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写真展出展のドキドキは、まるで恋をしているようだ?! ~前編~

「この時この瞬間に恋をする!」
フォトグラファーのYui Mitukiです。

写真展に自分の写真を出展してみたいな~、でも不安だな~、という方はいらっしゃいますか。今回は、写真展に出展すると、どんな体験や気持ちになるかを、書き綴ってみます。

写真展当日までドキドキまるで恋?!

被写体を決めてから、写真展に出展するまでに、作品数にもよりますが、約1ヵ月かかります。

~準備工程~
・被写体決め、日程決め
・数百枚の中から、1枚~10枚決める
・レタッチ、印刷、写真の先生と相談
・写真印刷について、プロラボさんとレタッチについての打ち合わせ
・印刷仕上がり確認と、額装決め
・キャプションづくり、タイトル決め
・SNS上などで、宣伝活動
・写真展会場で、設営作業
・在廊
・撤収、今後の課題や、写真と向き合う時間を設ける


どの工程も、物凄くエネルギーを使います。
頭の中はフル回転、そして、常に不安と隣合わせです。

でも、とても楽しいです。
なぜなら、毎週作品は形を変えていきます。
そして、この不安さえも、どこか愛おしく感じます。

パソコンの画面の中にいた写真がA4サイズの写真として、手元に出てきます。
そして、プロラボさんでレタッチされた作品は、更に大きめのサイズになります。また、レタッチされた作品は、自分が表現したい通りに仕上がっているため、この場面は、結構感動します(´▽`)

作品作りに没頭しながら、普段仕事をこなしていくと、とにかく自分がイキイキしていることに気づきます。

そんな、日々を送っていると、ある時、女性上司に
「今日はデート?」
と声をかけられました(笑)

どうやら、私が作品を作っている期間は、周りの人からは「恋をしている」ようにみえるそうです。

確かに、お付き合いしている時のことを思い出すと、相手の言動に一喜一憂したり、訳も分からず、不安だったりと、常に心が動いていたのを思い出しました。

今、私は、自分の作品に恋をしているんだな~と思った瞬間でした。


キャプションの大切さ

キャプションとは、作品についての説明文です。
わたしは、その作品に詩をつけています。

キャプションをつける理由は、写真だけではなく、言葉でも作品を伝えていきたからです。これには、賛否両論あり、どちらも、良い悪いが無いように感じます。

私は、写真だけではなく、原宿のデザインギャラリーに足を運び、色々な作品を鑑賞しています。

その時に、アーテイストさんがいらっしゃる時は、お話をすることを大事にしています。


なぜなら、私自身作品を作っているので、その、アーティストさんが作品作りで、何を大事されているのか。どんなことを伝えたいのか。作品を作っている最中は、どんな気持ちがするのか、とても気になるからです。

そして、そのことについて話されてる、アーティストさんの表情や熱量には、どれだその作品を愛しているのかが伝わり、胸が熱くなる時があります。

アーティストさんが不在で、大まかな展示の説明はあるけども、その作品が何を伝えたいのか分からない作品に出会うと、少し戸惑うことがあります。

確かに、わたしの感受性が追い付かなかったことも、原因だと思います。
なんとなく、こんな感じだろうな~という想像はするものの、あくまで想像です。実際のアーテイストさんの気持ちは、お話してみないと分からないのです。

キャプションを詩にしている理由

キャプションは、最後の仕上げのように思います。
その、作品と向き合っていると、今の自分をどこか投影した作品になってきます。
それを、そのまま文章にしてしまうと、多分論文並みに長くまります(笑)

そうなると、簡単に読めて、読んだ後の余韻を残せるのは、「詩」だなと思いました。

詩を書く時は、たった5行ぐらいなのに、何故か、3時間近くかかります(;'∀')

なぜなら、単語1つにこだわりがあるからです。

その、単語だと詩全体の音に合わないなと思うと、その時点で候補から外れてしまい、使いたなと、思うのですが、やっぱりダメなんです。言葉と、音探しをしているので、このぐらの時間が掛かってしまいます(>_<)

書き終えたあとは、何度も口に出して読み、内容や、全体の音を確認して、完成です!!!


タイトル:「Specter」

P9020318e - オリンパス掲載用

キャプション

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タイトル、キャプションについて

この、作品を見た時に、何とも言えない色味と、ちょっと怖いけれど、その階段を登って、その、光の先を見てみたいという不安とドキドキを感じました。そして、何か物の怪がでてきそうな雰囲気を表すタイトルが良いなと思いました。

それが、「specter」です。

specter

幽霊、亡霊、妖怪
不安(のもと)、恐ろしいもの、不快な見込み、不愉快な見通し、〔将来への〕悪影響

キャプションでは、その当時色々なことに挑戦していました。
その時の心情や、今この作品を作っている時の、気持ちを込めて、詩を作りました。


今回は、作品作りの工程について、書き綴ってみました。
次回は、作品を作る中で、出会った人や、展示会場でのエピソードで何を感じたかを書き綴ってみようと思います。


長文を最後までお読みいただきありがとうございます。
読者様にとって、1歩先の未来に足を踏み出せる1日になりますように。













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