垢抜けた父|日記
7時頃起床。
夜中に加湿器が全力で寝室を雲の中みたいにしてくれたおかげで飛び起き、それ以降寝付けないまま朝を迎えた。
月曜は燃えるごみの日なので、土日でこんもり溜まったわたしの生活の痕跡たちを運び出す。
昨日からずっと、今日は東京でも雪が降ると言われていたのできっとテレビもラジオもその話題で持ちきりだろうと察し、あえて何もつけずに無音で過ごす。
そう言えば最近朝の楽しみが増えた。
発明家の藤原麻里菜ちゃんの日記を読み、自分の日記を更新することだ。
人気者の彼女についていまさらわたしからの説明は不要なので省くが、つまりファンです。
そんな彼女がnoteを始めたことに気付かず半年ほど過ごしていたことに後悔しつつ、それでも気付けただけ良しとして先月から過去分を一気読みし、以来毎朝の楽しみになっている。
今朝も寝起きにスマホを覗くともう更新されている。早い!
そのまま横になりながら読むのは勿体ないので、ゴミ捨て後の楽しみにとっておいた。
昼からのホットヨガに備えて今のうちに着替えて、ウエアの上からモコモコの上着を羽織る。
淹れたてのコーヒーとともに自慢のデュアルディスプレイ(しつこい)(2日前の日記参照)の前に鎮座し一礼、じっくりと読ませていただく。
2月5日更新された麻里菜さんの記事。
うんこの話、今日もとても染みる。好きです。
こっそりいいねボタンを押し、自分の日記に取り掛かる。
ギャッと書いて10時頃に投稿。麻里菜さんのお陰で自分も早い時間に仕上げることができてうれしい。
もう少しでヨガの時間だが寒すぎて断念。明日の自分に託すこととする。
たしか去年の夏も暑すぎて断念した日があったと思い出し、自分のヨガへの熱量を再確認する。無理はしない。あれは夏のせい。
寒いのはヨガウエアを着たままだからではと気付いてしまい、その場で少し踊って3回だけ太陽礼拝をし、朝の自分の行動を正当化することに成功した。
昼はパンをつまんだり納豆だけすすったりと中途半端な食事になってしまったので、夕飯に向けてゆっくり準備を進める。
少し前に買っておいた里芋の存在を確認する。
里芋は煮っころがしくらいしか知らないし、父親の顔が里芋に似ているので目の前にすると笑ってしまいあまり食べつけてこなかった。
しかし以前友人宅で出してもらった里芋グラタンの美味しさと垢抜けた容姿に感動し、里芋の可能性にうっとりしたことがあった。洋風になった父だ。
以来いつか里芋を美味しく調理したい願望がうっすらとあったが買うに至らず数年、その想いが今年になって突然花開き今日に至る。
さて何を作るか。選択肢は「煮っころがし以外」である。
レシピを漁って琴線に触れたのがから揚げだったので、いちばん簡単そうなものを参考にする。
芋を洗って皮に切れ目を入れて20分茹でる。
皮をむいて適当にカットし、マヨネーズ+片栗粉+塩+青のり+水を混ぜた衣を纏わせてカラリと揚げる。
シンプル美味い。
茹で上げた時点で中まで火は通っているので焼き時間は短くても良さそうだが、衣がカリっとザクっとするまでは結構時間がかかり、結果的に中のお芋がとろっとろになったのでこれは終盤弱火でじっくり焼くのがコツかもしれない。
簡単美味しいレシピは簡単に自分を天才だとも思わせてくれるすばらしい存在だ。
欲を言えば他人様にも食べさせ、天才だと言われたいところではある。
あいにく一人暮らしのため盛大に自分で自分を天才だと褒めちぎる。
でもやっぱりそれだけじゃ足りなかったので写真に収め、こうやっていま世界中に自慢してしまった。まったく欲張りで呆れる。
実は芋を大量に茹でてしまったので、鯖みそ缶詰と一緒に煮込んだりポテサラ風にしたり、芋とは別にきゅうりと大根の水キムチを作ったり、午後の時間をディナーの仕込みと称して存分に楽しんだ。
グラタンは作らないのかよ!!!!!!!!
夜は加湿器との対峙。3度目の正直で今夜はリビングに置いたまま、寝室のドアを開けて就寝することでほぼほぼ成功した。
寝すぎてしまい変な夢を見た気がする。
加湿器ともある程度の物理的距離を置いた方がよいと感じた。