朝の挨拶201031 読むRadio
Good morning, everyone. おはようございます。
10月31日土曜日。
本日は、日本茶の日。
日本茶の日(10月31日 記念日)
1191年(建久2年)のこの日、臨済宗の開祖・栄西(えいさい、1141~1215年)が宋から帰国し、茶の種子と製法を持ち帰ったとされる。
これにより茶を飲む文化が一度廃れた日本において、茶の栽培が再び広まり、日本の貴族だけでなく武士や庶民にも茶を飲む習慣が広まっていった。
「日本茶」とは、日常の会話で用いられる用語で、「日本のお茶」つまり「日本で作られたお茶」あるいは「日本でよく飲まれる種類のお茶」と言った意味合いの言葉である。茶の植物学的な分類として定義された言葉ではない。
ほとんどの日本茶は不発酵茶である緑茶である。緑茶の種類には、煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などがある。
緑茶の多くは、蒸すことで加熱処理をして酸化・発酵を止めた後、揉んで(揉まないものもある)、乾燥させる製法をとる。この方法は日本独自で発展したものであり、世界的に見ても製茶過程で「蒸し」という工程が行われている国は他に類を見ない。
日本での生産量は、第1位が静岡県で約40%が栽培されている。第2位が鹿児島県、第3位が三重県、第4位が宮崎県となっている。鹿児島県の茶は、もともと紅茶の輸出用として栽培された。
牧之原台地を中心に栽培され、様々な地域ブランドが存在する静岡茶のほか、室町時代から名を高めた宇治茶(京都府)、江戸の庶民に親しまれた狭山茶(埼玉県)が有名で、これらは「日本三大茶」とされる。
ペットボトルのお茶が当たり前になってしまい、お茶を淹れられないという人が増えました。
朝ルーティンの時間
天気は雨。6時の気温は20℃。湿度52。
外気温9℃。今日の天気も移り気です。
何でランタンを持っているのか、、ジャックという名前なのか。なぜカボチャ?そのあたりを詳しく解説しています。デスマスクみたい。
ゆったり、でも気持ちは逸る。
ロードムービーは歩いたり、乗り物に乗ったり。今日紹介する映画は、ゆっくり進む物語です。
『The Straight Story』
監督 : デヴィッド・リンチ
出演 : リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン
『ストレイト・ストーリー』は、1994年8月25日付けの「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたアルヴィン・ストレイトという人の実話を基に映画化、デヴィッド・リンチ監督のアイオワ州を起点にしたロードムービー。時速8㎞の芝刈り機に乗って560㎞の旅をする物語。日本では2000年に公開された。
アメリカ・アイオワ州(wikiより)
物語
アイオワ州ローレンスに住むアルヴィン・ストレイトは娘のローズと二人暮らし。帽子と白いひげが似合う73歳だ。
近所の人が彼の家を訪ねてみると、誰も出てこない。お隣さんは何をしているんだか。声がしたので入ってみると、あおむけに倒れている。慌てて救急車を呼ぼうと電話に手をかけるが、心配ないから手を貸してくれと言う。どうやら腰が悪いらしい。
娘が病院に連れて行く。診察室に置かれた器具や薬品の入った瓶が深刻そうに映る。医者からは両手に杖と言われた。
「レントゲン代を払うのもごめんだ」
医者はたばこや不摂生であちこち悪くなっているから、今からでも気をつけるよう忠告した。
家に帰った二人。アルヴィンは娘に嘘をついた。浮かんできた涙を見せないよう、芝刈り機の修理をすると言って外へ出た。
娘と外で作業をしていると、一雨来そうな天気になった。
「雷は気持ちいいもんな」
電話が鳴って、娘が伝えた。
「ライルおじさんが倒れたって」
アルヴィンとライルは昔から仲が悪かったらしい。強情を張った二人は長いこと会っていなかった。
両手で杖を突きながら娘に告げた。
「わしはまた旅に出る」
どうやって行くかも考えついていないが、とにかく会いに行かねば。
娘は心配でならない。
食料を買い込んでもらい、何やら修理しだした。ガソリンを注文し、店員のある愛用品を10ドルで譲ってもらった。
穀物の収穫が行われている頃、荷台を牽引させた芝刈り機に乗ったアルヴィン、時速8kmというスピード。街の仲間たちが集まって大丈夫か?冗談じゃないのか?と彼を送り出すことになった。
アイオワ州ローレンスからお隣のウィスコンシン州マウントザイオンまでおよそ560km(350マイル)。
何日かかるかわからない。猛スピードの車が来たら吹っ飛ばされるんじゃあないのか。途中で芝刈り機が壊れたらどうするのか。足が悪いのに倒れたらどうするのか(本人は対策をとっているようだが)。動物は?
とにかく無謀としか思えない。
道中でさまざまな人と出会う。
野宿しているとヒッチハイクをしていた少女がやってきた。
ウインナーを分けながら火を囲む。どうやらワケありらしい。たき火の向こうにいる少女を見つめる眼差しがとても優しい。
何日旅しているのかと尋ねられ、こう答えた。
「人生、旅から旅だ」
年を重ねた分だけ厚みを増す台詞だ。
少女が事情を話し出す。身体も心配だ。
娘のこと、母親のことを語り、アルヴィンの過去が見えてくる。
「枝は束だと折れない。それが家族だ」
彼女に家へ帰るよう諭す。
アルヴィンを演じるリチャード・ファーンズワースは、このシーンが好きだとインタビューで答えていた。
物語の中盤で女性が立ち往生していた。会社に行くにはこの道を通らなければならない。往復で64km。でも毎週のようにこうなってしまう。これで何回目!?
インディアナポリス手前で同じ目に私はあっている。この映画を観て親近感がわいた。アメリカではよくあることと聞いた。「僕なんか3回」と言う人もいたので日常茶飯事のようだ。
芝刈り機が故障して動けなくなったり、さまざまな困難とたくさんの出会いが待っている。
出会った人たちには足腰の悪いただの老いぼれと言うが、頑固ながらも真っ直ぐな意志が伝わってくる。
時に誰かを助け、時には助けられる。年の分だけ経験した出来事・戦争体験・思い出とともに豊かな言葉が語られる。
トウモロコシ畑の広がる景色。アイオワ州の素晴らしい景観が見られる。
アルヴィンの言葉が涙を誘う。デヴィッド・リンチ監督が「まっすぐな物語」に挑んだ心温まる6週間の物語。
脚本のメアリー・スウィーニーは事実を忠実に再現するため、アルヴィンが実際に辿った行程を訪れて脚本を書き上げた。それを読んだ監督がシンプルなストーリーに興味を持って映画にしたと話していた。
モデルのアルヴィンは一躍有名人となった。「レイトショー」や「トゥナイト」といった有名な番組から出演依頼が舞い込むが、自分は注目されるような人間ではないと、全て断ったという。『赤毛のアン』のマシュー役や、数々の西部劇で活躍したリチャード・ファーンズワースが務めた。素のままでいけたと語っている。アカデミー主演男優賞にノミネートされたが、「演技に与える賞だから該当しない」と言われたそうだ。苦笑いでインタビューに答えている。インディペンデント・スピリット賞とニューヨーク映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞した。
娘のローズには『歌え!ロレッタ愛のために』(1980)でアカデミー主演女優賞を受賞したシシー・スペイセク。不器用だけど鳥が好きで父親想いのローズからも温かさを感じる。
アルヴィンの兄ライルを西部劇やテレビドラマの脇役でキャリアを積み、『パリ、テキサス』(1984)で主役にもなったハリー・ディーン・スタントンが演じた。彼は『刺青 BLUE TIGER』で仲村トオルと共演している。
本作はカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールにノミネートされた。
音楽
アンジェロ・バダラメンティが担当。
「Laurens, Iowa」
「アイオワ州ローレンス」は、収穫時期のトウモロコシ畑、旅の終わり、物語のために描かれた美しい音楽。ピアノの動画がいくつもあった。
「Roses' Theme」
ギターアンサンブル、カントリースクラッチフィドル、弦楽器で、「ローズのテーマ」と「アルヴィンのテーマ」(Alvins' Theme)はほろ苦さを感じる。
予告編
本
村上龍が書き下ろし、はまのゆかがイラストを描いた。英文完訳文も収録。
本日はここまで
いかがでしたか。
家族が人生で最も大切だと、アルヴィンを通して知ることができます。アルヴィンは兄のライルに会いに行きますが、娘のローズや亡くなった家族のこと、街の仲間たちのことだって忘れたわけではありません。誰もが互いを想いやる姿、「人生のわすれものを探す旅」を見ると、きっと何かを見つけられます。トウモロコシが好きだと語っていたリチャード・ファーンズワースは、この映画に出られて本当に嬉しそうでした。本当にあった実際の話、だれかを想う感動の物語。
是非観てください。
本日はここまで。読んで下さった皆様、ありがとうございます。感謝!
今日も元気にお過ごしください。
笑顔は幸せの素。”Your smile makes everyone happy!!”
それでは良い一日を。Have a fine day.
201031 YUHUA O.
あなたのおかげで、勇気と希望が湧いてきますッ!