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世界の終わりから

初めて緊急事態宣言が出た3年前の今頃の世の中が好きだった。

「外に出よう!人と交わろう!遊ぼう!盛り上がろう!お金を使おう!」という風潮が一転、「家に居ましょう。他人と触れ合わないようにしましょう。自分だけの楽しみをみつけましょう」に変わったから。
町に出ても人はまばらで、出歩いてる人は不安や後ろめたさに似たものを抱えて外に出ていた。お店もほとんど開いてない静まり返った世界。そんな非日常の世界に僕はワクワクしていた。

思えば昔からそうだった。コロナの時も、311の時も、ノストラダムスの時も。世界の終わり、文明社会の終わり、重ねてきた日常の終わりを待ち焦がれていた。嫌なことから逃げられない世界の強制終了を期待していた。

言うまでもなく疫病や厄災が猛威を奮い、人の命を奪う状況の再来を願うものではない。


前置きが長くなりましたが、紀里谷和明監督作の『世界の終わりから』を観に行きました。上記のように終末モノの好きな自分としては内容と予告編を観た時点で期待大でしたし、批判されがちな同監督の『CASSHERN』も僕は世界観含めて結構好きなので、観る前から悪い印象はありませんでした。

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