ホームスクールの始め方②子どもの気持ち
ホームスクールを始めてみたいけど、何から手を付ければいいかわからない。
そんな方に向けて、ホームスクール6年目となる立場から考えをまとめていきます。今回は、子どもの気持ち編。
まずはゆっくり休みたい
前回のおさらいになりますが、大切なことなのでもう一度。
不登校とは、子どもが学校で受けたストレスが腹痛などの身体症状、不眠や不安感といった形で現れ、登校できなくなるという現象です。
子どもは、不登校になるまでの過程で過度なストレスにさらされ続け、やっとの思いで「学校に行きたくない」と口にする、あるいは身体症状で訴えたのです。
同じことを繰り返し書いているのは、うっかり見落とされがちな上に、致命的なことだからです。
例えば、両腕を骨折していれば誰がどう見ても勉強どころではない、まずは傷が癒えるまでしっかり休養しよう、となります。
ですが、脳に受けたダメージ=ストレスは、その深刻度合いも回復具合も見ることができません。
では保護者としてどうすればいいのか。
子どもが安心できる環境を整え、笑顔や鼻歌が戻ってくるまで見守る。
まずはこれに尽きます。
一番不安なのは子ども自身
不登校の子どもが家の中で過ごしている様子を見て、「ゲームするなら少しでも勉強を」「マンガを読めるなら教科書を」と思うこともあるでしょう。
親は子どもの将来が心配だからです。
でも、一番不安を感じているのは子ども自身です。
これから何十年と続く人生の早い段階で、他の人と同じことが出来なくなってしまった自分がどんな道を辿っていくのか…。
ゲームやマンガに没頭でもしていないと、漠然とした大きな不安に押しつぶされそうになるのです。
そんなときに保護者から「少しでも勉強しないとついていけなくなるよ」と言われるのは、ずっと胸の中で抱えている不安をピンポイントで貫かれるようなものです。
言葉にしなくても同じです。
子どもは、自分の行動を保護者が否定的に見ていることを鋭敏に察知し、より一層ゲームやマンガ、動画で不安を紛らわせることになります。
ではどうしたらいいのか。
ほんの少しで構いません、子どもが熱中しているものに関心を寄せてみましょう。
保護者と子どもで同じものにハマれたらしめたもの。共通の話題をきっかけに、心の中の不安を口にしやすくなります。
もし、子どもが不安な気持ちや今後への悩みを相談してきたら「そうだったんだね、話してくれてありがとう」と言って欲しいです。
欲しいのは安心できる環境
ここまで読んで「保護者として出来ること、少なくない?」と思われたかもしれません。
子どもの人生なのだから、こんなものです。
両腕を骨折した子どもに必要なのは食事や身の回りの介助など、回復に集中できる環境づくりです。
「回復が早まるかも」と思って、折れた部分を無理に動かしたら…多分逆効果ですよね。
不登校になった子どもが動き出すのは骨折が治ってから。
治れば必ず動き出します、その時が来たら可能な範囲でサポートする、それは保護者にしかできない大切な役割です。
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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