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【日本一周 京都・滋賀編15.5】 京都で過ごす夜


 夕飯を済ませると、コンビニで日本酒(伏見産!)とおつまみを買い込んでからはる家に戻った。尾道に押しつけ損ねて、一日中リュックで持ち歩いた大量のみかんを宿の炬燵に並べた。実に冬らしい光景である。宿のアメニティとして置いてあった半纏を尾道にまとわせ、みかんや炬燵といった小道具を用いての「東北の純朴そうな青年」の撮影会をした。


 一通り盛り上がったあとは、それぞれ自由な時間を過ごした。私は一階の図書室にあった安部公房の短編を読み耽り、心理描写によってのみ読者を惹きつける文章にひたすら感心した。


 十時を回った頃、どうも眠りにつくにはまだ早く、かといってこのまま各々の時間を過ごすにはいささか飽きてきた。というわけで、我々はさらなるつまみを買いに徒歩一分のコンビニへ出掛けた。6Pチーズと生ハムを入手すると、それまでアルコールをいれていなかった尾道も、氷結を手に再度乾杯した。「お酒飲むの久しぶりだなぁ」と語る彼に話を聞くと、どうやらクリスマスに彼女とデートしたときに飲んで以来らしい。ご馳走様です。

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 「明後日の滋賀の予定立てなきゃねー」と言い合いながらも手は動かさず、11時には少し早めに就寝した。明日もいい日になりますように。

・メンバー
明石、尾道

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