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【エッセイ】まわりみち

わたしって何がしたかったんだっけ…
やばい。考えすぎて、また見失ってしまった~。
わたしの道…

…そもそも道なんてあっただろうか?
その時その時の気分で、こうなったらいいな!を自分の道だと
勘違いしていたのかもしれない。

移り気な自分に嫌気がさす。

イライラしてて、もうどうしようもないから、ベッドに寝転んだ。

(まだ途中の映画あったよね…)
枕もとのスマホを惰性で手に取り、サブスクのアプリを開く。

あ。あった、あった。
なんでもいいんだけど。まあでも、見てる途中だし、見ちゃおう。

雨音が窓越しに、うっすら聞こえる午後1時過ぎ。

わたしは皆が仕事をしている時間に、寝転んでいるという優越感を味わいつつ、まだ途中の映画を見始めた。

・・・

映画を見た後は、いつも感化される。

いつも曇って見える世界が、洗われたように、鮮明に見える。

今回は学園物を見ていたが、過去の自分と重なるところがあったり、
懐かしさや切なさを思い出して、泣いたり、共感してしまう。

さらには悩みを乗り越えていく登場人物に感動し、背中を押される。

そして、こうやって誰かと想いを共有したくなるのだ。

「誰か」は、親でも、友達でも、通りすがりの人でも良い。
必要としている人に伝えられるのであれば、いいかもしれないが、
今、そこまでの自信はない(笑)

ただ、誰かに見てもらいたい。
一文でも読んでもらいたい。

そんなことを思いながら、マグを片手に文章を書き連ねる。

・・・

結局、私の言ってた道ってなんだ?と自問する。

今を楽しむことじゃないか?と自答する

気がづけば、午後4時を回っている。
ホワイトモカの優しい甘さが、考えすぎた脳をじんわりとほぐしていく。

窓の外を見ると、いつもより淡い光を発する夕日が、雲に見え隠れしている。

・・・

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

#エッセイ
#考える
#ひとりごと
#ホワイトモカ







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