「子どもの誇りに灯をともす」①アメリカで20年以上読み継がれるプロジェクト型学習のバイブル
こんにちは、結(ゆい)です。
今回は、最近発売された本のご紹介、アメリカで20年前に発売された伝説的著作の日本語訳版です。現在の日本にも共通する点が多々あると感じました。
子どもの誇りに灯をともす
著者 ロン・バーガー氏 / 翻訳 塚越悦子氏 / 解説 藤原さと 氏
ハイ・テック・ハイというのは、アメリカにある公立高校。
演劇やアートなどの作品づくりを通じて学んでいくというのが特徴的で、生徒が制作した作品は近隣住民などを招いた発表会の場で披露されます。
この様子を収めたMost Likely To Succeedという映画もあります。
私は、長男の不登校について夫と意見が分かれてしんどかった時期に、夫婦で観ました。鑑賞後、「あぁ、これも学びなんだ。それならホームスクールで大丈夫かもしれない」とかなり勇気づけられた大切な作品です。
テストで必要なこと・生きてく上で必要なこと
そんな、ハイ・テック・ハイの教育思想に大きな影響を与えたロン・バーガー氏の代表的著作が、20年の時を経て日本語訳発売。
これはもう読むしかないでしょう。
私は期待値マックスで読み始めました。
作品に対する期待値が高すぎると、満足度を感じづらいとされています。ですがこの本、1ページ目「日本の読者のみなさんへ」という部分からその期待を超えてきます。
彼は、50年近く教育に関わっている中で、「テストでいい点を取れるように教える」ことへ責任を真摯に受け止めていました。
その一方、人はテストの点数ではなく、その人間性や仕事に取り組む姿勢、仕事の質によって評価されることも、忘れてはならないというのです。
これ、ほんとうに「そうだなー!」と思います。
テストで高得点を取る能力は、学生時代その人を測る尺度の中でとても大きな比重を占めます。
しかし、卒業以降の長ーい社会人生活では、多様な年代の中でコミュニケーションを取りながら、質の高い仕事するという全く別の能力を求められる。
人生のステージによって、求めらえる能力が変わるのは当然なのでしょうが、その変化が大きすぎるから、息苦しくなっているのではないかなと感じます。
ではその人間性や課題に取り組む姿勢はどのようにして身につけるのか、ロン・バーガー氏は「その学校の文化だ」と続けます。
次回
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