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極太なマカロニ、カネロニ・ボロネーゼ

ようやく夏らしい、といっても20度ちょい超えくらいの気候で、ヒトもイヌも過ごしやすい北フランス港町の週末。

土曜日、街の中心部には珍しく人がたくさん
夏祭り的なものが開催されていた
街で唯一洒落たセレクトショップに立ち寄る
子供用のキャリーケースかわいすぎる

土曜日の午後は、Otto氏が戻ってくる。バタバタと掃除したり片付けたり甘いものを準備したり。

日中につぶやいたけど、ようやく咲いた庭のお花たち。テキトーに摘んできて家中の花瓶を集めてきて、飾った。

いや私、まじでセンスないなと思いながら花を挿していたんだけども
写真を撮ってみたら花瓶効果でよさげに仕上がった。器大事


週末ごはん。今週末はひとつ、果たすべき約束事がある。

先週末、巨大カルフールで買い出しをしたのだけど、Otto氏パスタ鬼買い期に当たったため、私がパスタ選んでいいよ、と。

ああまじで一緒にいてよかった。このとき私がいなかったら、すでに5kgはあるtorti系のショートパスタがまた増える・・・と思いながら、私が常日頃消費している太めスパゲティ(麺形状)を3kgくらいカートへ放り込む。

「あともう一箱!」

氏が言うので、あなたの好きなマカロニでも、極太マカロニはどうだ!

Cannelloni=カネロニ

これを手に取ってみせたら、普段クールなOtto氏、破顔一笑。

氏がよく、「これは学生時代の食べものだ」といいながら、皿に出してレンチン終了的な市販のカネロニを、仕事中のランチに食べていることを私は知っている。してやったり!

こういうやつ!

氏によれば、市販のカネロニに市販のソースをぶっかけてチーズのせてレンチンしたら簡単美味しい一品に仕上がるから、という理由で学生時代の思い出メシ的な位置付けらしい。ところ変われば思い出メシも変わるもんねえ。

どうやらカネロニ、市販品しか食べたことがない的な感じなので、じゃー来週末これでカネロニ料理作ってみようか?と提案すると、指切りげんまん針千本のーます!くらいの勢いで、「約束だ!」と。

そんな好きなのね、わかりました。


日曜の昼下がり。今週は眠れない日が多かったせいか、昼にビール飲んでソファに寝っ転がったらなんと3時間近く寝てしまった。昼間によく眠れるのなんで?気づいたら18時すぎていた時の衝撃よ。。

でも約束は約束なのでね。必殺仕事人出陣!

ラザニアは何回か作ったことがあるけれど、カネロニは初めて。
フランス&日本のレシピをいろいろと探したけれども、本場イタリアではほうれん草&リコッタで作ることが多いという。

うちのOtto氏ほうれん草NGなので最初から除外。私は好きだからいつかこれでも作ってみたいけど。

これは本人に聞いたほうが手っ取り早いなと、氏にどんな感じがいいの?と尋ねたら、「とにかくベシャメルマスト!チーズのせて焼いて!」とだけ返ってきた。ああこの人、要はグラタンが好きなのだな?


大体ラザニア的な感じでいいのかなと、我流でいくことにする。

カネロニ内に詰める肉は、牛と豚合わせて300g。にんにくエシャロット玉ねぎを炒めたのち、肉を投入して火を通したら、塩胡椒ナツメグを振って冷ます。

豚ひき肉は肉屋のchair saucisseで代用

次、トマトソース。完熟トマト3つ、トマトピュレ、あとはそろそろ使っておきたいトマトジュースなんかも使っちゃおう。全然守ってないけど、ベースのレシピはこちら。


落合務シェフの本で
「トマトソースはトマトジュースで作るのが家庭的最良選択」と書かれていたよたしか
にんにく、たまねぎ、にんじん、セロリを炒める
トマト類を加えて煮立たせたら
フレッシュバジルを加えて、1時間煮込む(この時点で20時過ぎてる)
3分の1くらいまで煮詰まったかしらね
煮詰まったトマトソースを濾す
つぶしてつぶしてつぶしまくる

最後、コンロが空いたらベシャメル作り。

バター30gを溶かして薄力粉大さじ2を加えて練ったら、
牛乳20clを加えてひたすらかき混ぜること10分
粘度高めに仕上げる

ようやく全部のパーツが揃った。コンロひとくちでやってるからここまでで2時間近くかかってるけど、全部イチから作ろうとしたら複数コンロでも結構骨が折れるよねこれ。

トマトソースもベシャメルも市販のもので済ませればかなりの時短
カネロニ望遠鏡

ここから組み立てに入る。
まずはカネロニに具を詰めよう。

ひき肉をきゅきゅっとつめこむ
なお、バリラのカネロニはパッケージに下茹で不要と記載

カネロニにひき肉を詰めながら思ったけど、これはお子さんがいたら一緒にやると多分楽しい。

ちょうど箱半分くらいのカネロニを使用
空間把握力鈍ってるので、まずはバットに並べる

極小〜大までのグラタン皿、どれを使おうかはカネロニの量次第。
今日は大サイズで良さそうだな。

トマトソースを敷いた上に、カネロニを並べる
カネロニの上にさらにトマトソースをON
ベシャメル!ベシャメル!

ベシャメルまでのせたらそれっぽくなってきた。
ここでさらにモツァレラをのせるつもりだったけど、果たして必要か?と思ってOtto氏にたずねてみたら、「不要」と一蹴された。

モツァレラはベシャメルなしバージョンのときに使うのがいいかな

モツァレラなしということで、パルミジャーノは大量に。アルジャーノンに花束を。

もはやなにが入っているのかがわからない

190度に予熱しておいたオーブンで、30分焼く。その間に調理器具を洗ったりサラダの準備などなど。

焼く前に上に黒胡椒をごりごりした

長い道のりを終えて、21時半すぎ、焼きあがり。

やっぱり説明されないとなんだかよくわからない?😢
いい感じの焼け具合ではある

付け合わせのサラダをよそって、バジルをちょいのせしたら、食卓へ。

よそってみても何かよくわからない。。

グラタン的なものあるある、焼く前まではまあわかるけど焼いた後なにがなんだか得体のしれないものに仕上がってしまう残念なお知らせ。でもうちのOtto氏的に「ちょーウマそー」らしい。和食でいうところの茶色い惣菜的な感じなのだろうか。

そんな見た目の割に、大成功。単純に美味くて、美味しい以外の言葉が見つからない。。
構成要素全部よかったから当たり前だろ!と思いつつ、気になるのはOtto氏の反応。

カネロニ4本をサラッと食べ切ったOtto氏に、これは何点でしょうか?と尋ねたら返ってきた答えが、

「9 sur 10」

10点中9点かい。
マイナス1点その心は?

「ワタシ決して10点つけません」

・・・9点がヤツの最高得点なんだな、と悟りましたよ。ハイ。


俺の渋顔とお花でおやすみなさい

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