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目指すべき方向性と姿

【疑問と不安】
最近の問題提議と解決方法にいつも疑問を感じ、その終着点を考えると不安がよぎってしかたがない。

【家庭環境と収入、それに伴う保育の問題 (ある一例)】
何年も前から保育所の数が少ないという問題が良く提議されている。
もちろん問題自体は未来を担う子供の問題として深刻で、問題を早期に解決しなければいけないことは理解できる。

しかし、とにかく保育所の数を増やし、待機児童をなくすことが最重要事項というのは疑問を感じてしまう。
これはあくまでも対症療法としての効果しか認められず、この後人口の変動によっては、増やした保育所や保育士の過剰問題を想定して提案されている物なのだろうか。
根本的な問題である、就業先と賃金、結婚率・出生率の低下、子供を取り巻く地域支援活動、これらを解決する事でうまく利潤が回るとは考えられないだろうか。

【問題なのは、どの状態にいたいのか】
今のままの生活環境は未来永劫に方向性が変わらず、その結果に対する受動的解決方法で対応するしかないと決めるのか。
根本的問題に対して能動的行動を起こして、現状の生活環境自体を変化させる事で未来のありたい形を実現するのか。

人口、経済、環境、教育と上げればきりが無いが、日本の状態は世界のなかでぶっちぎりで問題提示水準が低い。
思考と行動以前の問題提示の時点で既に遅れている。
考えないで多くの者の意見に従属すれば安定が待っていると錯覚しているのだろうが、世界と通じる現代においても中途半端な既得権益にしがみつくことで目の前の現実を現実として捉える事ができなくなっている。

もちろん、根本的問題を解決する為には、いくつもの問題を多角同時的に解決していかなければならず、簡単にできることではない。
しかし、全ての問題は連鎖していることを理解し、大きな視野のなかで進めていけばある時点で一気に変革が起こることも事実。

【日本は特に未来のあり方を全員が真剣に考える時】
人類の大半が、前述した保育問題のように、対症療法を行いながら、変化に影響を受けながら、受動的に生きていくことでいつか理想的な状態に近づけると思っているのであればそれはそれで人類の宿命なのでしょう。

みんなはどちらを望んでいるのか、行動できないだけなのか、最近の最も強い疑問と不安でしかない。


トップ画像:aatlasによるPixabayからの画像

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