物売りが両手に土産物をぶら下げて押し売りしてくること。
この人たちは土産物店の前だけではなく、たとえばこの後に行くピラミッドの前や、宮殿の前、道端、観光バスの駐車場など、ありとあらゆる場所に出現する。そしてありえないほどしつこい。目を合わせたら最後、バスに乗り込むまで視界から離れないのだ。
わたしはこれに国の貧しさを強く感じて心が寒くなり、メンタルが削られた。どこにいても「ゆっくり見る」ということができない。
ネガティブな話はもう一つ。イスラム教の「バクシーシ」という文化。これはチップの劣化版で、簡単に言うと「いいことをしてもらったらお金をあげましょう」ということ。
しかし実際は、紙を設置していない公衆トイレの入口にティッシュの箱を持ったおばちゃん(多分一般人)が座っていて、紙を数枚もらうのと引き換えに10エジプトポンド(約70円)をあげること、という意味になりつつある。ちなみに自分でポケットティッシュを持っているからってそのおばちゃんをスルーして入ることは許されない。何でかというと、バクシーシだから。合理的に説明することは不可能。
ただし、ショッピングセンターや公共施設の中に整備されているトイレで、紙も何もかも全て置いてあるのにイスラム教信者がせっせと世話を焼いてくれる(ハンドソープを出してくれる、ペーパータオルを取ってきてくれる等の)場合はバクシーシを渡さなくていいらしい。もうわけわかめ。
ちなみに観光地において、写真撮ってあげるよ!とか、綺麗に撮れるところまで案内するよ!と言われてお願いすると、ここでもバクシーシを求められる。もちろん大したことされてねーわと思うのであれば拒否することもできるが、しつこさが半端じゃない。私はけっこういい写真だな~と思って御礼に5ドル渡したら25ドル要求されて、「こんな小銭じゃ何の意味もないよ!」と言われたことがあった。おまえ本当にそれ神様の前で言えんのか。小銭というなら5ドル返せと思ったがしっかり握りしめて不満そうに去って行った。
伝わってほしい、この心がうすら寒くなる感じ。
エジプトはとにかく貧しくて、商売根性が凄い。いまエジプト旅行を振り返っても一番最初に思い出すのは押し売りとバクシーシ。それぐらい私にはカルチャーショックだった。
気を取り直して次はパピルス屋さんへ。普通に日本語を話すエジプト人がパピルス制作を実演してくれる。
パピルスとは、葦みたいな(違うけど)まっすぐに生える草の名前。これを何やかんやして組み合わせて数日乾燥させると紙になるという代物。古代エジプト人が作って書いた物が現代にも残っているぐらい強度が高い。
現地のお土産物屋さんにパピルスとして売っているものはほとんどがバナナの皮で出来ていて、しばらくするとバラバラに崩れて跡形もなくなってしまうらしいので購入するときは信用できるお店で買ったほうがいい。説明が難しいが、光にかざしたときに繊維が直交していれば本当の植物と製法で作られているものだと判断できる。
1日目の観光はここまで。しんどいエジプトメシを食べてホテルへ向かう。
今回宿泊したのは、カイロの中心部にある「ラムセス・ヒルトン」。カイロの中ではハイグレードなホテルなので衛生的ではあるが、エジプトクオリティの古さが否めない。
イスラム教は飲酒ができない宗教なので、外出先のレストランでお酒を頼んでも出てこない。あってもノンアルコールビール(観光客向け)。
今回の旅の中で唯一飲めたのがホテルのカジノとレストランだった。外資系はあまり宗教の影響を受けないらしい。
ここからはホテルの朝食ビュッフェをご紹介。
ホテルの朝食は唯一安心して食べられる食事だった。このほかにカットしていない各種フルーツ(桃、りんご、梨etc…)が山盛りされているコーナーがあり、私は果物をまるかじりすることで生き延びた。
何だかんだ睡眠不足で迎えた2日目は、この旅行のメインイベント、遺跡探訪!朝からバスで1時間強移動し、遠方のダハジュールという地域のピラミッドからめぐる。
更に移動し、今度はサッカラという地域へ。このエリアはピラミッドもあるが、ピラミッドとは異なる「マスタバ墳」という形のお墓を見ることができる。
ここで、最近入れるようになった「ナウス王のピラミッド」に入場。このピラミッドも上部は崩れていてただの山だが、地下の部屋はきれいに残っている。
ところでエジプトという国は、とっても野犬が多い。どれぐらいの頻度でいるかというと、日本でのカラスより頻繁にいる。遺跡にも市街地にもいるが、だいたい群れを作っちゃっているぐらい多い。
対して野良猫はあまり見ない。出てきていないだけかもしれないが、東京で猫を見かけたらめっちゃテンションが上がるのと同じぐらいの頻度でしか居ない。
エジプトの野犬はみんな大きめの中型犬ぐらいのサイズで、笑顔で尻尾を上げてフリフリしながら小走りしている。そして人間に対してもフレンドリー。つい触りたくなるが、まだ狂犬病が発生している国なので遠巻きに見るにとどめる。
ここで一旦ランチ休憩。
そしてついに…ギザの3大ピラミッドへ!!
左側にある黒い建物は何かの競技場。仮設っぽいけどこういうのを平気で建てられちゃうのがエジプトクオリティ。
3大ピラミッドの中で一番大きいクフ王のピラミッドは、高さ146m。昔は頂上までよじ登ることができたらしいが…
無理だよこのサイズ感。普通に1個の石の高さ私の目線まである(多分1.5mぐらい)。滑落するか日照りと猛暑で干からびるかの2択だと思う。
ちなみにこのクフ王のピラミッド、中に入ることができる。これ本当に合ってるの?というような道を進むのだが、これが本当にしんどい。
まず前提として、この通路、傾斜が26度ある。尋常ではない急勾配。
そして湿度が半端ではない。枯れ果てた砂漠の大地のどこにこんな水分あったんだと思うぐらいの湿度。手摺が結露していた。
滝のような汗を流して辿り着いた先にあったのは、「女王の間」と呼ばれる空間と石櫃。
広さは大学生の一人暮らしに丁度良さそうなワンルームぐらい。がらんとして質素すぎる空間。
もしかしたら建設当時は壁に綺麗な彫刻があったのかもしれないが、幾度となく盗賊に襲撃されるうちに盗まれてしまったのかもしれないとのことだった。
湿度が高すぎて息がしづらく、早々に退散。
ピラミッドを満喫し終えてバスで裏側に移動すると、そこにはスフィンクスが。
異世界に長く居すぎると感覚が狂ってきて、この頃には「これ前にも見たことあるような気がするな」などと思っていたがもちろん初対面。
このギザの大スフィンクスは、20世紀の終わり頃に欠損していた前脚が修繕されたらしい。言われてみれば胴体とはテイストが全然違う。
この日の夜ご飯はポークソテーだったが、もはや写真すら撮っていなかった。どんだけしんどかったんだ私。
そしてついに最終日。
早朝からバスに乗り込み、香水瓶店へ。
世界で初めてガラスを作ったのはエジプト文明。なので、エジプトのガラスにはとても長い歴史がある。遺跡から発掘される装飾品にも、ガラスを使ったものがたくさん。
それと香水瓶にどのような因果関係があるのかはわからないが、このお店ではアルコールフリー(オイル100%)の香水も作っており、私はハス(蓮)の香りを選んで購入した。とってもいい香り。
けっこう使ったな~などとホクホクしてお土産を仕舞いこみ、次に向かったのはマニアル宮殿。
マニアル宮殿は、簡単に言うと18世紀にエジプトを統治したムハンマド・アリが住んでいた宮殿。とにかく豪華絢爛でどこを見てもゴージャス。宮殿というぐらいなので広大な敷地内に建物がいくつもあって、それぞれに異なった用途がある。
お金があるって素晴らしい。
そんなムハンマド・アリさんが建てた最たるもの、それが「ムハンマド・アリ モスク」。
モスクとは、礼拝所のこと。エジプト人は9割がイスラム教徒で、重婚していいとか、お酒が飲めないとか、豚を食べないとか、女性は肌を見せちゃいけないとか、もう信じられないぐらいたくさんの特殊文化があるけれども、多分その最たるものが「1日5回のお祈り」。
決まった礼拝所で祈らなければいけないわけではなく、その時にいる最寄りの礼拝所に行けばよいということで、エジプトにはあちこちにモスクがある。ちなみにイスラム教は土葬。郊外にある広いお墓の敷地の中にも、モスクは点在している。
話は戻って、ムハンマド・アリ・モスクの内部へ。
ドームの外側には「ウドゥ」と呼ばれる洗い場があり、ここで手や足などを洗ってから入る。このモスクは観光地化されているものの礼拝自体は可能であるが、ウドゥはもう水が出ないようにしてあるとのことだった。
モスクを後にし、この日向かったランチはついに「コシャリ」!
コシャリとはエジプトの国民食で、何種類ものパスタやライスと豆やフライドオニオンにトマトっぽいスパイシーなソースやレモンっぽい汁をかけてぐちゃぐちゃに混ぜて完成する料理。
正直なところ、エジプトの食事で一番楽しみにしていたのがこれ。コシャリの存在は何故か学生時代から知っていたし、噂でも美味しいと聞いていたから。
しかし食べてみると、こう…なんていうか…。
まず、期待していたほど美味しくない。日本で市販してるピザソースをたっぷりかけたら美味しいだろうな、っていう味。かといって付属のスパイシーソースは辛すぎて、あまりかけると食べられなくなる。
そして、食べづらい。パスタは長い物から短いものまで入っていて、これがスプーンでもフォークでもうまく掬えない。
これまで食べてきた辛すぎるエジプト的食事に比べたら、断然“食べられる”レベルだったので初めての完食となったが、ついに美味しい食事にありつくことなく最後の食事は終了した。
これにて観光の全日程は終了。最後は数年前に出来たばかりだという、日本でいうところのイオンモールやアリオ的な場所に連れて行ってもらい、文明的なお土産を購入する。
正直なところ、ザ・発展途上国!な場所しか巡ってこなかったのでこんな場所があることに驚いた。エジプトで初めて生きた心地がしたかもしれない。
個人的に、エジプトで購入したお土産のうち、一番気に入っているのが「スカーフ」。髪を隠さなければいけないイスラム教の女性にとって、スカーフは必需品かつお洒落を楽しむアイテム。専門店がたくさんあるので、見ているだけで楽しい。
私がお邪魔したのは、モールの中にある「Scarf Home」というショップ。あとから調べたらエジプトのメーカーらしくて超ハッピー。
とにかく1枚と同じものは置いていなくて、あれこれ見ていたらイケメンのエジプト人ショップ店員が「これはどう?」って広げてくれたり、「それはうちのオリジナルだよ」などと話しかけてくれて、カタコト英語だけど会話も楽しめた。最後まで私の趣味は理解されずにタイプじゃない物ばかり持ってきてくれたけど、そこにはしっかりとLOVEがある。
3枚ほどスカーフを購入して商品を受け取る際、日本語で「ありがとう」と伝えたら満面の笑みで会釈してくれた。ちなみに「ありがとう」はどの国でもけっこうウケるフレーズなので、皆さんもサンキューじゃなくてありがとうを積極的に使っていこう。
以上が、自分至上最も印象的な旅になってしまったエジプト旅行の全貌。
5日間というタイトにも思える日数だが、HISが長年販売している定番ツアーだけあって「一度はエジプトに行ってみたい」と思っている人には必要にして充分な、よく考えられた内容だと感じた。
これより長ければ慣れない発展途上国の雰囲気に耐えられなくなったり、食事が合わなくて体調が悪くなったりしてツラい思い出のほうが多くなってしまったかもしれない。
日本人のインストラクターが常に同行してくれていることと、交通ルールが崩壊している中でずっとバス移動というのも安心ポイント。バス運転手のおっちゃんも「イッテラッシャイ!」「オカエリ!」を毎回言ってくれるいい人。
コロナ前は個人旅行で行こうと思っていたが、ツアーで行って本当によかった。今後エジプトへ行く人には絶対ツアーをお勧めしたい。
色々書いたが、エジプトには行って良かったと思っている。
また訪れることがあれば、今度はナイル川の上流のアブシンベル神殿などに行ってみたい。
長い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
~余談~
念入りにエジプト旅行の下調べをするタイプの人が必ずヒットさせてしまうのが「エジプト下痢(通称:エジ下痢)」という単語。あまり腹痛を伴わない水様便が続いて、正露丸は効かないんだとか。
原因は諸説あるが、
①エジプトの不衛生な水道水が悪い
②現地で市販しているミネラルウォーターが強度の硬水だから日本人に合わない
③灼熱の気候で気付かないうちに熱中症になる
④熱中症を恐れて水だけ摂取したことによる水中毒
などと言われている。
結論から言うと、私はエジ下痢を回避した。
現地で注意していた点は以下の通り。
①エジプトの不衛生な水道水が悪い
→水道水は絶対に口にしない。食事でも火の通っていないもの(生野菜や果物など)は食べない。歯磨きもミネラルウォーターで。シャワーの水を誤飲しないように浴室では口元に全神経を集中。
②現地で市販しているミネラルウォーターが強度の硬水だから日本人に合わない
→軟水に近いミネラルウォーターを選んで買う。エジプトの商品は何でも英語が併記されているので、自分で硬度を計算することができる。軟水に近い物を見つけたら数本まとめ買いしていた。
③灼熱の気候で気付かないうちに熱中症になる
→安心して利用できるトイレが少ないので控えたい気持ちになるが、死ぬよりマシなので喉が渇いていなくても飲む。
④熱中症を恐れて水だけ摂取したことによる水中毒
→これは日本でもよくある。私は日本から粉末タイプのスポーツドリンクの元を10リットル分持参して、現地で買ったミネラルウォーターに混ぜて飲んでいた。ミネラルウォーターと塩飴や昆布などを一緒に摂取することでも有効だが、スポドリの粉マジ便利。
エジ下痢は正露丸では治らないと言うが、じゃあどうやって治すのかというと、現地で市販している強めの抗生物質を飲んで治すらしい。
ツアーであればガイドさんにお願いすれば買ってきてくれるだろう。
基本的な自己衛生管理をして、エジ下痢に罹らず、快適なエジプト旅行を!
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